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台湾旅行記 書店編

台湾の書店に行ってみよう。

そう思ったのは10000台湾ドル(5万円)のポーカーのトーナメントをバブル(入賞まであと一人の順位)で飛んで焼けたその次の日のことであった。

書店、そこは外国人観光客が一番訪れないであろう場所だ。書店自体が観光地と比べたらそこまで惹かれる場所ではない。そもそも台湾の書店に置かれている本はもちろん台湾語(中国語)で書かれているから詳しい中身は知りようがない。
 
ただ、日本も台湾も漢字文化圏であるから、その利点としてある程度書かれている内容は理解できる。どうせ10日間あるクソ長い旅行の内にこういう所にも行ってみようという気持ちであった。

まず書店に入ると目に入ったのは、週刊誌のコーナーであった。

意外に内容が何となく分かる気がする

うーん、まぁ読めんくはないがと思っていると目に飛び込んできたのは日本の核廃棄処理水放出のニュースを取り扱う記事の見出しであった。

台湾は親日国ではあるが、確かにこのニュースは中華圏ではこのように報じるであろう。少し、ショックを受けつつも日本の左翼系も同じようなもんだし、そもそもこの記事が批判調なのかも判断がつかないので何とも言い難い所である。

どんどんと奥に進もう。

すると、たくさん平積みされている本に目が止まった。

著者はTOEFLを受けたことがない

これはTOEFLのテキストというのが一目で分かった。英語で書かれているから分かりやすい。台湾でも、結局第一外国語は英語であろうことが分かる。(第二外国語は日本語や韓国語が多いそう)結局、この旅で台湾人と話すときには、英語で喋るのが主であったので、こういった背景があるのは何となく予想していた。

京都駅構内の案内が結構な紙面を使っていた 外国人には確かにわかりづらい

どうやら台湾人の主な海外旅行先は日本らしい。週刊誌の時から、少し台湾の親日国の印象が戻ったような気がした。中を見るとこんな場所が日本にあったっけな、別にそこは行かんけどなという場所までたくさん載っていた。自分が日本で手に入れた台湾ガイドブックもこんな感じなのかもとも思ったが、もうこの台湾旅行も終盤に差し掛かっており、もう後の祭りである。海外を観光するには初日に現地の書店に入って、自国民用の国内ガイドブックを買った方が、詳しい説明が得られたり、外したくない場所を押さえられるのかもしれないなと感じた。文字が読めればの話だけど。

他には馬来西亜(マレーシア)、新加坡(シンガポール)、越南(ベトナム)、首爾(ソウル)などのガイドブックが並んでいる。ネプリーグのファイブジェットツアーズの面白い問題かと。

故事成語でクロスワードパズルができるほど

次に目に付いたのは成語辞典であった。故事成語がアホみたいに載っている辞典である。日本語においても、中華圏から流入してきた故事成語はまぁまぁの数存在するが、それでも日常で使うものは数が限られている。泣いて馬謖を斬るとか、李下に冠を正さずとか。思いつくことには思いつくけども、そんなに数は出てこないのに対してこの辞書の厚さ。日本語の国語辞典ぐらいの厚さがある。中をぱらっと見ると故事成語がぎっしりと書かれていてその由来と意味が書かれているようだが、詳しくは分からない。知らない故事成語がどんどん出てくるので面白くて買おうかとも血迷ったが、今思えば1000頁近くの殆ど読めない文章が家に置かれなくて本当に良かった。 

懐かしのトルネード投法

台湾でも野球は人気のあるスポーツなのは知っていたが、こんなにも日本人野球選手の本が並んでいると壮観である。ただ野茂英雄を一面に置くのはどうかと思うが。そういえば、宿泊先のテレビでU-18の台湾代表の試合を観戦したのだが、圧勝していたのでやはり強いようだ。帰国後に調べたところ、この大会は台湾開催でチャイニーズタイペイは日本に敗れて準優勝だったそう。

書店内のテレビでソフバンVSロッテ戦の中継



わぁ……!

一目見てこれを買うことを決めた。ツボに入って笑いが止まらなかった。吉伊卡哇(ちいかわ)が
「哇……哇啊……‼(わ……わぁ……!!)」とか
兔兔(うさぎ)が
「嗚啦啦啦啦啦啦啦啦啦啦!(うらららららららららら!)」
とちいさくてかかわいいキャラがゴリゴリのヤンキーのアテ文字みたいな言葉をずっと発しており、そのギャップが面白くてずっと笑っていた。おすすめです。

猪鹿蝶とかあるのかな?
熊獺鸚(くまうそおう)でした


これも買い。いいですねデザインが。台湾は言うても南国なんで、日本とは違った植生や動物が描かれているようですね。

「蔬食」はベジタリアンという意味

台湾の料理本も買って帰ろうとしたら、意外にも料理本のスペースは小さくあまり本が置いてなかった。これは台湾は屋台文化が発展しており(台湾旅行記夜市編も読んでね)家庭で料理する機会が少ないが故だと思われる。なので、半数は外国料理のレシピ本であったり、菜食主義者用のレシピ(屋台は基本魚や肉料理多め)であった。その中でも探したら、台湾の有名なシェフであろう人が郷土料理のレシピを解説してくれている本があったのでそれを購入した。

赤い実は 白い果肉に 黒い種

その後は台湾のデパートを視察したりして、そこに併設されているスーパーでドラゴンフルーツなどの謎多き南国果物を変なテンションで買って帰った。ポーカーから帰ってきたHさんに「食べますか?」と聞いたら一口、二口食べてそれで終わりだった。自分も買ってきた手前、旅の終わりまでに消費しなくてはと思っていたが、最終日まで宿泊先の冷蔵庫に入れっぱなしであった。

謎の果物「釋迦(しゃか)」のSサイズ 南無阿弥陀仏

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