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みどりの月 角田光代

身勝手な人にイライラするのは、他人を考える人?

みどりの月・かかとのしたの空 2本の中編。どちらも主人公と気持ち悪い女の関係を描いていた。

気持ち悪い(主人公から見て)女の共通点は、自分の欲に正直すぎること。これらが主人公をイラつかせている。けれど、言い方を今風に変えたら「自分らしく生きてる人」。なんだか立派な人に見えてしまう。自分らしくとか人の目を気にせずとかsnsで見ない日はないくらいに自分らしくいることの美学を刷り込まれている私。あれ、私利私欲で生きていいんじゃ…と思ってしまった。
けどさ、人のこと沢山考えちゃう人は自分らしく人間にイライラしてしまうよね、きっと。
全員が自分の欲を1番に考えられたらいいんだろうけどそうじゃない人もいるよね。どうしたらその人たちを傷つけずに自分らしくをやれるのかな。私はその塩梅がよく分かんなくなる。

それこそ考えすぎなんだろうけど、自分らしくってリスキーだと思う。私の自分らしさは誰かの自分らしさを奪ってないかなって考えてしまう。私の周りにいてくれる大好きな人たちには特に。
うーん…

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