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焼きそばの果てしなき旅【その4】

果てしなきと云う看板に偽りなし。本当に果てしない。まだまだ行くぞ焼きそばの果てしなき旅。世の中は焼きそばに溢れている。ふと自分の周りを見回せばそこにきっと焼きそばがある。ちょっとしたきっかけで踏み入れてしまった焼きそばの世界。突き詰めて行くと哲学にも達するであろう。少し怖じ気付いてきた。でも前進あるのみ。

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まずは友人からこれを是非にと勧められたマルちゃん正麺ソース焼きそば。マルちゃん正麺シリーズは2011年発売で、ソース焼きそばが当初からあったのか途中からラインナップに入ったのか詳細不明。すみません。どちらにせよ袋麺の焼きそばとしては最も若手であろう。若手の実力や如何に。

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青海苔やふりかけは付属していない。ストイックなルックス。

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生麺のような食感との触れ込み通り、麺の力をかなり感じる。これは思い切ってもっとしっかり焼いてみた方が良かったか。それもいつか検証したい。ソースは液体。王道の味わいながらやはり21世紀の今に即した味なのであろう。そのすっきりさが昭和の舌には少しだけ物足りなく感じる。決して薄いわけではない。それどころか肉や野菜を追加しても足り得るくらいの量も濃さもある。今後これが袋麺焼きそばのレギュラーになっていくのだろうか。その活躍をこれからも見守りたい。5食パックだけでなくバラ売りもしてください。

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次なる袋麺は、明星鉄板焼そば。明星食品と云えばチャルメラ(1966年発売)。そして知る人ぞ知る明星ミニラーメンちびろく(1974年発売)。焼きそばではカップ麺の一平ちゃん(1995年発売)。この明星鉄板焼そばは1968年発売のベテラン。半世紀以上現役である。

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こちらはふりかけ付き。ソースパウダーも入っているとのこと。

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液体ソースだけれどとても懐かしい気持ちになるのはふりかけに入っているソースパウダーのせいなのか。僕の昭和舌が昭和を感知し認識する。新人には新人の、ベテランにはベテランの良さがあるが、自分がベテラン圏内に完全に入ってしまった今ではベテランを強く推したい。それにしても青海苔は何故にこんなにソースと相性が良いのか。初めて組み合わせた人は心からの尊敬に値する。

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続いての登場は、日清チキンラーメン焼そば。スーパーマーケットで見つけて、おおこんなのもあるのかと買ってみた次第。チキンラーメン自体の発売は1958年と最長老級のベテラン。この焼そばバージョンは2020年8月17日発売。ゴジラで云えばシン・ゴジラと云ったところか。生涯現役。あやかりたい。

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付属のたまごふりかけをかけて。

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ソース味ではなく、あくまでもチキンラーメンである。でもこれが焼きそば形態になるとまた違う味わいを楽しめる。これはウマイ。昭和の味である。普通のチキンラーメンは僕にとってちょっと塩の突出が気になる味わいなのだけれど、これは何とも穏やかで角の取れた味わい。新しくも懐かしい。期間限定販売のようなので、見かけたらまた買っておこう。そしてパッケージに強く推してあった追いたま(生卵追加)もやってみた。

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多分黄身だけで良いのかも知れないが、白身も勿体ないので全卵で。余談だけれど、大阪のインデアンカレーを食べる時もオプションの卵トッピングは全卵にする。生卵は子供の頃からずっと嫌いで、人生における最大の敵と思っていたのがポケモンゲットしたかのように仲間になった。人生どこでどうなるか全く判らないものだ。今では片手で卵を綺麗に割れるようになった。この直前1個失敗したけど(それはそれでちゃんと他の方法で食べました)。

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なるほど。確かにコクは増すと思う。でもここまでの濃厚さをチキンラーメンに求めなくとも良かろう。僕はふりかけだけで充分。

第4回はここまで。今回までは作って食べ比べてみる段階だった。ここからはもう少し研究の要素が増えてくると思う。例えばカップ麺の焼きそばをフライパンで作ってみるとか、人はなぜ焼きそばをパンに挟むのかを考察してみるとか。そして近場での食べ歩きも少しずつやっていきたい。

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焼きそばの果てしなき旅はまだまだ続きます。

焼きそばの果てしなき旅【その1】
焼きそばの果てしなき旅【その2】
焼きそばの果てしなき旅【その3】

末永くがんばりますのでご支援よろしくお願い致します♫