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コンサルタントしての第一歩目

無事、開業手続きも終わり、いよいよ「温浴経営コンサルタント」としてスタートを切りました。
しかし、そもそも何を売っていけばいいのか、何が売れるのか、温浴経営コンサルタントなんてモデルケースがあるわけではありません。
なので、まずは自分なりにどのようにして仕事を獲得していくべきかを考え、整理する必要がありました。

まずコンサルタントとしての仕事は大きく二つに分けられると考えました。

ひとつめは、新しく温浴施設を造る仕事に関わること。
ここは、比較的簡単に想像が付きました。
もともとサラリーマン時代にしていた仕事のほとんどがこれだったからです。
スーパー銭湯や公衆浴場を新規にやってみたい方に、事業検証をしていくら掛けてどんな施設を造り、料金設定やサービスの内容、そして運営管理の方法を提案するという仕事です。
ただ、サラリーマン時代に行っていたこれらの仕事は、建設工事や設計契約をもらうための「営業活動」という位置づけだったので、この業務の対価をいくらにしたらよいのかは全く分かりませんでした。

ふたつめは既存の施設さんの経営相談。
集客や売上、経費や設備など色々なことで困っている公衆浴場さんの相談に乗ること。
これについても実際にはサラリーマン時代にもやっていたことではあるのですが、はっきりとした「形」が見えません。
何をどこまでやっていくらもらうのか、さっぱりわかりませんでした。

しかも、できたばかりの全く無名のコンサルタント事務所。
存在すら知られていない中、差し迫る1年という猶予期間の中で生活できるだけの収入を得ないといけません。
こういう時は焦って色々な方向に手を出すのは上手くいかないもの。
何かひとつに絞って契約を取ることにしました。

先ほど述べたように独立したものの、何をいくらで売るかがよく分かりません。
そこで考えたのが「どんなことも全て対策を講じる顧問契約」です。
スーパー銭湯は年中無休で長時間営業。
基本的に企業経営で店舗は店長以下社員に任せているものです。
社長自ら店舗に直接関わることは多くありません。
なので、社長代行のような立場で、営業計画の策定や、広告宣伝、販促活動、スタッフ教育、経費節減策、各種傾向分析まで店長や社員を補佐・教育していく役割に需要があるのではないと考えました。
この契約が実現できれば中長期的に毎月安定した金額をいただくことができ、収入の軸になると思いました。

結局は運が良かったのかもしれませんが、独立開業して半年後、大阪府内のとあるスーパー銭湯から毎週2回訪問することを条件に20万円/月の契約をいただくことができました。
その後、このスーパー銭湯では7年にも渡ってこの契約を継続していただきました。
現在では契約内容は変わりましたが、途切れることなくずっとお世話になっています。

こうして、半年後にまずは20万円/月確保。
なんとか執行猶予1年に光が見えてきたという感じでした。

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