05:何かが変わり掛けた日

※登場人物は全て仮名です。また一部詳細を変えています。

2010年頃から、友達でもあるユミコさんが働くBarに足繁く通っていたが、いつしかそこにはあまり行かなくなっていた。

代わりに2015年頃から、近くにある別のBarに足繁く通う様になっていた。

様々なコミュニティに顔を出し、そこで知り合っては遊びまくっていた女友達とはみんな一過性の関係で、2018年頃には殆ど会わなくなっていたし、別にモテる玉でもないくせに、色々な女の子と遊んでまわる生活にも疲れ、酒場に一人で行ってそこで知り合った人達とその空間の中だけで賑やかにやる生活に落ち着いていた。

そして、ゴールデンウィークを丸ごと酒と趣味漬けにし、最終日にぶっ倒れる様な荒廃した生活を送っていた。

そのBarの常連客の中に、エミちゃんがいた事を知らなかったのだ。

1人で飲んでた時にフラッとエミちゃんが1人で来て、お互いに、おー!久し振り!というテンションで初めて"一緒に"酒を飲んだ。

出会いが「趣味の場」だったエミちゃんとは、当然ながら同じカテゴリの趣味をもっており、話の流れの中で"じゃあ一緒に行こうよ"となって、初めて二人で遊びに行く事になった。

一緒にイベントに行き、帰りにご飯を食べに行き、そして二人でそのBarに行ったら、運命のいたずらと言うか…またそこで二人揃って興味があるイベントに出会い、翌週また一緒に行く事になった。

帰りに、一緒にユミコさんが働くBarに行った。
そこで会う事はあっても一緒に行くのは初めてだから、ひょっとしたらユミコさんは驚いたかもな、と思っていたが、実際はそうでもなかったらしい。

が、しかし、そこで流れは途切れた。

世はコロナになり、遊びに行ったりはおろか、酒の場で偶然会うという事もなくなり、また年に一度、バースデイメッセージを送り合うだけの関係に逆戻りした。

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