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#建築 記事まとめ

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建築系の記事を収集してまとめるマガジン。主にハッシュタグ #建築 のついた記事などをチェックしています。
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2020年11月の記事一覧

タウンスケープとは?建築ではなく景観

日本では1軒1軒の建築に興味がある人はいるし、建築家もいい設計をするために日々研鑽を重ねています。けれども、複数の建築群や自然環境で構成される街並みといったものに目を向ける人が多くないようです。「ランドスケープ」というと「風景」ですが、これに人工的な建築物などを加えたものが「タウンスケープ」または「景観」という概念です。これは、すべての人々が日々目にする景色を好ましいものにするためにおざなりにするべきではない公的な資産といえます。 建築家と都市計画家イギリスで都市計画の勉強

20/12/01(火)22:00「いま“木造”が大変貌!~新技術が家と街を変える~」ガイアの夜明け

国産の木材の有効活用は、荒れた森を救うことにもつながる。果たして、壁を乗り越え、木造を広めることはできるのか?新たな建築にかける人々を追う。 今回の見どころ 火に弱い、揺れに弱い、ということもあり廃れていった「木造建築」。しかし、今、かつての勢いを取り戻しつつある。街中には木材をふんだんに使った建物が増え、「木のぬくもりを感じられる」と好評だ。国立競技場をはじめ木造建築を数多く手がけてきた建築家の隈研吾さんは「21世紀は木の世紀。木造建築ルネサンスになります」と熱く語る。

東京有明に新しい無印良品の百八貨店ができます!

すでにMUJI Passportや、無印良品 WEBサイトを見てご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、来る12月3日(木)に、無印良品の新しい大型店「無印良品 東京有明」がグランドオープンいたします。 新型コロナウイルス感染症の拡大により生活様式や価値観が大きく変わるなかでオープンするこちらのお店は、お米や新鮮な野菜などの食品、スプーンや靴下など日々の生活を満たす道具から、部屋のリフォーム、戸建販売、そして街の活性化まで、暮らしの全てに関わり、店舗周辺に住む方々の「感じ良い

公共建築を考える 01

公共建築を考える 役所編 現在、ある自治体の新しい役所についての相談を受けています。小さな自治体のこれからの役所はどうあるべきかというのが大きなテーマ。日本全国にある役所は、そろそろ耐久年数を迎えていて、新耐震に対応していないものも大きいので、ちゃんと考えなくてはいけないものが多いんです。また、菅総理大臣が、2050年までに脱炭素を表明したので、これから、公共建築はどんどんカーボンニュートラルになっていくものと思われます。実際、考えてみてください。今から建てる役所はこれから

再活用された「歴史ある建築」が美しい美術館 4つ。

”日常の「何それ?」を楽しむメディア”「ナンスカ」に、東京都庭園美術館で開催中の「生命の庭ー8人の現代作家が見つけた小宇宙」展についての記事を寄稿しました。 ■ アール・デコ建築の空間と共鳴する”現代アート”の展覧会 「生命の庭ー8人の現代作家が見つけた小宇宙」展(東京都庭園美術館) 東京都庭園美術館の特徴といえば、展示にも匹敵するような見応えのある歴史的建築と調度品。そこで今回は、過去に別の用途で使用され、現在は美術館として再活用されている「歴史ある建築」が美しい美術館

作品だけでなく建築も楽しみたい。GoToトラベルで行きたい全国の美術館・アートスポット

GoToトラベルキャンペーンで足を運んでみたい全国の美術館やアートスポットを紹介。今回は特に建築にスポットを当ててセレクトした。今年オープンした注目の新施設から、知る人ぞ知る地方の美術館の名建築まで、この機会に訪れてみてはいかがだろうか。 北海道・東北北海道でまず思い浮かぶアートスポットといえば、彫刻家イサム・ノグチがデザインしたモエレ沼公園だ。東京ドーム約40個分の広大な敷地には、幾何学形態を多用した山や噴水、遊具などの15の施設が整然と配置され、自然とアートが融合した美

まっすぐなエネルギー溢れる奥能登で、時の止まった古民家を「夢実現の場」にするプロジェクト vol.1

能登半島、奥能登「輪島」 美しく豊かな自然と、重厚な歴史や文化を持つこの地で、「能登輪島にアトリエ&シェアスペースを作ろう」という新たな試みを開始しました! 築95年の古民家(ぼろっぼろの!!!)と小屋をリノベーションしていき、皆が自分のやりたいことを実現したり、表現したり、集ったりできる場所を作ろうという現在進行中のプロジェクトです。 まっすぐなパワーを持つ 奥能登の魅力その様子をお伝えしていく前に、まずは古民家のある奥能登の魅力を書いていきたいと思います。 石川県

無印良品と京都のペーパーギークが育てた『トビラ』に胸が熱くなった話

「無印良品の棚に合う扉を作ってるお店があるんだけど知ってる?」 かつて店長までやっていた古巣であるブランド、無印良品。 退職して独立した今も大好きではあるのだけど、どうしても社内にいたころよりも情報には疎くなってしまう。 だから、こんな面白い取り組みをしているお店が京都にあることを知ったのもつい最近の出来事だった。 え? どういうこと? 無印良品で商品化するのではなくて、他のお店が作った無印良品の家具に付けられるパーツを売ってる店があるってこと? でも確かにこんな商品が

形態分析③:ブラマンテの有機体とレトリック

0.ドナト・ブラマンテ久しぶりにnoteを更新する今回は、ルネサンスの建築家ドナト・ブラマンテ(1444-1514)について書いてみようと思う。メニカンでのトークが決まったおかげで、形態分析の授業を一通りおさらいする口実ができ、ようやく止まっていたシリーズが書けそうというわけである。当初ブラマンテはトークに入れていたのだが、残念ながら時間と内容の関係で外さなければいけなくなったので、当日紹介するアルベルティに先んじてnoteで更新しておこうと思った次第である。個人的にブラマン

「建築と時間と妹島和世」、そして私たち一人ひとりのデザイン

ドキュメンタリーを大画面で観ることの1番の贅沢さは、「声」じゃなかろうかと思う。 「建築と時間と妹島和世」は、変にナレーターの紹介とかを挟まない。インタビューアーの声も入れない。初めっから妹島さんの声だけが流れる。自身の構想について淀みなく話しながらも、どこか柔らかさも感じさせる話ぶり。映画館の上質な音響で聞くと、妹島さんという人そのものが、声を通して直接伝わってくるようだ。 60分超の上映で私たちが見るのは、1つの建物が出来る過程、ただそれのみだ。監督のホンマタカシさん

Less is moreとはなにか?バウハウス校長がデザインしたレムケ邸を訪ねて

先日ドイツの建築家であるルートヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエが設計したレムケ邸を訪ねました。 ミースはバウハウス3代目の校長で、近代建築の三大巨匠と言われています。 「Less is more」 ……少ないことはより豊かである ……より少ないことはより良いことだ という言葉を残した人物でもあります。 レムケ邸にはその思想が込められています。 1932年、当時ミースがバウハウスの校長であった時に印刷会社オーナーのカール・レムケが彼に住宅の設計を依頼しました。