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【簡単世界通史⑥600〜1200】【イスラム】マンガとか映画で世界史がわかるきがする

とにかく進めているけど、これが果たして世界史の苦手な人に伝わってるか甚だ疑問がでてきている大昔の生物です。あらよっと。

※こちらは連作となっています。マガジンからもどうぞ。


アラビア半島の勃興

ここまでのメソポタミア,ペルシアの流れでほぼ無視されているアラビア半島。現在ではサウジアラビアが面積の殆どを占めており、灼熱の地。農業にも適さず、石油も昔じゃそんなに価値を見いだせず、あまり重要視されていなかった。

だがローマとペルシアがずっと戦争してる(百年単位)もんだから、メソポタミア地方の陸路が危うくなり、船でアラビア半島の下につけ、そっから陸路使うケースが増え、そこでの商業が盛んになった。その中心都市がメッカ(これいつマッカがデフォになるんやろ)。

危険がヤバい上らへん

大商家 ハーシム家のムハンマドさん(40歳)

そんな商業が盛んな都市に預言者が爆誕する。610年ムハンマドは天子ガブリエルから啓示を受け、イスラム教の開祖となる。めちゃキリスト教と被るけど、普通にイスラム教ではモーゼも預言者として扱われていて、その流れの最後で最高の預言者がオレたちのロックスター,ムハンマドだぜシェキナベイベーってなってる。

最初メッカで布教するが一神教であるイスラム教は迫害され、メディナに一旦移動。力を蓄え630年にメッカへ進出。当時当該地方はメソポタミアからの流れでカーバという聖殿に多数の神が祀られていたが、全て壊し(300体以上あったとか)、1つとする。近年ではタリバンがバーミヤンの大仏を爆破した。背景は勿論違うが、当初からそのような事はされていた。

四人の仲間と急激な成長

ムハンマドが啓示を受け行動をはじめたのは40歳。当時の寿命を考えればおじさんどころか、そろそろ高齢者だろう。20年程頑張ってアラビア半東の殆どをイスラム教へと武力も用いて改宗していったが、死去。その後を伴に行動していた四人の仲間が引き継ぐ。彼らトップをイスラム教共同体ではカリフという。

細かい所は(いやこれも細かくはないが)小学館の学習まんがイスラム世界①を読もう!この本画期的だと思うんよなあ。

初手内部分裂 ウマイヤ家のムアーウィヤさん(大体60歳)

ムハンマドの後継四人が直接争ったわけではないが、最後の一人4代目カリフであるアリー(ハーシム家でムハンマドの甥にあたり、さらにムハンマドの娘ファーティマと結婚してた)にウスマーン(ウマイヤ家。ウスマーン自身はムハンマドとズッ友で3代目カリフになったが、ウマイヤ家とハーシム家は元々ライバル)の遠戚にあたるムアーウィヤを筆頭にウマイヤ家が不満を持ち、アリーを殺し、イスラム教共同体のトップになる。

そこまで互選でカリフを選出していたが、ムアーウィヤから世襲制にし、ここにウマイヤ朝が誕生する。

そしてこのイスラム勢力が伸びる中、ササン朝ペルシアは滅亡する。651年。

ウマイヤの中心はシリアのダマスクス

シーア派とスンナ派

前述した通り、内紛によりウマイヤ朝にイスラム世界は統一されたわけだが、わだかまりは現在まで残る。というか残したというのが実際か……。どちらにせよ、ムハンマドの血脈こそが正統よ!と叫ぶ一派をシーア派という。由来は"アリーの党"=シーア・アリーと呼んでおり、そこからシーア派と呼ばれた。日本語にすると党派やんか!となるが、慣習としてそのように呼ばれるようになったらしい……。人類味がするわね。こちらは少数派。

対してスンナ派とは、スンナと呼ばれるムハンマドが残したお言葉集みたいな物を大切にし受け入れた人達の事を指す。血脈関係ないため多数派となる。スンナはコーランの次に重要視されている。

イスラム王朝の興亡

色々ある。小学館の読んで。列記してもつまんないから。すっ飛ばす。というかここまでは学習まんが読んでくれれば読み飛ばしていいんよな……。

イスラムとその周辺

著作権フリーです皆様ご自由に(誰も使わない)

