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EVに乗る前に知っておきたいこと

電気自動車が盛り上がってきましたが、

何を買ったらいいのか?
そもそもどこのメーカーから出ているのか?

また、選ぶ際に何を参考にしたらいいのか?
EV乗りならではの視点から考えてみました。

EV電気自動車選びの参考にして頂ければ幸いです。

まずはそもそもEVを一覧で見てみたい!と思ったときに
一覧表がないので2021年5月現在でまとめてみました。

☆EV電気自動車一覧

画像2

テスラ

テスラ2

アウディ

ポルシェ

プジョー

ジャガーBMW

ベンツレクサスVW

三菱ホンダマツダ


☆EV選びのポイント

1.電気自動車になにをもとめるか?

これを見ている読者の方は、電気自動車に何を求めるのだろう?

①経済合理性
これは、多分ないだろう。電気自動車ではなく、ハイブリットでさえ多分経済合理性がでる人は少ない。ノーマルモデル設定がある車で比べると、少なくとも10万キロ以上乗らないと元は取れない。そんなことを考えてハイブリッド車を選んでいる人はあまりいないだろう。電気自動車でも同様だと言える。

ガソリン

②静粛性
ハイブリット車を選ぶ人はこの理由が多いのではないか?
少し高くなるが2ランク上の車格のものと同様の静粛性になる。つまりコスパがよい。
このメリットは大きい。電気自動車の場合これがより顕著になる。
エンジン車では気にならなかった、ワイパーの音が気になる。タイヤの音が気になる。
というほどに車内は静か。オーディオにこだわる人ならなおさらだろう。

音楽

③スポーティ
意外と話題にならないが、電気自動車を選ぶ人の理由は特にテスラの場合、これが多い。modelS、Xなどのパフォーマンスモデルであれば、0-100kmの加速で国産車が勝るのは、GT-Rのハイモデルくらい。
輸入車でも、加速で勝る数少ない内燃機関車は、大半が2ドアになり、家族用に向かない。
つまり、4ドアでフェラーリ並みの最速ということになる。

そういった目で見たときに、1,000万そこそこで売っている車はテスラくらいだ。「お得!」に映るのはそういった理由。

廉価モデルのモデル3でさえ、0-100kmが3.7秒
同価格帯のフェアレディZが5.1秒。もうこれは勝負にならない。

ちなみに、一覧表にはパワーウエイトレシオと、トルクウエイトレシオ記載しているので参考にしてほしい。電気自動車の恐ろしいところは、アクセルオンで、タイムラグなく100%のトルクが、発生することだ。トルクウエイトレシオに着目してほしい。

ただ、今後、電気自動車が増えてくれば、大半の車の加速は今より鋭くなるので、今のような優位性はなくなってくると思っている。

④自動運転
筆者がテスラを選んだ理由が主に「自動運転」だ。

なにしろ「速い車」と「快適な車」は両立しないことが多い。
スポーツカーにMTが多かったのと同じ。

だが、遠出をすると、行きは楽しかったスポーツ車も、
帰りはクタクタ。高速道路が渋滞するとかなりキツくなる。

現在の自動運転はレベル2なので、手を添えているが、
危険を感じることはほとんどない。
高速道路なら、ほぼお任せできるレベルだ。

しかしながら、これも各メーカーが追い付いてきて、
さほどテスラの優位性はなくなりつつある。それを理由に電気自動車を選ぶ必要はないかもしれない。

ここの分野は、電気自動車というより各メーカーの競争。法的にレベル5まで可能。となったときに改めて各メーカーの真価が問われると思っている。実装車で圧倒的な距離を重ねるテスラ。豊富な資金力にものを言わせて実験を重ねるGoogle、街を作って実験を重ねるトヨタ。はたして勝ち残るのはどのメーカーか。それはまだ未知数だ。

⑤煩雑さからの解放
自宅に充電設備があれば。であるが、毎日自宅に帰ったら、ケーブルをさしっぱなしにしておけばよい。

ガソリンスタンドに行く必要もなく、日常的な使用なら急速充電器にわざわざ行くこともないだろう。

電気自動車は通信機能を持っているのが基本だから、
自宅で充電しておけば、今のスマホと同じように、日常の出発時間を学習し、それに合わせて充電を行い、それに合わせて空調を整え、快適な車両に乗り込むことができる。

ちなみにテスラでは、Googleカレンダーなどと同期をすることが可能なので、翌日の出発時間に合わせた充電・空調のみならず、乗り込んだ時にはカーナビも目的地にセットされている。

