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苦手なことに気づくと同時に、やりたいことがやっと見つかったかもしれない

中学生の時に、化学や生物の授業を楽しいなぁと感じ、
高校2年生の文理選択(文系、理系のコース選択)では深く考えずに理系(生物化学と数ⅢC)を選択し、
大学も自宅から通える生物系の学校を選んだ私ですが、
上には上がいるなぁと思ってしまいました。

私、研究苦手です。
でも、サイエンスは好きです。

会社に就職したとき、配属されたのは「研究所」でした。
一般的な企業の研究所とは違って、企画や管理などの事務的な仕事が多い部署でした。
さらに、会社の従業員は圧倒的に文系出身の人が多く、「理系出身の研究所所属の人」という属性だけで、
もう特殊でした。


そのような環境だったから、勘違いをしてしまっていたんですね。
「私、研究得意。研究がやりたい」って。

その当時の業務内容というと、
大学や他企業との共同研究結果の「学術的な情報」を
従業員や一般のお客様や、新聞記者さんなどに分かるようにかみ砕いて説明したり、資料を作ったりすること。

そのような仕事を4年ほど続けたのちに、
会社の判断で大学に出向して研究をすることになりました。

が、そこで出逢った本物の研究者、本気の研究好きの皆さんを見て、愕然としました…
そして気づくのです。
「私、研究苦手かも」
でも、もうひとつ気づくことができました。
「私、自分以外の人の研究をかみ砕いて説明するの、好きかも」

実際、大学に出向している間にたくさんの本物の研究者の学生さんと知り合いになりました。
皆さん研究ガチ勢です。とっても尊敬しています。

そんな方々なので、素晴らしい研究成果を挙げられるのですが、
記者会見用のリリース原稿とか、
学生向けの研究紹介とか、
そういうものを作るのが苦手な方が多かったです。

彼ら彼女らのお手伝いで、
「私ですら理解できなかったら、記者さんにはなおのこと伝わらんよ!」なんてことを何度も言いながら、
一緒に発信の原稿を考えました。
愛すべき、私の友人たち。研究ガチ勢です(尊敬してます)。

図1


その時です。「もしかしたら、私の好きなことはこれかもしれないな」と思ったのは。

大学の時と会社員になったからの研究分野が違うこともあり携わった領域は広め。
しかも、研究の分野に長くいたので、研究用語にアレルギー反応なし。
かつ、論理的思考力は研究者からしたら著しく欠如しているかもしれないけれど、
感覚的に物事をとらえたり、伝えたりすることは楽しい。
文字を書くのも(たまにサボりたくなることもあるけれど)苦にならない。

私にできること、私のやりたいことはこれなのかな?
漠然とですが見えてきた気がします。

一般の人に、研究内容をかみ砕いて伝えてあげる。
それによって、「研究って面白い」と思ってもらう。
それによって、「この発見をした人、すごい」と思ってもらう。


特に、自分の頑張ったことやすごいことって、自分の口から言うことをためらう場合って多いですよね。

私はこの方法で、私が心から大好きな、研究ガチ勢の役に立ちたい。
そう思っています。

研究に限らず、ビジネスも興業も。
一般の人に正しく伝わり、興味を持ってもらうことで世の中に広がっていき、評価されたりさらに拡散されると思います。


※これは私の個人的な考え方ですが、
自分ができること、詳しいことって、相手もできると思って接しちゃう人が多い気がしませんか?
そしてまれに、研究もできる上に、一般の人にもきちんと情報をかみ砕いて伝えられるすごい方がいます。
私は、そんな人を心の中で「天才」と思っています。

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