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「夏祭り」は、2種類ある…?🤔

太陽が眩しいこの季節が来ると、自然と気持ちが上がるものです😊

暑い夏の楽しみといえば、各地で行われるイベントやお祭り🍧

四季がうつろうごとに自然や神様に感謝をするという文化の中で、皆のこころを寄せ合う「お祭り」を日本人は愛してきました。

古来から日本人は、いつもの日常を「ケ」の日、お祭りや年中行事などの日を非日常の「ハレ」の日と呼び、「日常」を「ケ」、非日常を「ハレ」として、「ケ」の日常を生きる上で「ハレ」である祭の機会を活力の源としてきたのです。

今年は各地でお祭りが多く開催されていますが、こうした夏の「お祭り」には種類があるのはご存知でしょうか…?

今日は、そんな「お祭り」を掘り下げます♪


◆神社の「夏祭り」

神社で年間を通して行われている「祭り」は、すべて“神様に感謝をお伝えすること”を目的としています。

春は収穫を祈り祝い、秋の祭礼は収穫に感謝する意味があり、自然と作物の収穫に関係が深い春秋に「祭り」が行われることが多くなります。

毎年5月の第3週末に行われる当社の大祭たいさいでは、本殿で行われる祭儀だけでなく山車だし御神輿おみこし氏子うじこの町々を練り歩き、祭囃子まつりばやしが各地で響く中、神社周辺に露店も出て賑わいを見せます。

この当社の「大祭」も暦の上では夏にあたり、「夏祭り」とも呼ばれます。
かと思えば、例年夏真っ盛りのお盆の時期に行われる靖国神社の「みたままつり」も、祖霊を迎えて平安を祈る「夏祭り」です。


◆もうひとつの「夏祭り」

一方、もうひとつの「夏祭り」は、七夕や盆行事などの年中行事や習俗を軸に催されてきた季節の行事が拡大して、「祭り」として地域の振興や親睦を深める為に催されるもの

気温の低い東北地方では7-8月に「ねぶた祭」「仙台七夕まつり」など、大規模な「夏祭り」が行われるのも有名ですね🎵

「祭り」という呼称を用いながらも神社の祭儀を伴わず、それぞれ地域を挙げて多くの人々が参加して作りあげる「年中行事」として催されるものも多くあります。

また、「納涼祭り」「盆踊り」と銘打って皆で「涼」を楽しんだり、お盆の慰霊の習俗からくる「夏祭り」もありますが、これも「祭礼は伴わない催し」であることが多いです。

もしかすると、みなさんがイメージする屋台や模擬店が立ち並ぶ「夏祭り」は、こちらかもしれませんね…😊

こうした催しは「広義の祭り」として、皆で非日常を演出して参加者たちの心をつなぐ人を繋ぎ地域を育てる大事な機会になっています。

祭礼と広義の祭りと、それぞれ催しごとに背景は異なるものの、四季がうつろうごとに自然や神様に感謝をするという文化の中で、皆のこころを寄せ合う「祭り」を日本人は愛してきました。

地域の力を合わせて、大勢の人間が心を合わせて祈ったり祝ったり、皆が想いを形に「和」を紡いで次の日常に繋げていくことが「祭り」の大事な役割のひとつになっているのです…😊

当社でも、今年5月には4年ぶりの「本祭」が華々しく行われました😊







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