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魔術師クロウリー物語からの着想

昨日NHK「ダークサイドミステリー」では魔術師クロウリーがテーマでした。クロウリーとは私はこの番組で初めて聞いた名前ですが、高校生時代によく聴いたビートルズ「サージェントペパーズロンリーハーツクラブバンド」アルバムジャケットに向かって左上、左端から二人目がその当人だそう。

魔術師クロウリーは20世紀前半に実在し、ケンブリッジ大学に在籍したほどの天才かつ体力派の文武両道。もし彼が現代に存在していても多くの人が憧れを抱く、そのような風貌と才能を兼ね備える男だったようだと、「ダークサイドミステリー」を観てそう感心しました。

そのクロウリー、本名アレイスター・クロウリーは知性体アイワスによって告げられたと伝説される「法の書」というメモによって本格的に魔術師の道へ突き進むこととなり・・・という具合にダークサイドミステリーでは物語が進展して行くわけですが、
私が『これは!!』と閃いたのは、この「法の書」にメモられた「汝の意志することを行え、それが法の全てとなろう」という有名な言葉の部分です。

この「汝の意志することを行え、それが法の全てとなろう」言葉は、ウィキペディアの解説によると、キリスト教的倫理観を排斥し自己の内なる意志をさらけ出すべきという意味らしいのですが、

私はここを現代的に読み変えて、
世俗的な価値観を排斥し、自分のやる!と決めたことに邁進すべき、に変えて理解して納得してやってみたら!?
こんなことが脳裏に閃いたという寸法です。

クロウリー自身も何でも好きにやれとは言っていないと語っている(上記ウィキペディア解説によると)ように、世俗的な価値観を排斥して・・・においても法律に則してとなりますが、それ以外のたとえば会社のしきたり、一族郎党内での不文律、腐れ縁でつながる間柄での上下関係などなど世間にはアイワスが語る排斥すべき倫理観みたいなものが渦巻いているのが実情なわけです。

これらを排して、自分がやる!と決めたことに向かって他を気にすることなく突き進め。こういうライフスタイルが現代版アイワスの教え?になるんじゃないかと悟りました。

クロウリーは法の書に触発され、その後は立派?な魔術師になった??らしいのですが、果たしてその生涯は一般人が思う理想とは縁遠い「異端の人間」として批判の嵐であったようです。案の定異端というのはそうなることが世の常です。

それでも彼はそんな批判を気にすることなく元気で72歳まで生きたそう。そこまで生きた秘訣は、番組の中で何回も「放浪」というキーワードが出て来ましたが、放浪こそがこうした異端の人が生きられる世界なのかもしれないこともこの番組から学びました。

放浪とは必ずしも住居不定とは限りません。会社員であれば何度も何度も転職する、様々な職業を渡り歩く、いろいろな人や集団とそれぞれ別の顔でつき合う、など様々な放浪が考えつきます。

私はこのような考え方を好みます。

いつもは興味本位だけで観ていたNHKのダークサイドミステリーでしたが、この日は良いインスピレーションを湧かせてもらいました。これも魔術師クロウリーの魔法の成果でしょうか。


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