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🌸4月の”透かし”御朱印🌸

今年は3月になっても寒い日が続きましたが、晦日に記録的な夏日を迎えて境内はすっかり春模様🌸
様々な草花が咲き乱れ、ようやくソメイヨシノも咲き始めて春真っ盛りです😊

4月は、待ちに待った桜の季節🎵
やはりこの季節は気分が上がりますよね…❣

今月は季節に合わせた、桜をテーマにした特別御朱印をご用意しております🌸


◆「あをによし」特別御朱印

あをによし 奈良の都は 咲く花の にほふがごとく 今盛りなり 小野おゆ

【意味】
奈良の都は、花が咲き乱れて香り高く、今を盛りと咲いています。
(※「あをに(青丹)よし」とは、「奈良」を導く枕詞です。)

今年も桜の季節がやってまいりました。
今を盛りと、輝くように咲く花を空中から楽しむ御祭神の小野たかむら卿や御配神の菅原道真公、神社の動物たち。

この御朱印に記された「あをによし」の歌は、奈良時代の貴族・歌人であり、御祭神の小野たかむら 卿の高祖父ひいひいおじいさんにあたる小野のおゆが、当時の奈良の都の様子を最大級の褒め言葉で詠んだ歌です。

しかし、この歌は奈良ではなく、遠く離れた九州は大宰府だざいふの地で詠まれたもの

この歌は時代背景を踏まえると、藤原氏がいよいよ政治の実権を手中に収めて占有しようとしていた時期。
そしてそれを詠むのが非藤原氏系の官僚であり上司・大伴旅人おおとものたびととともに九州・大宰府に左遷され、その官歴の多くを大宰府だざいふで過ごした小野おゆ

ということで、ここで表す「奈良の花」とは「桜」ではなく「藤」=藤原氏を指し、遠く離れた望郷への悲哀や、藤原氏の政治的独裁を嘆いた歌であるという側面も持っているのです。


◆「桜吹雪」特別御朱印 

晴天のもと、御祭神の小野篁公と御配神の道真公、神社の動物たちは空から桜を楽しみます。天空のお茶会を楽しむ篁公、道真公は和歌を詠まれています。

さくら花 ぬしをわすれぬものならば 吹き来む風に言伝てはせよ

日頃から庭木を愛でていた道真公。都を離れる際に、桜の木に対して詠んだ歌がこちらでした。

桜の花びらが風に舞い踊る様子はまるで雪のよう。

日本には「桜吹雪」「空知そしらぬ雪」といった、桜の花びらが舞う様子を雪に見立てた言葉があります。「空知らぬ雪」とは桜の花びらを、空が降らせた覚えのない雪に例えた言葉です。

そんな桜の花びらが舞う、春の日の柔らかい情景を御朱印に奉製いたしました…♪


◆「桜花」特別御朱印

「桜花」特別御朱印は、桜が咲き誇るもとで行われる「曲水の宴」がモチーフです!

「曲水の宴」とは、参加者は十二単などの平安装束を身にまとい庭園で和歌を詠みかわす、平安時代を偲ばせる雅な行事。

曲水の宴に興じる御祭神たちと、着物姿の女性は御祭神の小野篁公の御孫とも伝えられる小野小町🎵

こちらの御朱印には、小野小町が詠んだ
「花の色は 移りにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせしまに」

という、和歌史上に燦然と輝く名歌を添え、春にふさわしい桃色の箔と、キラキララメをあしらい彩りました♪

ご祭神の篁公や小野小町は今まさに和歌を詠まんとしている場面。
雅な平安フリースタイル和歌バトル(!?)の開幕です!


◆「さくら詣」特別御朱印

「さくら詣」とは、桜の咲く今の時期に神社へ参拝する新しい習慣。
新年度の新しい生活へ向けて桜咲く神社に参拝して、心新たにこれからの新年度・新生活の無事と益々の隆昌をご祈念いただければと思います。

春風に揺られる御祭神や神社の動物たち。
御祭神の小野篁公は一面の花景色を見ながら和歌を詠んでいます。

この季節にぴったりな、春風を感じるような「さくら詣」の御朱印のほか、期間限定の桜色の神札の授与もございます。

心新たに清々しいご参拝をいただければ幸いです🌸


◆弥生の御朱印

今月のテーマは「桜」

古来から日本人に愛されている桜。
儚いイメージの桜ですが、縦に長い日本では南から咲きはじめてから北海道に至るまで、1ヶ月以上は日本のどこかで花を楽しむことができます。

そう考えると桜は、ある意味長い期間花を楽しめる植物ですよね🎵


◆情報を通じてご参拝をより豊かな体験に

御朱印をお受けいただいた方に、特別なリーフレットを無料でお分かちしております。十分な数を用意しておりますが、数に限りがありますことご了承ください。

今月は御配神の菅原道真公と桜のエピソードや、当社の例祭月である庚申塚や桜についてなどのたくさんのコラムを掲載しております。是非ご一読ください😊

また、今月は「さくら詣」ということで、「さくら詣」特別御朱印をお受けの方に“桜の丸しおり”“特別なリーフレット”を無料でお分かちしております。
御朱印帳のお伴ともに、お楽しみいただければ幸いです🙂



◆月参りのご案内

「月参り」とは、月に一度ないし二度、特定の神社に参拝することを言います。
御神前で呼吸を整え、背筋を伸ばして手を合わせて、日頃の感謝を申し上げること。また、神様の御前で嘘偽りの無い素直な自分に立ち返り、その月を振り返り気持ちを整え、今後の誓いを立てること。
――こういった「祈り」の積み重ねが、神様と私たちの心の距離を、少しずつ近づけてゆきます。

当社では毎月の「月参りのおしるし」に、日本の美しい季節や文化を感じるあしらいの特別御朱印に加え、毎月の祭事や暦、日本の文化のコラムを掲載した特別なリーフレットを無料でお分かちしております。

神社は「神様」と「自然」と「人」が交わる場所。
御参拝が難しい方も、身近な日常の中で神社や四季を感じられる一助となればと毎月3~6種類の「待ち受け壁紙」をご用意しております。

「御朱印」・「リーフレット」・「待ち受け壁紙」と、当社は芸能・学問・仕事の神様をお祀りする神社ということで、毎月楽しみにお待ちいただけるような内容を目指し、心を込めてお届けしております。
ぜひ一度、ご覧ください。

今月も親しくお参りをいただき、この御祭神と巡る四季の旅を通じて、日々の中で四季の彩りを感じて頂ければ幸いです。

当社では、少しずつ進めてきた境内の整地・植樹により、小さな境内ながら季節ごとに様々な花や力強い自然の営みに出会えることと思います。

境内には椅子の用意もございます。
日常の喧騒からしばし離れてみてゆっくりと時間を過ごしてみてはいかがでしょうか…😊

皆さま方の新年度のはじまりが、様々なものに祝福された素敵な時間となりますよう心よりお祈り申し上げます✨

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