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ファーウェイ独自OSの正体「OpenHarmony」の未来は世界に向けられている

ファーウェイは今年、鴻蒙(Harmony OS)システムの開発者向けBeta3バージョンのプッシュ更新時期を正式に発表した。任正非氏ら幹部は鴻蒙(Harmony OS)が携帯電話向けに設計されたものではないと何度も否定していたが、これまで外部ユーザーは鴻蒙(Harmony OS)の「正体」を見ることができずにいた。いま、明らかになった鴻蒙(Harmony OS)そしてOpenHarmonyの正体は、単なるある企業のOSではなく、中国国産化されたIoT OSなのだ。

4月26~27日、深圳において旭日ビッグデータが主催した「TWS主催・スマート時代全面来襲」投資サミット&授賞式及び「スマート産業切り開くAIoT・1兆市場サミット」で、好叭科技(上海)有限公司の袁潜龍氏は、

「ファーウェイは今年、携帯電話を含む3億台の機器を対象として、今はAndroidシステムを使用しているものを、5、6月には鴻蒙にアップグレードする機会を設ける」

と指摘した。

「昨年9月12日、ファーウェイは鴻蒙(Harmony OS)を発表した際、元のコードを中国のオープンソース基金会に寄付した。鴻蒙(Harmony OS)は現在、この基金会の中で最大のプロジェクトとなっている。」

袁潜龍氏はOpenHarmonyを紹介する、「OpenHarmonyの位置づけの範囲は中国だけでなく世界だ」と述べた。現在は東南アジア、欧州などの地域で布石を展開しており、中国エリアが先行することは必至だ。

袁潜龍氏によると、鴻蒙(Harmony OS)は次世代IoT OSで、オープンソースの鴻蒙(Harmony OS)生態圏、全シーンで価値を体験し、より新たな大きなビジネスチャンスを創造する。鴻蒙(Harmony OS)の各スマート分野での応用により、2021年には3億台の鴻蒙(Harmony OS)端末を実現する。

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今日のOSの観点からすれば、現在の基礎的な技術や機能に加えて、消費者に新しいものをもたらすことができるのかが関心事だ。

例えば百度のイヤホンを例にとると、袁潜龍氏は、百度のイヤホンの最大のセールスポイントは同時翻訳だが、百度はそれをマーケティングのセールスポイントとしてしか利用していないようだと考えている。この結果、百度イヤホンが発売された現在、業界関係者の注目を集めてはいるものの、同時通訳は毎日使われているわけではないので、消費者が毎日感知することはないかもしれない。

「この機能はどのようなシーンで最も強く完治されますか?相手が外国人であったり方言が分からないという場面のみ、この機能が必要だと思います。将来的には、以下のようなサービスが構築される可能性があります。例えば、消費者を対象に、必要となる場面で10元でサービスを購読してもらう、等です。この機能が必要な1日だけ購読することができるなら、消費者はそのお金を払いたいと考えています。」

袁潜龍氏は、「今後、多くのことを拡張することができる。小度同声翻訳を例にとったが、これはただの引き金になるだけだ」と述べた。

OSはあらゆるものとつながっている

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時代の変遷を振り返ると、ホストから、徐々に携帯電話、スマートフォンにつながり、モバイルインターネット、モノのインターネット時代へ。IoT分野では、アップルが最初にIoT OSを発売したが、アップルのIOSは閉鎖的なので、具体的な変化を感知することはできない。

つまりスマートデバイスが十分に「スマート」ではないということだ。

デバイスとデバイス間のコミュニケーションが不足し、スマート性が不足しているため、今日でもインターネット接続の問題は解決されているものの、クラウド間の相互接続を含む複数のAPP、デバイス間の相互接続が必要となる。これはスマートデバイスが次のステップで解決しなければならない問題だ。

「鴻蒙(Harmony OS)は比較的良い解決策だ」袁潜龍氏は、そう述べる。鴻蒙(Harmony OS)にはハードウェアの仮想化という重要かつ大きな特徴があるため、鴻蒙(Harmony OS)は次世代のIoT OSになりうると考えている。つまり、異なるデバイスを接続してハイパーターミナルを形成することができる。

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「家庭シーンの各デバイスは主にスマートフォンを中心としており、スマートフォンとつながっている。」現在、ファーウェイは1+8+Nの理念を採用しており、スマートフォンをコアとし、8はVA/VRグラス、イヤホン、車等の端末デバイスであり、Nは例えば家電等と位置付けている。ウェアラブル機器を例にとると、ユーザの使用頻度、依存度はますます高くなっている。ある調査データによると、一人一人が将来身につける端末は最終的に9.27台にまで達する。

OpenHarmonyは今日では単なるある企業のOSではなく、中国国産化されたIoT OSであり、誰でも利用できるようになったと紹介されている。このOSの特徴は、内部フレームワークを数千個のコンポーネントに分割し、必要なものは何でも使えるようにすることで、システムを十分に柔軟にし、様々なデバイスにシステムを組み込むことができるという点である。


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