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焼きそばの果てしなき旅【その6・めん亭はるもと前篇】

名古屋に僕が敬愛してやまないお店がある。名古屋市北区にある『めん亭はるもと』。このお店を紹介してもらって初訪問したのが2012年。最初はちょっとマニアックな自家製麺ラーメン(味噌煮込みうどんもある)のお店だと思っていたが、ちょっとマニアックどころではなかった。麺の神域に迫るべく日夜研鑽を続けるマエストロのお店だったのだ。こちらに伺う度にその麺’sワールドが急激な進化を遂げていることに瞠目し、魂を揺さぶられるのであった。詳しくは僕のブログの過去記事を検索して参照してください。様々な麺料理を堪能してきたが、その中で最も驚いたのがソース焼きそばだった。

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特別な具材やソースを使ったわけではなく、ごく当たり前に作ったソース焼きそば。2012年12月、それが僕の魂を揺さぶるどころか鷲掴みにした。何とウマイのだろう。僕の身体の隅々まで全てが天の方向に光となって上っていくようなそんな感動だった。

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ウマウマ王。王の中の王。

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クレイジーケンバンド名古屋公演の楽屋にもたくさんの焼きそば差し入れを戴きました。ありがとうございます。

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そして2020年、僕が焼きそば探究の旅をするにあたって相談をしたところ、麺の提供を快諾してくださった。本当にありがとうございます。今年はツアーに出られていないのでなかなか伺うことが叶わないけれど、こうして自宅でめん亭はるもとの麺焼きそばを作れるシアワセを存分に満喫することとなった。

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早速送ってもらった。麺が2タイプとソース。感謝。

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意識されたのかどうなのか判らないが、麺の包み紙がこの感じであることの重要性や必然性、蓋然性安全性危険性夜行性をひしひしと感じた。ロックンロール。

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何と美しき麺。細めと中細との2タイプ。焼きそばを云々ではなくこの麺をどう扱うかの難問と取り組むこととなった。僕のようなシロウトがこの偉大なる麺を前にして身が竦むような感覚に陥ったが、気を取り直して対峙しよう。レッツゴー焼きそば

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試作№001。まずは麺を茹でたりせずに焼いてみた。めん亭はるもとの麺で作った最初の焼きそば。焼きながら少しずつ水を足してほぐして、焼いてみた。ソースで味付けしただけ。打ち粉をあまり払わなかったのでワイルドな焦げ目が付いたけれど、これは麺そのものの呼び声を聞いたような気がする。味わい深い。

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試作№002。続いては麺を茹でて、それを焼きそばにした。オススメのあったオレガノをちょっと振ってある。

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何だかスゴイ。麺に歓びがある。炒め用の調味ラードも戴いていたのだがこれがマジックとかミラクルである。炒めただけなのにコクが深い。スバラシイ。それでもまだおっかなびっくり作っているので、もっとしっかりやってみよう。

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試作№003。ちゃんと具も加えてのソース焼きそば。どうだ。なかなかのルックスではあるまいか。自画自賛。

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近所のスーパーで買った豚肉細切れとキャベツと共に。

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麺の茹で具合などにまだ課題は残すものの、とてつもなく美味しく作ることが出来た。エッジがしっかりあって口当たりも歯応えも絶妙な麺。これに送ってもらったコーミソースが抜群に合うのだ。贅沢至極。ウマウマウー。焼きそば作りに耽溺する日々のまだ序の口。まだまだ行くのだ。

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試作№004。ソースを変えてみた。群馬県前橋市から送ってもらったミツビシソース(焼きそばの果てしなき旅【その2】で使用)を使って、炒め油も普通のサラダ油にしてみた。

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コーミソースに比べてマイルド感あり。でもやはりコーミソースの方が合うかなこの麺には。何かスパイスがあればもっと距離感が縮まるか。そんなことを考えているうちに食べ終えてしまう。

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試作№005。丁寧に王道のソース焼きそばへ。肉多めで。

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茹でた麺を水で締めてみた。これで麺のコンディションがきゅっとぷるっとなった。これでどうだ。

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僕が薄味好きなのもあって、お店で食べた濃厚ソースの感じとはまた違うのだけれど、このソース焼きそばはとてもウマく出来た。最大限の自画自賛。よくやった小野瀬雅生。やれば出来るじゃないか。これと云うのもめん亭はるもとの麺のおかげです。ありがとうございました。しかしこれで終わらないのが僕の旅だ。この続きは後篇にて。

焼きそばの果てしなき旅【その1】
焼きそばの果てしなき旅【その2】
焼きそばの果てしなき旅【その3】
焼きそばの果てしなき旅【その4】
焼きそばの果てしなき旅【その5】

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