『fishy』読んでみた!友達とは何かを深く考えさせられた一冊♡
みなさん、こんにちは。ナナと申します。
このブログでは、みなさんにおすすめしたいなと思った一冊を紹介しています🐣
本日紹介するのは、金原ひとみさんの『fishy』です🧡
金原ひとみさんは、『蛇にピアス』ですばる文学賞や芥川賞を受賞したことがある作家さん😻
彼女の独特な世界観がファンだという人も多いのではないでしょうか??
一歩踏み込んだ内容の文章もサラッと伝えてしまう表現力は、金原ひとみさんの作品の特徴の一つです。
これから紹介する『fishy』には、3人の女性が登場します。
なんと、主人公は3人の女性。個人的には、この発想はなかなか面白いなと思いました💛
序盤から主人公の視点が変わる書き方で始まるので、複数の情報を処理するのが苦手な人が読むと少し時間がかかってしまうかもしれません‼
私もその一人です😂物語の続きが気になってしまうタイプの小説だったので、休日半日使って読了。
読了後は、すっかり金原ひとみさんのファンになっちゃいました😁
『fishy』の概要
この本の主人公は、美玖(28歳)、弓子(37歳)、ユリ(32歳)の3人です。
それぞれ考え方や価値観が違うのはもちろん、仕事やライフスタイルも全く違います。
3人は不定期で集まる飲み仲間で、その時に抱えている悩みをシェアするような何とも不思議な関係です。
不倫真っ最中の人、サレ妻となり離婚話が出た人など状況もさまざま。
明るい方向に状況が変わり始めたところで物語は終わりを迎えます。
この本のポイント
人間関係を構築する上でどんなことに気を付けるべきなのか、上辺だけのコミュニケーションで成り立つ人間関係の奥深さとその闇を深掘りした一冊です🐱
女性3人が主人公であり、エピソード0から4まで終始、それぞれの状況や思考を織り交ぜながら全て一人称の「私」という視点で書かれているのもこの作品ならではのポイント🍀
一つ一つのフレーズが印象的すぎて、思わずメモしたくなるレベルです。
『fishy』読んでみた感想
良い意味でも悪い意味でも女性らしさ溢れる内容でした✌🏼
言い争うシーン、嫉妬する部分、本心を知られたくないという恐怖。
どれも、読みながら「怖いな」と思いながらもどこか納得できる内容ばかりで、どんどん金原ひとみさんの世界観に引き込まれていきました。
まるで、近くで誰かが話しているような感覚。
独特の文章は金原ひとみさんならではのものだと思います。
私は面倒くらさがり屋なタイプで人間関係もどちらかと言うとドライですが、この本には何故か大きく心を動かされたんです。
読了後、自分が連絡を取り合う友人や昔からの知り合いなど、さまざまな人の顔を思い浮かべながら、心の底からゾッとしました。
私たちは為す術もなく、おしなべてこの何が起こるか分からない人生の奴隷なのだ
※裏表紙(帯)より抜粋しました
この言葉が頭から離れません。
『fishy』の口コミ・評判は?
金原ひとみさんの『fishy』、ネット上の口コミや評判も気になったので調べて見ました。気になる人は、ぜひ参考にしてください💚
ユリの言動がまるで金原さんの生の言葉を聞いているような気分で読みました。キャラとしては『マザーズ』のユカに近い?友人に対して理路整然と自分の意見をぶつけるのだけどそれが痛快。金原さんの作品には大体作家や編集者など執筆に関わる仕事をしている人物が出てくるけど、インテリアデザイナーとしてのユリが一番言語化に長けているのが面白かった。3人の中では一番作家に向いてるんじゃないか。また「ほんと、それ」とうなずくしかない台詞も多くて何度も線ひきたくなりました。
引用元:Amazonカスタマーレビュー
最初、読んでいたら3人の女性の会話に不快な気分になり読むのをやめようかとも思ったけど、、3人の女性、それぞれ男性関係で問題を抱え、揉めたり、怒り悲しみ虚しさ思うようにならないものが書き出し尽くされて、エグさはあり続けました。お互い都合良く関わって、生活に無くてはないわけでもないけど、でもその存在に助けられ、救われることもある。分かりやすい解決・救いは無いけど、人生騙し騙しやってくしかないところもある。一応、最後はまぁすっきり、ハッピーエンド?ですかね。
引用元:Amazonカスタマーレビュー
友だちとの付き合い方に悩んだ時に読んで欲しい一冊
今回は、金原ひとみさんの『fishy』についてご紹介しました。
「女同士の友情とは何かじっくり考えたい」「友だちとの付き合い方に悩んでいる」「建前と本音の間に隠された部分を追求する小説が読みたい」
といった人にはぜひ読んで欲しい一冊です。
ノウハウが学べるというわけではありませんが、自分の他にどんな考えや価値観を持っている人がいるのか深く知ることができます。
少し変わった小説を読んでみたいという人にもおすすめしたいです。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました🧡
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