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対立はもう古い! 広報と法務の最強の関係とは。

こんにちは。PRお兄さんこと大西です。
月一で広報やPRに関係することを書いているのですが、3月は広報と法務の関係について書きたいと思います。

広報として仕事をしている中で、広報と法務は切っても切れない関係にあります。

私が広報として働くLAPRASは創業5年のまだ暦の浅いHR Techベンチャーなのですが、法務担当者が在籍しています。
この3月に広報と法務ってこんな関係性になれるんだ!という感動体験がありましたので、少しでも多くの方に知ってもらえたらと思い今回このテーマで書こうと思います。

広報と法務ってどんな関係?

広報はブランドイメージを高めていくために、メディアを通して発表することが多くあります。その際に法的に問題ないかを確認してもらうのが法務担当者です。

企業を法的なリスクから守る、ディフェンスの要のような役割ですね。

広報からすると法務の方はどちらかというとこんなイメージを持つ方が多いのではないかと多います。

「指摘ばかりされるからできれば関わりたくないなぁ」
「リスクマネジメントで必要だからわかるけど、面倒臭いなぁ」

特にスタートアップでは多少のリスクを負ってでもブランド認知をとっていかないといけない状況もあります。攻めの広報がメインのスタートアップにとっては、法務はブレーキのような存在です。

大企業においては、守りの広報がメインであっても、さらなる守りの法務がいます。特に、大企業では危機管理広報の際に広報と法務がやりあうシーンをよくみます。笑
法務が意識するのは法的な観点、広報が意識するのは社会にどう受け止められるか。法的には正しいことをしても、社会からバッシングされることはよくある話ですよね。(今回は本題とずれるのであまり詳しくここでは話差ないことにします)

法務と広報は必要な役割であることは理解しながらも、お互いめんどさいなぁと心の中では思い、「できれば関わりたくない」と思ってしまうような関係性と捉えられてしまうことが多いのが現実ではないでしょうか。(実際に、前職の大企業にいた際はそう思ってしまってました。。。)

相手のことを考えて動いてくれる法務

LAPRASに法務担当がいると冒頭で紹介しましたが、創業4、5年くらいのスタートアップに法務担当者がいることは結構珍しいのではないでしょうか。(ここでの法務担当者というのは、法務未経験で兼務しているのではなく、法務経験者として法務業務を行っている人)

僕はLAPRASで法務責任者である彼女と仕事を一緒にするようになって、法務と広報の関係性の概念が大きく変わりました。

彼女は事業の進む少し先を見て、法的にリスクがあることを見つけ、関係者に周知して、必要に応じて対処をします。彼女がスゴいなと思うことが2つあります。

①法的リスクを積極的に見つけようとするところ

法務はどちらかというと受身的なポジションで、言われたものの法的リスクを判断したり、起きたことへの対処をするケースが多いです。ですが、本来は起きる前に対処をするのが基本で、そのためには自らが動いてリスクを潰していくことが求められます。
彼女は先回りでリスクを捉えて対処する行動を基本的にとっています。

②対処の仕方

「法的にはこれはダメなんです。」ということで一方的にシャットアウトする法務の方って案外多いのですが、彼女は法的には何がダメで、それを理解した上で、自社としてどうするべきかを考えてくれます。スタートアップなのでリスクテイクしないといけない場合もあるし、一発アウトの場合もあります。その判断を顧問弁護士などの意見も聞きながら判断してくれます。

これって結構できそうでできない2つだと思っています。

知識を身につければつけるほど、あれはダメ、これはダメって言いたくなりません?人間ってそういうものかと思うのですが、会社にとって、相手にとってどうすべきかを考えられることが彼女の強みなんだと思います。

ここまで書いていて、とても誉めていることに気づき、少し恥ずかしい気持ちになってます。笑(普段の仕事ではここまで言う機会はないですからね。。。まぁせっかくの機会だからいいか。笑)

広報と法務の最強の関係性

そんな彼女なので、プレスリリースやオウンドメディアなどで社外に発信するコンテンツに関して一緒に連携して進めていて非常にありがたいなと思っていました。それだけだと「頼れる法務」で終わってしまうのですが、さらにその先の「最強の法務」と感じた瞬間がありました。

3/30にLAPRASでこんなプレスリリースを出しました。これは記者説明会も開催していくつかのメディアの方に参加いただき担当者から説明もしました。

この発表の準備をする際に、いつものようにプレスリリースや発表内容のチェックをお願いしていたところ、一件のミーティング予定が入りました。

飛び込んできたミーティング依頼(現物)

叩き込む会!!!!!笑

(パッと見たところ過激な内容と思うかもしれないですがそんなことはないのでご安心ください。笑)

発表内容が個人情報やプライバシーに関わるものだったので、現在の法改正の内容を知っておく方がいいだろうとこのような機会をセットしてくれたのでした。

本来はこちらからお願いすべきことなのに、法務の方から広報には必要だと思って働きかけをしてくれました。

何気ないことのように思う方もいらっしゃるかもしれないのですが、広報からすると非常にありがたい機会なのです。
立場上、メディアに対して間違ったことは言えないし、下手に伝わるとブランド毀損になる。

だから、色々な人に教えてもらいにいくのだけど基本は広報から聞かせてくださいとお願いすることがほとんど。相手から「教えようか?」って言ってもらえるのはとても嬉しいんです。

付け加えると、法的な解釈と実際のビジネス上での影響、ひいては一般消費者への影響などをわかりやすく話してくれたので、自分が第3者へ話すときのイメージがよくできました。

実際にこうして教えてもらった内容を知り合いのメディアの方や広報に話してみたのですが、

「へーそうだったんですね!知らなかった!勉強になりました!」

実際の場面でめちゃくちゃ役立ちました。

この一連の流れを振り返った時に、これが広報と法務の最強の関係性なんだと思いました。

お互いのケアする観点はもちろん違うのですが、それを理解した上で相手だったら何が必要かを考えて動く。

そうすることで、法的リスクをコントロールしながら、積極的に広報を推進することができる。

この関係性は最強だと思いました。

広報と法務ってこんな関係性になれるんだ!ということを少しでも多くの方に知ってもらえたらと思い書かせていただきました!

最後に、、、
今回のエピソードで登場した色々とたたき込んでくださる「最強の法務」をご紹介しておきたいと思います。こちらの方です。

最後まで読んでいただきありがとうございました!




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