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空き家となった実家って、そこに通う口実ができていいじゃないか!理論

空き家の持ち主は、会社生活を離れて趣味とか身の丈事業で暮らす半分リタイアメントのようなシチュエーション。もしかしたらその人物が家に四六時中居られてウンザリしている配偶者も同様に「空き家となった実家」の恩恵を受けられるかもしれないです。

遺産になった空き家が問題になっているようだけど、こんな手もあった!

その手とは、空き家を隠れ家として利用する! この手があります。
夫婦ともに勤める仕事が無くなり、二人とも在宅で毎日顔を合わせる日々というのは正直しんどいもの!です。

べつにお互い嫌いではなくても毎日毎日では・・・それに長年連れ添った夫婦は一心同体というか、たぶん言わなくても分かっているだろう、なんて勝手に思ってそれを前提に「ちょっと、あれ・・・」なんて省略した会話するけど、これが通じない時はイライラさせられるし、逆に意味不明の理由であなたがイライラの原因だ!なんて激おこされることも。

こんなとき『ああ、少しの間でいいから自分ひとりになりたいなぁ』って感じるのです。世間では引退夫はぬれ落ち葉、その妻が夫在宅症候群になるとの通説があるけど、夫と妻のすれ違いの組み合わせは全部で4通りあり、そのうち夫も妻もお互いがいつもそばに居るから幸せ♪というひとつを除き残る3通りのパターンでは「ひとりになれる隠れ家が欲しい」となるだろうな、と思います。

そのとき、空き家になった実家が存在すると素晴らしい!!

空き家になった実家が自分に幸運を呼び込むと言っていい。
親の実家の住人が亡くなると遺産整理という長くて遠い道のりのお仕事が舞い込むが、これがそこに「どうしても行かねばならぬ鉄板の理由になる」
「会社を辞めて自由な時間」は多くの大人にとって「きっとそうなるだろう」と思うだろうし自分もそう信じていた。だが違う!配偶者(私の場合は妻)は「勝手に自分の自由時間だなんて許せない!」「会社を辞めたら今まで苦労して子育て&家事に身を捧げたアタシの時間よ!」「それを、何をいまさら自分の自由時間だ!なんて」「絶対にそうさせない!」このような展開が私のケースだったから、きっと皆さんもそうだと思う。ただ例外が私のご近所さんには居る。ケシカランと思う。

そんなグチはさて置いて。
何が自分の自由時間だなんて!との口撃に勝る言い訳は「オレの実家の片づけをしなけりゃならないんだ」「そうしないとあの家は空き家のままで、そのうちカビが生えて、ネズミが走り回り、土台が朽ちて、家が傾き・・・」「そこに久しぶりに顔を出したらきっと間違いなく隣人がエライ形相で怒鳴り込んで来るだろう」

そんなシチュエーションにならないためにはきめ細かくお掃除をしに空き家となった実家に出向き、庭の草を刈り、豪雨で曲がった雨どいを直し、お隣さんと仲良く酒飲むことだと言えます。これは冗談でなく本当のことなんだ。

それに、遺産となった親の持ち物はひどくたくさんあり、下着なんかは即捨てられるけど、皿や布団は『まだ使えるかなぁ』など捨てるのがもったいなく、なんか懐かしみもあり、古い写真アルバムは「・・・nnn・・次回にまた考えよう」とか決心がつかない。こういう懐かしみのある遺産をひとつひとつ吟味して捨てるものは捨て、使うものは車に積んで持って帰るというような遺品整理活動は5年かかると思う。

5年も遺品整理にかかるのかぁ~ でもこれはチャンスなのだ

前述したように会社生活から退いた人は「自分の隠れ家があったらなぁ」の確率は前述のように4分の3もある。もしその4分の3に該当するなら親の残した空き家の実家はまさに渡りに船といったところ。なにしろ隠れ家にとても相応しい実家という建物がある。

そこに足しげく通う「遺品の跡片付け」という鉄板な理由があるんです

親の実家はたぶん自分にとっても「育った家」
つまり実家から小中学校へ通い、近所の友人と遊んだ思い出ある場所。
そんな実家も、家を出てから長年旧友とは会っていないからもうみんなどこか遠くへ行ってしまったと思いきや、けっこう地元に留まって頑張っている人も居るんです!

実家はそんな昔のお友達とか小学校の先生と音信をつないでくれる基地になる可能性も秘めています。

それに、実家の遺品お片付けしている何日間は、まさに自分ひとりの自由時間を満喫できる夢のような時間が持てるんだ!

遺品の整理はいろいろ思い出の品も多いことだから、3時間もやっていたら頭の中が満タンになってしまいます。あまり根詰めてやらない方が精神上良いでしょう。午前中の2時間ぐらい集中して「これは捨てる」「これは今回は残す」「これは自宅で使えるから持って帰る」だから車に積むとかいう作業を済ませてコンビニ弁当で昼を済ませたら、午後はどこか遊びに出て、夜は小中高の昔の友人と飲みに出てしまったら、なんて充実した実家滞在ができることでしょう。

あいにくみんなはまだ会社勤めとかで会えない日には、朝寝坊して、けだるく、しかし自由になった頭で、この先の夢に想いを巡らせていると、なんか幸せな気分になれるんだなぁ。

足しげく通ってくる空き家の持ち主がいるとこは、ご近所さんにとっても安心なわけ

空き家は問題です。
何が問題かというと、その空き家から火が出やしないかとか、得たいの知れぬ人物が自然の住み着きゃしないかとか、そのうち柱が腐って台風が来て吹っ飛び、自分ちを壊すんじゃないかという恐怖感をご近所さんが感じるからに他なりません。

そこに登場して日々空き家をメンテナンスする頼れる新たな家人はきっとご近所さんの心の安らぎ、ヒーローになることでしょう。実際そうしていると実家の周りのご近所さんが寄ってくるというご利益あります。

昔は「隣は何をする人ぞ」なご近所さんが「ま、一回酒でも飲みましょうか!」となって飲み友達になったりもあり得ます。若い頃には会話もしなかったけどそれなりに歳いくと酒飲んで話したい。そんな感じがあります。

こんな個人のことはいろいろ書けますが、実家という特別な家は人それぞれに状況が違います。一概にはここで書けませんが、
具体的なことはさて置き、「空き家になった実家はお荷物だ」と悪い面ばかり見ないでメリットの方にも目を向けてみたら「自分の隠れ家」として育った場所という格別のロケーションでいろいろ活用できますよ!ということを表現したかったわけです。

その隠れ家の実家を最近手放してしまいました

手放したといっても売り払ったのではなく、自分の子の家族がそこに住んでいるから、そこを訪れたいと思えば行けるのですが、もう自分の隠れ家ではありません。

今から思えばまだ親の遺品がたくさん残っていて、畳も壁も汚くて、掃除しないと虫が出そうな実家は、そこに自分が通う大義名分豊富でしかも隠れ家でした。しかしもう全部片付いて、そうしたら子の家族がそこに住みたいと言いました。そりゃいい!是非住んで!!とはなしはトントン拍子に進み・・・しかし自分の隠れ家としての空き家時代は終わってしまいました。

それで良いのですが「実家が空き家になったら自分の隠れ家に使えますよ!」とみんなに知らせたかった。

これが今日言いたかったnoteです。


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