芋と私と高級白トリュフ塩

すっかり春ですね。
とは言え、説明不要ですが春らしいことは何一つしておらず
お花見もピクニックもBBQも皆無の春。
あぁ去年の秋に可愛いふわふわのピクニックシートを買ったのに、
いまだに登場することなく棚の奥で眠っているわ・・・。
つーか、そもそもコロナってなんなん?なんなん?どうしたん?
なんて思っていますが
思ったところで意味はないので考えるのは止めにします。

暇だと言っても外には出られず、言うだけ無駄な日々なので
(ネガティブww)最近は色々なものを作っています。
最終的にはパイ生地を自分で作る、小籠包を皮から作るという
小麦粉と親友になることが目標なのですが、まずはポテトチップスから。
(小麦粉関係なし)
ポテトチップスなんて買ったほうが安いし美味しいのは百も承知。
企業努力様に勝るものはないのだが、作ってみたいと思いついたからには、
この暇な時間を少しでも有意義に楽しく過ごすには、やってみるしかないでしょう!

作り方は簡単で、もう単純に芋を薄く切って揚げるだけ。
一度作ったことがあるという友人曰く、しっかりと芋を洗い、
でんぷん質を洗い流さないと、揚げた後にすぐにしんなりしてしまうとの事だったので、スライサーでひたすらに薄く切った芋を、過保護に愛し手をかけ世話をやき、お節介だと思われようとも気にすることなく、何度も新しい水に変えて洗うことだけに注力。
芋も私も、もういいよ。。。となったら一枚ずつキッチンペーパーに並べて日の当たる場所で乾燥。紙類が光の速さで世界から消えた今、キッチンペーパーを一気に何枚も使うことに気が引けるが仕方がない。芋の水分がしっかり抜けず失敗して苛々して【これもコロナのせいだ!】なんて馬鹿みたいなことを言い出すよりはマシ・・・。

嗚呼、綺麗に洗って丁寧に並べられた芋類に愛着が沸く。可愛い。
しっかり太陽に当たるのよ、みんな仲良くね。思わず心の中でそんな言葉を
投げかけたかどうかはさておき、私はポテトチップスならコンソメが一番好きなのだが、コンソメ味を安易に作ることはきっと難しいだろうと調べもせずに判断をし、どうせなら美味しい塩で食べたいと思い、装備を決め込んで
伊勢丹新宿店へ。(この時はまだ3月前半だったから営業してた)

『トリュフ塩ありますか?』あたかもいつも塩はトリュフ塩ですと言わんばかりの前のめりでスタッフの方に尋ねたところ、紹介されたのは一択3500円の白トリュフ塩。
想像以上の高級品。成城石井で前に購入したトリュフ塩はもっと大きくてもう少しお手頃だった気がするのだが・・・。白トリュフは世に出る期間が短く高級なんて話を聞いたことがあるような気がするがそのせいだろうか。
だが、ここまで来て買わないわけにもいかない。無駄なプライドが邪魔をし、ここで断ったら、金のないやつがうちでトリュフ塩なんて生意気言ってんじゃねえと思われるのではないかと無駄に心配をし、家で私の帰りを待つ愛おしい芋たちの為に高級トリュフ塩を購入。

自宅に戻り、2時間程日に当て、すっかり乾燥した芋たちをいざ油の中へ。
緊張の瞬間。想像では、エビせんべい(よく中華料理店のエビチリとかの下に敷かれているピンク色のサクサク)のように一瞬で揚がるのではないかと思っていたが大外れ。思いのほか時間がかかるなと思った次の瞬間には光の速さで色づいては焦げ始める愛しい我が子、ではなく芋。
きっと低温で揚げるのがいいのだろうと思いやってみるも、そんな話でもない様子。揚げ物は始めたら終わりまで走り抜けるしかなく、とりあえず無心で芋と油と向き合い続けてなんとか完成。

焦げてる・・・。市販のポテトチップスってほぼ芋の色そのままじゃない。
どうして?なんで?すごいわ。。。
少々の焦げ感はあるものの、伊勢丹様で購入させていただいた高級白トリュフ塩のおかげで、気持ち的に焦げはほぼチャラ。
高級白トリュフ塩・・・激うま。
この塩をカルビーさんか湖池屋さんに預けて、揚げたて味のついていない芋にふりかけて少しわけてもらいたいくらいだ。
10対0で市販のポテトチップス圧勝ではあったが、自分で作った満足感と
思いのほか、手の込んだ作業を考慮して、今回は大成功としたい。笑

次は海苔塩味にも挑戦したい。
花粉の季節が終わったら、窓を全開にして芋を日に当てたい。


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