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読書記録「不便なコンビニ」

最近、韓国文学ばかりだけれど、これは本当におすすめだったので、力を入れて感想を書きあげたい。

学校帰りに、紀伊国屋新宿店で、韓国簿本を何か買おうと思い、本屋大賞の翻訳小説部門3位だったこちらを。
ちなみに、同部門1位も韓国文学で、「ようこそ、ヒュナム洞書店へ」だったね。

韓国では、「Kヒーリング小説」と呼ばれたり、シリーズ(どれだどれだ?)で累計150万部を超えていたり、ドラマ化も進行中だったり・・と話題に尽きない模様。
あらすじはサイトから失敬します。

 ソウルの下町。亡き夫の遺産で建てたコンビニ「Always」を細々と営む元教師のヨムさんは、駅で無くした財布を拾ってくれたホームレスの男「独孤(トッコ)」と知り合う。記憶を失い言葉はたどたどしいが、誠実そうな独孤を見込んだヨムさんは、彼を深夜シフトの店員として雇う。近隣のコンビニに押され気味で品揃えが悪く、近所住人からは「不便なコンビニ」と呼ばれている「Always」の店員や客たちは、謎だらけで怪しげな独孤を警戒しつつ、一方でそれぞれに問題を抱えていた。
 韓国でシリーズ累計150万部(2023年6月現在)、世界各国で出版され、舞台化、ドラマ化も進行中の大ベストセラー。誰もが生きづらさを抱えて生きるコロナ前夜のソウルを舞台に、人と人との関わり、罪と赦しを優しくユーモラスに描いた、8篇からなるKヒーリング小説の傑作。

https://www.shogakukan.co.jp/books/09356746

ちなみにこの作品、2022年には「教保文庫」と「YES24」(大型電子書籍店)でもっとも売れた「今年の一冊」に選ばれたそうで、日本でいうところの紀伊国屋でもアマゾンでも売れまくった本、と解釈できそう。そして、「不便なコンビニ2」も出ているそうで、きっと日本でも翻訳版が出るのでしょう、すっごく楽しみにしたい。

元ホームレスで、元々医師だった主人公を中心に、彼をスカウトしたコンビニ店主、そのコンビニで働く若者や中年女性、店主の息子、コンビニの常連などの視点から主人公の輪郭が象(かたど)られ、それぞれが抱えている問題や、それが広がった韓国社会まで紹介され、人間の優しさや傲慢さなどを考えさせられる作品。

これは本当におすすめ!


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