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自分の壁を壊してくれた言葉

私は子供が出来にくい体質をしています。20代でPCOS(多嚢胞卵巣症候群)と診断されました。

当時は付き合っていた元旦那と、いつか子供を持って暖かい家庭を築くのが夢だったので、診断された時はかなり落ち込みました。
周りの友達や同僚が結婚・出産する度に、まだ20代だった私は人の幸せを素直に喜べない自分が嫌になったり、心無い他人の言葉に傷ついたり。

婦人科で薬や注射で治療したり、病院も変えたりしましたが、なかなか良くならない事がストレスになってました。

「もし子供が出来なくても、夫婦2人だけで楽しく暮らしていけばいいか。
不妊治療するとなるとお金もかかるし、相手にも時間や精神的な負担が掛かる。それで2人の生活が楽しくなくなったり、関係が悪くなるくらいなら、無理に子供を作らなくてもいいかな。」

20代後半で、そんな考え方に変わってからは、友人や知人の出産にも素直に喜べるようになっていました。

元旦那に
「俺は子供が持てないんかー」と言われたり、

知人の男性で不妊治療の経験がある人からは、
「仕事が多忙な中で通院したり、決まった日に行為をすることが、結構大変だった」と言われていたので、

離婚後に出会った今の彼には、付き合う前に子供が出来にくい事を話しました。

まだ付き合うか分からないし、結婚するかも分からないけど、もしどうしても子供が欲しい人だったら、早く言って欲しかったと思うかなと。
そうなった時に自分が傷付きたくないだけかもしれない。子供だと思うけど、隠しているのは嫌だったんです。

彼はそんな私に、
「そんなの俺には関係ないよ。子供が出来なくても2人だけで楽しむ方法を見つければいい。どうしても欲しいと思う時が来たら、大金出して体外受精でも養子でも取ればいい。大変だとは思うけど、それで出来た子供はすごく大事に出来るよね。」
と言ってくれました。

私はそんな事言ってくれる人に今まで出会った事がなかったので、衝撃を受けました。

それから色々あって彼と付き合うようになって少し経った時、弟の奥さんが妊娠したんです。
自分が子供を持てない可能性があったので、親に孫が出来ると分かって、本当に嬉しくて安心しました。

しかしその後、その気持ちとは別に涙が止まらなくなったんです。

「あー、私やっぱり子供が欲しいんだな。欲しいって思ったらいけないって、自分の気持ちに蓋をしていたんだなぁ。
素直に欲しいって思わせてくれたのは、彼の言葉のおかげだ。」

自分の本当の気持ちに気付かせてくれた彼にとても感謝しています。

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