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やばい!栄養科崩壊の危機 主任編

前回からの続きです。

栄養科崩壊の危機を何とかすべく、まずは
全員から状況を聞こうと思った私・・・
科長に続くメインキャストのB主任との面談
に臨みます。

とは言ってもB主任とは挨拶程度しか、話し
たことはありません。
年齢も離れているし、立場も違います。
話してくれるだろうか・・・?
そこで場所として選んだのは、会議室ではな
、彼女の家にほど近い、ケーキが美味しい
と評判の喫茶店!
店の奥の、半個室の席を予約し、彼女が来る
のをを待ちます。

B主任:こ、こんにちは。(ガチガチに緊張)
私:お疲れ~。今日は話が聞きたいんだ~。
  ヘラヘラモードで、今日の目的が叱責でない
  ことをしっかり伝えます。
B主任:怒られるんじゃないんですか(涙)
私:栄養科を良くしたいんだよ。
  だから、どうしてこんな対立構図になった
  のかを、知りたい
んだよ。
  教えてくれる?

ぽつぽつと色んなことを話し始めたB主任。
徐々に背景が見えてきます。
やがて1時間が過ぎました。

私:コーヒー、お代わりしない?
  ケーキもお代わりしていいよ。
B主任:え、本当ですか(喜)
   高いの頼んでもいいですか~♪

この後は堰を切ったように話しだした彼女。
仕事に対する想いや、プライベートに関する
ことまで、途中号泣を交えながらも延々と語
ります。
私はとにかく聞いているだけ。
やがて2時間半が経ったところでお開きに!

B主任:今日はありがとうございました~。
   こんなに聞いてもらえたの、初めて!
   今度はご飯、連れてって下さいね♪

話の内容(対立の原因)はこうです。
科長は真面目で仕事もでき、尊敬しているけ
ど、気軽に話ができない
仕事のやり方で意見が食い違ったとき、聞い
てもらえなかった。
それを同僚に愚痴っていたら、いつの間にか
全体が変な雰囲気
になっちゃって・・・


そう、誰も悪くないんです!!
コミュニケーションが不足していただけ
でもね、こんな事で組織崩壊の危機
やってくるんですね。


数日後、スタッフCと同じ喫茶店へ。
面談の話はすでに伝わっているらしく、
最初から和やかな雰囲気で話が進み、
事の顛末の裏が取れていきます。
30分が過ぎたころ

スタッフC:Oさん、私もケーキお代わりして
      いいですか?
私:もちろんいいよ。
スタッフC:やった~♪
心の声:そこか~!


さらに数日後、今度はおとなしいスタッフD。

スタッフD:私、最初からケーキ2つで!
私:はい、ど~ぞ。

彼女、恐ろしいほど物事を客観的に捉えてい
ました。
こんな事でもなければ話をすることもなかっ
たであろうスタッフD!
この機会に感謝です!


この後スタッフE・Fと面談し(もちろんケー
キ2つはお約束)、2週間ほどで全員の話を
聞いた上で、A科長を私の部屋へ・・・。
この時点ですでに危機は脱してはいます。

私:A科長は真面目すぎるんだよ。
A科長:真面目でダメなんですか?
私:堅いんだって。
  朝の挨拶も難しい顔で「おはようござい
  ます」じゃなくて、「おはよ~、今日も
  いいお〇だね~」って撫でることぐらい
  やってみろよ(笑)
A科長:それセクハラですよ!
    なんちゅう例えするんですか(怒)
    それにしても真面目だって怒られる
    とは・・・

この会話はA科長との関係が成り立っているか
らこそできる内容です。
誤解なさらぬよう!


この数ヶ月後、ある共同作業を通じて、栄養
科は「自立した、最強の組織」に変貌を遂げ
ました。


この話は月曜日の note で。
お読みいただき、ありがとうございました。




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