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忙しい人におすすめしたい ローメンテナンスな植物


慌ただしい日々のくらしの中で
お庭いじりをする意味とは?

 お庭づくりのご相談に来てくださる方が、必ずしもお庭好きというわけではありません。「家を買ったらお庭も付いてきた!と、そこではじめてお庭の存在に気が付く方も実はとても多いです。そんな方々にもお庭づくりをおすすめしたい一番の理由は、リフレッシュ効果、そしてお庭づくりで得ることのできる心の充実です。そこで今回は忙しい人に寄り添ってくれる手間いらずな植物を大まかに4つの仲間に分類してご紹介したいと思います。

1.地面を覆う植物「グラウンドカバー」

地面を覆うように成長する植物。あるいはこんもりスペースを埋めてくれるような役割の植物のことを言います。低いエリアの彩りとしてはもちろん、防草対策、雨による土の跳ね返りや土壌の流出を防いだり、表土の乾燥や風でほこりがたつのを防ぐ、などさまざまな役割を担います。

〈ゴールデンカーペット〉
這うように成長する常緑低木のコニファー、針葉樹の仲間です。花は咲きませんが葉色を緑~黄金色に美しく変化させながら勝手にお庭をがっちり引き締めてくれる名脇役。成長も早く、暑さ・寒さにも比較的強いです。足で踏んでも平気。その気になれば、剪定してかたちをつくり動線やラインを描くこともできます。

〈アジュガ〉
3月から5月に花を咲かせるシソ科の植物。乾燥には弱くむしろ日陰や水はけの悪いくらいの場所の方が得意な植物です。品種が多く、花や葉の色もさまざま。マット状に年々広がり、春の訪れやお庭の成長を足もとから伝えてくれる植物です。

2. 2メートル以下の「低木」

人の背丈ほどのサイズの低木は比較的手軽に育てることができます。スペースを埋め奥行や広がりを演出したり、足もとの草花のためのほどよい木陰をつくります。また目の高さで美しい葉や花、香りを楽しむことができるのも低木の魅力。ある程度放任で育ち、お手入れにも挑戦しやすいためお庭のベースの植物として取り入れたい仲間です。

〈西洋アジサイアナベル〉
アジサイの中でも北米原産の品種。日当たりの良い場所でも育ち、さほど手入れをしなくても毎年よく開花します。誰からも好まれる白い花は、切り花やドライフラワーとしても人気が高く、剪定ばさみを持つきっかけを与えてくれる存在でもあります。

〈ビルベリ―〉
別名ワイルドブルーベリー。春には白い小花、初夏から夏は小ぶりながらポリフェノールたっぷりの実、秋には紅葉、冬は落葉…と、四季を通した魅力がありお庭の喜びを伝えてくれる植物です。お水が大好きなので水を切らさないようにします。

3.植えっぱなしの草花「多年草」

数年にわたり葉や花をつける草花の総称。中でも適期が終わると地上から姿を消し地中の根に力をため翌年に備えるものを宿根草といいます。葉の色・かたちだけを楽しむようなものもあり、それぞれの特徴を組み合わせることでお庭が充実します。耐寒性、耐暑性などを知り、地域に適応する植物を選ぶのがお庭で毎年楽しむためのポイントです。

〈ラナンキュラスラックス〉
秋植え球根ラナンキュラスの中でもこの品種は植えっぱなしOK。上品で可憐な花を翌年も楽しむことができます。花後間もなく地上部が枯れますが、秋に再び爽やかな緑が顔を出します。秋から春のお庭が簡単に華やぎ感動すること間違いなし!

〈グラス類〉
高温が気になる昨今。淋しくなりがちな真夏のお庭でたくましく風にそよいでくれるのがグラス類です。一見地味に思われがちですが他との引き立て合いや支え合いが得意です。暑さ・寒さに比較的強く通年草姿を楽しめるためお庭の骨格にもなります。

4.有用植物・香草「ハーブ」

響きだけでもおしゃれなハーブ。フレッシュな香りはお庭に欠かせない素晴らしい要素の一つです。手軽に手に入り、防虫に、お茶に、料理に、ラッピングに…と日常に取り入れやすいのも素敵なところ。やみくもに植えると暴れたり、繁殖力が強すぎたりということもあり、鉢や囲った植栽スペース〈レイズドベッド〉などで特性を研究しながら育てるのもおすすめの楽しみ方。

〈タイム〉
横に広がるクリーピングタイムはグラウンドカバーにもおすすめ。踏まれて香り立ち、手間いらずな割に初夏に咲く薄ピンクの花は爽やかで見事。春や秋ならカットした枝を挿し増やすことも簡単で気負わずに育てられます。

〈カラミンサ・ネペタ〉
ミントの香り漂うカラミンサは薄紫のやさしい小花を初夏から秋まで次々と咲かせます。主役にはならずとも、あらゆる植物とマッチして一角を盛り上げます。こぼれ種でほどよく増えるため勝手にお庭が華やかに。だから忙しい人にぴったり!

手間いらずの植物たちから
お庭の魅力を教えてもらおう!

空に風に光…。お庭にいると、一時も休まず流れている地球の環境こそがこの上ない「おしゃれ」なのではないかな、と感じさせられます。そんな中で、植物に親しみ、育ちをコントロールしながら暮らせることは本当に豊かですし、おもしろい挑戦だとも思います。完璧は難しくても、ローメンテナンスな植物たちを探して手を組めばきっと楽しいはず。忙しいからこそ、わざわざ少しの時間をお庭で過ごしその喜びを味わってほしいです。



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お庭をつくるアイデアブック』は
毎月おおよそ22日に更新していきます。

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