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赤エイは新たないわきの顔になれるか。

私たちは今、未利用魚・低利用魚と呼ばれている赤エイに注目しています。

未利用魚・低利用魚とは、おいしく食べられるにも関わらず、サイズが不揃い・見た目が悪いなどの理由から利用されない、または低い金額でしか評価されない魚のことです。

赤エイの切り身。オレンジ色の縁が特徴。

赤エイは、体のサイズが大きすぎる・廃棄する部分が多いなどの理由であまり使われてきませんでした。おそらく多くの方が食べ馴染みがないと思います。ところが我々は、赤エイの唐揚げがめちゃくちゃ美味しいことに気付いてしまったのです。そこで、11月3~4日にいわき駅前公園化計画のイベントに参加し、赤エイの唐揚げをテスト販売することにしました。


めひかり(写真手前)、あんこう(写真左)、赤エイ(写真右)の常磐もの唐揚げMIX


私たちがお客様に赤エイを提供するのは今回が初めて。それどころか、いわきでこのような形で赤エイを販売するのはおのざきが初めてだと思います。どんな反応になるかドキドキでしたが、結果は…。


なんと大好評(安堵)!!!
ぷりぷりの食感はまるで鶏肉のよう。ひれの方は、軟骨がコリコリして歯ごたえも楽しめます。
お酒のあてに最高!という声がある一方で、お子さまや高校生くらいの年頃の若者にも人気でした。もしかしたら、めひかりのように、新しいいわきの顔になるかもしれません。

既に赤エイの切身はおのざき各店で販売していますが、ご家庭でも気軽に楽しめるように商品化を進めています。楽しみにお待ちいただければと思います。

ちなみに…
いわき駅前公園化計画とは、
クルマ中心から人優先のまちづくりを進めるため、人にやさしい快適な道路空間の構築と賑わいの創出を目指して、楽しいまち歩きの社会実証実験のことです。
おのざきの企業理念とも重なるところがあり、参加させていただきました。

なぜ未利用魚が注目されている?

日本の漁獲・養殖生産量は1990年から減少し続けています。
特定の魚ばかりを乱獲して生態系を壊してしまったことや、気候変動により魚の生息域が変化して漁の予測を立てにくくなったことなどが原因だと言われています。
未(低)利用魚を使うことで漁獲量を安定させ、さらには漁業を活性化できるのではないかと期待が高まっています。

自分の子供や孫にも美味しいさんまを食べさせてあげるためには、採りつくしてしまってからでは遅いのです。生態系に目を向けて、今まで食べてこなかった魚の魅力を再発見してお客様に提供することも、新しい時代の魚屋に必要な仕事だと思います。


文:おのざき広報担当 矢代

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