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ライティング=怪談

僕が文章を書く時に意識していること

表現力を底上げするために「怪談」を読んでます。

𝕏は特に文字が強い媒体なので、

文章だけで感情に訴えかけて行動してもらおうと思ったら表現力を上げることが必須になってきます。

表現の中でも特に大事なのが、
“情景”をイメージしてもらうこと。

視覚(見る)
聴覚(聴く)
味覚(味わう)
嗅覚(嗅ぐ)
触覚(肌で感じる)

ストーリーの中で「五感」を刺激して情景を思い浮かべてもらう...

もっというと“擬似体験”してもらう必要があるわけです。

これって慣れてないと中々ハードルが高いんですが、
「怪談」を読んでると意外と簡単なんですよね。

5chまとめにあるオカルト系のスレとか面白いですし、表現だけでなくストーリー組み立ての勉強にもなります。

例えば....

「僕が大学生の頃、サークル仲間の男5人で肝試しをしようということになって。

8月の終わり頃だったかな。

22:00頃、男5人で軽自動車にギュウギュウの状態で乗り込んで

30分ほど車を走らせたところにある
地元では有名な廃病院に行ったんです。

目的地まで歩いて5分弱のところにある
休憩所に車を停めました。

車から降りた瞬間、

ジーーーーという虫の鳴き声と共に
モワッとした生ぬるい風が身体を舐めるように包んできて。

気持ち悪いなぁと内心思いながら、
懐中電灯を握りしめながら目的地へと歩き出しました。

その病院は山のすぐ下にあるんですが、
付近に建物は病院以外1つもなくて。

街灯もあるにはあるけど
黄色の光がずっと、

ビーパッパッパツン

と今にも電球が切れそうな勢いでチカチカしてて、常に薄暗い雰囲気でした。

手入れされていない、雑草でボーボーの道を歩くこと5分。

目的の廃病院の正面玄関に着きました。

玄関の段差に足をかけて入ろうとした瞬間、

ガラガラガラ
ドンッ

上階から急に、勢いよく扉を閉めるような音がして、
いい年した男全員がヒッと小さく悲鳴を漏らしました。

僕はその時点もう帰りたかったですが....

ビビってるなんて思われたくないじゃないですか。

強がって、
音の原因を突き止めようなどと
言ってしまったことを今でも後悔しています....」

どうでしょうか
情景、浮かびましたか?

10分ほどでストーリーとか一切気にせず適当に書いてみたのですが、
割とそれっぽいものができた気がします(笑)

少々オーバー気味に書きましたが、
「五感」や効果音を入れるだけでかなり情景が浮かびやすくなりませんか?

怪談をたくさん読むと、
状況を表す表現や五感に訴える効果音などのボキャブラリーが勝手に貯まっていくんですよね。

「怪談」を読み漁るのは個人的にかなりおすすめです。

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