⑥非常用電源として

リーフのまさに真骨頂の部分だが、震災や停電時などに非常用電源として利用できる。自宅にソーラー発電を備えている方なら、併用すればより効果的だと思う。震災の多い日本にとってこの機能はとてもありがたい。テスラはじめ、電源供給機能を備えていない電気自動車も多いので、気になる方は購入に際して確認が必要だ。

リーフ

⑦新しいものが好きだから
この動機の方は…正直すでに電気自動車を所有されているのではないだろうか(笑)。行きつけのディーラーで初めてEVが発売された!など。まだまだ不明な点が多い電気自動車を新しいものという理由で買える人はある意味チャレンジャーだと思う。

2.電気自動車は、航続距離との戦いである。

走行距離が伸びたとはいえ、まだまだな感がある電気自動車。
近年近距離用のモデルがぼちぼち出始めたが。。。
本当に使えるか!?電気自動車に乗っている筆者に言わせれば

答えは「NO!」

近所のスーパーにいく、子供の送り迎えにつかう。
街乗りなら十分。とメーカーはいうが、

完全にセカンドカーとして、この価格帯の車を買える人がどのくらいいるか?

新しい車を買ったら、今乗っている車は無くなる予定。それが基本なら、
航続可能距離は極めて重要!!

バッテリー80%充電で利用して、5年後の劣化とカタログ値と実走行の差を考えれば、カタログ表記で400㎞程度はないとかなりきびしいと思う。
一覧表で最低限400kmもしくは500kmを超えている車種がどのくらいあるか見てほしい。

意外と少ないはずだ。


3.高出力充電器(チャージャー)の有無

バッテリー問題に続いている気もするが、これも極めて重要。
現在日本にあるCHAdeMO(チャデモ)の規格は大半が44kw以下

ポルシェはタイカン、日産はアリアに合わせて
高出力チャージャーを出すらしいが、それ以外はCHAdeMO(チャデモ)が原則。

ちなみにテスラの100KwhモデルをCHAdeMO(チャデモ)で充電するとどうなるか?

急速充電の中で多い44kwタイプで0(空)から(そんなことはあまりないと思うが)、充電の場合、80%までフル速度としても、2時間。
100%充電しようと思えば3時間を覚悟しないといけない。

「そんなのお出かけ中ならあっという間では?」と思うかもしれないが、
急速充電できるCHAdeMO(チャデモ)も多くはないので数少ない急速充電対応CHAdeMO(チャデモ)を、一人で2時間以上占有されると、次に充電しに来た人はたまらない。

そもそもCHAdeMO(チャデモ)は、大半のモデルに30分制限がついているので、ほったらかしでフル充電は不可能だ。

だから、専用と呼べる充電器を設置している、テスラ、タイカン、日産のモデルを選ぶことは意外と重要である。

特に日産は今後ディーラーに100kw超の高速充電器を備えてくれれば、かなり便利になる。

4.ソフトウェアアップデートはあるか

車を買い替える動機だが、「壊れて動かなくなった」という人は今時そんなに多くないだろう。

大半が、最新の機能。性能。便利機能を求めるのが動機ではないか?

電気自動車はある意味「家電」「PC」であるともいえる。

不都合がソフトウェアの制御で済むものなら、アップデートで終わる。
先行しているテスラの長所は、ソフトウェアアップデートだ。
初期のテスラは、カメラなどの自動運転に必要な機能はついていたが、実際に自動運転できるソフトは積んでいなかった。

それが数年後、ナビが付き、自動運転が装備された。車を買いなおすことなく
その他の例では、緊急ブレーキが感知から作動までの時間など、ソフトウェア制御によるものが改良されて安全性能が上がっていった。同じ車に乗っているのに、性能は上がっていくのである。

買いなおすことなく。この「買いなおすことなく」ということが既存メーカーにとって、意外とハードルが高い。
それは、販売店(ディーラー)の商売を潰すことになりかねないからだ。

とはいえ、最新の車は大半が通信機能を持つようになった。
だが、月5千円で!と言われたら、あなたはそれを買うか?
僕なら、最初の車代にコミにして、買った後は気兼ねなく使えるようにしてほしい。
そういった意味で、テスラは販売から5年を経過してもなお、新鮮さを保っている。もしかしたら、将来は有料化となるかもしれないが。
それでも、少なくとも買いなおすことなく、ナビも含めて、ソフトウェアアップデートで走行性能が上がるか?
ということは、メーカーを選ぶうえでの参考になる。

少し前の記事だが、新機能がハードウェアではなくソフトウェアの更新だけで追加されていくのがよくわかる。

5.最後に

いろいろと書いてきたが、意外と書き切れないくらいに注意点があると感じた。
本当は、各EV自動車の試乗感想なども書きたかったので次回以降に追加していこうと思う。







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