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【簡単世界通史④紀元前300〜紀元後450】【ローマ】マンガとか映画で世界史がわかるようなきがする

勢いで書き始めたものの、着地点を考えていない大昔の生物です。プロットってなんですか。

※こちらは連作となっています。マガジンからもどうぞ。


アレクサンドロス後の混乱

朝って書くのがメンドイ

アレクサンドロスの死後、腹心達が各々地域をわけて支配します。ギリシャはアンティゴノスが支配したアンティゴノス朝マケドニアという国の一部となりました。ただ、他の腹心達の支配地域との戦争が起こりギリシャ≒アンティゴノス朝マケドニアの国力はどんどん下がります。

その間隙を縫い、ローマが地中海の覇者になります。後は塩野七生さんの読んで!と言いたい所ですが、いかんせん長い……。ローマ史だけで1年読むのにかかりそうです……。

ローマは他のギリシャ諸都市と違い強力な中央集権国家となり、都市ではなく国として確立しどんどん軍事力を高めます。アレクサンドロスの東方遠征後150年ぐらいでローマが地中海各地を支配します。

ギリシャ≒アンティゴノス朝マケドニアも戦争に負け属州となります。あんまりこの戦争クローズアップされないけど……。どちらかというと有名なのはポエニ戦争。カルタゴのハンニバルがでてくるやつです。

アド・アストラ。しっかりと構成された良い漫画でローマが覇者になる姿を見事に描いてます。ハンニバル恐い。スキピオすごい。
ちなみにこれ読んでからドリフターズ読むとニヤニヤします。

賽は投げられた

地中海を制覇したローマ。次は上の方だったりの内陸部です。征くぜ!ガリア!ガリアは今のフランスとかドイツとかベルギーの辺りになります。このガリアなかなか征服できず、紀元前50年頃に登場するカエサルによってやっと征服がなされることになります。

……漫画のガリア戦記絶版になってた、うそん。岩波より新しい訳の平凡社をすすめるけど、ごめん読んではない。漫画版読みやすかったんだけどなあ。中古で売ってるけど。まあ苦労して征服したってことです。
で凱旋時、当時の政治体制が腐敗してたのでルビコン川を軍隊ともども渡ってローマに入り粛清します。その際に言った有名な台詞が"賽は投げられた"ですね。

ローマはこの頃までずっと共和制で絶対君主を置かない政治体制でした。皇帝はいません。カエサルがローマに帰った後も血で血を洗う政治闘争は続き(カエサルも暗殺される)数十年後にすべてを黙らせる皇帝が誕生しやっと政治が安定する。


パックス・ロマーナ

海も陸も抑え共和制から絶対君主制に移行したローマ。繁栄の絶頂を迎えます。文化も豊かになります。

これを紹介するしかないよね。テルマエ・ロマエ。歴史としてどうかと思うけど、いやでも推させて。面白い。平たい顔族として言わせて。ありがとう。五賢帝の時代。

とり・みきさんとの合作プリニウスもいい。皇帝ネロの悲しみも伝わる作品。

映画だとベン・ハーはこの時代のですね

ユダヤやキリストの話も多少触れられます。新しい版のリンクですが、個人的にはチャールトン・ヘストンのやつ好き。ヘストンは猿の惑星にも主演として出ており、半裸です。ベン・ハーでも半裸です。何か他の映画でも半裸です。ハリウッド史上最も半裸が似合う男です。
さておき、紀元100年頃ローマはもっともその支配領域をひろげます。アレクサンドロスの東方遠征から400年が経ちました。

一番ローマが広かった紀元後100年頃

今のスペイン、イギリス、北アフリカ、イラクやパレスチナも版図の中にはいっていますね。アケメネス朝ペルシアよりちょっと広いぐらいの支配領域じゃないでしょうか。まさに帝国。

驕れる者久しからず

しかしローマは大きくなり過ぎた。電話もない時代これだけ大きな領土をコントロールするには一人の皇帝ではどうにも、ならなくなっていった。最終決裁権者が一人では問題に迅速に対応できない。紀元後395年には左右に分かれる事になる。

ただし、300年程の間に一度も分割統治が成されなかったわけではなく、何度か分割されていた。分かれたり戻ったりしていた。しかし不可避に元に戻らなくなったのは395年だった。

分裂から100年を待たず、あっさり左ローマは崩壊する。上方から入ってきた民族に潰された。
この後左欧は暗黒の時代が1000年程続く。文明は停滞しずっと殺し合う。

この厳しい時代を描いたのがヴィンランド・サガだ。非常に厳しい世界をどう生き抜くのか。凄い迫力。

キリスト教の時代

またトピックとして重要なのはキリスト教の躍進。一神教で神の方が皇帝より上だし、というこの宗教はユダヤ教から派生したヤバメのやつだと迫害され続ける。しかし、ローマが衰退していく中着実に信徒を増やし紀元後300年頃にはローマ人の1割が信者となっており、ローマもこれを国教化する。文化や文明が低下すると宗教は躍進する。左ではカソリックローマ教皇、右ではギリシャ正教総主教となります。

紹介するか迷ったんですが……。名優メル・ギブソンが監督として辣腕をふるったイエス・キリストの磔刑を描いた作品ザ・パッション。グロい。辛い。でも迫るものがある。

ビザンツ帝国,ギリシャ帝国

一方右のローマはすぐには消滅しないものの徐々に衰退していく。ビザンツ帝国やギリシャ帝国とも呼ばれる。

ビザンツ帝国の皇女アンナ・コムネナを描いた作品。いささか少女趣味ではあるが、ビザンツを描いたエンタメ作品は他にほぼ無く、一見の価値あり。

今回はここまで

なんとかローマを詰め込みました。無理やりだけど、まあざっくりなので。最後まで読んでくれてありがとうございます。次回はとうとうイスラムだ!(追記:ペルシアになっちゃった)




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