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ある真夏日の昼。

ベランダで息を途絶えていく蝉が居た。


「7日間という短すぎる地上での人生の中で、何故あなたはこの地球上に生まれたのか」


「一夏も持たない命を、何故この暑さの中ひたすらに鳴き続け、死ぬ間際にも声を上げることを選んだのか」



多分、彼らはこの世界に「恋」をしたのかもしれない。



すぐに終わると知っていながらも、少しでも長くそこに居たくて、

美しいこの世界でその声を発し、

誰かに認めて欲しくて、、

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