ウマイヤ朝が出来た661年から500年の間ぐらいのトピックだけ書く。麻痺してるけど500年だからね。長いからね。

①イベリア


メソポタミア,ペルシアも含めてはじめてアジア側がイベリア半島に進出します。イベリア半島は今のスペインとかポルトガルがある所。最左端です。左のローマは450年ぐらいに様々な部族(ゲルマン人とかゴート人)によって潰されます。

右の文明の十字路がアフガニスタン(この地図でいうと唐って書いてある所の下辺り)なら、左の文明の十字路はイベリア半島≒スペイン。


現代(といっても30年前)の作品だけど紹介。トニー・ガトリフさんの作品。ラッチョ・ドローム。インドから発し、スペインに辿り着くまでの文化の流れと、ロマの歴史を音楽と踊りでしっかりと教えてくれる。最高。これを伝えたい為にここまで書いてきたまである。廃盤だけど……。

スペインはローマ文明、キリスト教、イスラム教、左ローマを潰した上方部族と、様々な文明の集積地。

②ヨーロッパ


この頃のビザンツ帝国以外のヨーロッパはざっくり言うとカエサルがガリア戦記書いた頃に戻ってしまっている。上方部族に潰され、文明のバトンタッチがなされなかったから。日本人感覚的にいうと、江戸時代から古墳時代にもどります。

アーサー王物語の映画。アマプラでレンタルも出来たよ。イングランド≒イギリスの歴史というより神話。ヤマトタケルノミコトっぽい。アーサー王や北欧神話は十把一絡げで"古代"扱いされそうだけど、大体年代的に言うと700年とか800年とか。紀元前6000年のメソポタミア文明とかの古代とはまったくタイム感違う。ただし口伝で来たものが文字になっただけで物語のフォーマットは古代からあった可能性は高い。FGO はミリしらです( 誰か教えてくれ)。

なかなかこの時代(中世暗黒時代)のエンタメ作品がないなか頑張ってる映画がある。ウォリアー。

全然原題違うけどね……。ともかくこの頃ヨーロッパの多くは神話的で野蛮な状況です。異世界転生で中世へ!とかやってるけど地獄に行きたい人達なのかな?

③ビザンツ


ビザンツ帝国は頑張ってササン朝ペルシアとかイスラム社会と戦ってますがジリ貧です。どんどん小さくなっていってます。イェルサレムも取られてます。しかしどうしてもヨーロッパ側としては聖地奪還を目指して人死にガン無視の狂った行いをします。十字軍遠征です。

リドリー・スコットさんのキングダム・オブ・ヘブン。イスラムの英雄サラディンもでてきますよ。1200年頃で、500年のうちの最もlastで時代がはなれているといえば離れてるけど。

④首都的な


世界の中心として新たな都バグダードが躍進します。バビロンの少し上。様々なイスラム王朝がここを中心とします。ヨーロッパが文明として一旦落ちてしまい、その知識が、イスラム世界へ吸収されます。インドの知識も流れ込みます。アラビア数字と日本人はよく言います。ゼロの概念はインド!ってしってるのになんでアラビアって思いませんか?バクダードを経由して入ってきてるからです。それぐらいこの時期はイスラムの文明が輝いていました。

千夜一夜物語で有名なシンドバッドの話を描いた絵本。ギルガメシュでも紹介したゼーマンさんの作品。バクダードの商人の回想からはじまります。素敵なお話。大体の図書館にあると思うよ。

⑤中国


中国とも接敵しはじめます。一番右。初めての接敵は唐の時代。751年タラス河畔の戦いが有名で、ここで唐の製紙職人がイスラム側に拉致られて、左の方に製紙技術が広まっていきます。

僕らの闇黒ファンタジーアイドル諸星大二郎さんの西遊妖猿伝は唐の時代を背景にした作品。今ちょうど西域編にはいってていいぞ。

今回はここまで

3000字こえてしまった……。疲れたので誰か代わりに書いてくれませんかね?
この時代は文明の位階グラデーションが様々で一つの見方が難しいが、イスラムを軸にして話すとわりかし入りやすいと思うんよなあ。地理的にほんとに真ん中だし。
次回はイスラムが一度屠られた、アルゴルモアの大王がくるわよ。特異点3人目。
ここまで読んでくれた人ほんとにありがとう。長いよね……。


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