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シンクロニシティに思う

若い頃、ユング心理学と出会いました。「シンクロニシティ」という言葉に魅かれたことがきっかけです。「意味のある偶然の一致」のことで、日本語訳では「共時性(きょうじせい)」と言います。日本には昔から「虫の知らせ」を大切にする思想があるので、素直に受け入れたのかもしれません。(「虫の知らせ」は道教に由来しています)

このところ、物事がスムーズに流れていくときは流れに乗れば良いし、そうでない場合は道理に合わないのかもしれないと思って無理をしないようにしています。スムーズに流れる時は「シンクロニシティ」がどんどん起こっていく。そうではない場合は、何らかの障害が発生します。

自分自身が年齢を重ね、様々な体験を積んだことから、「シンクロニシティ」が普通のことのように感じられて、最近はあまりこの言葉を使わなくなりました。若い頃は大騒ぎして喜んでいたのですが、不思議なものです。それはたぶん、日々の暮らしを大切にしている人ならばわかっていただけるでしょう。人間は淡々と平常心で暮らしていけば、「シンクロニシティ」が普通なことなのです。

人との出会いもそうです。無理に会いたいと思わなくても、出会える人とは必ず会えます。そうではない人とはご縁がない。どうしても会いたいと願って努力しても、なんらかの邪魔が入る場合や用事が入って予定が変更になることも起こります。夢や希望がある若い頃は、「あの人に会いたい」と願ってがむしゃらに努力する時期も必要でしょう。しかし、ある程度年齢を重ねてくれば、ご縁のある方には会えるということもわかってくるものです。

成長の色は緑。癒しの色でもあります。春夏秋冬を教えてくれる植物たちを見習って私たちも自然に生きていきましょう。

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