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大西羊
2023年2月3日 09:47
僕は外に出る。当たり前だ。この僕だって外にくらい出る。あんまり舐めた調子でいるといつか痛い目にあわせるぞ。 僕は外に出る。左に折れて、横断歩道を渡る。と、そのとき、視界の端に男の子がうつる。だぼだぼの学生服に身をつつんだ、近くの中学の男の子だ。かれはちょいちょいと左右に素早く首を振ったあと、まるでスタッカートをうつみたいにしてぴょんぴょん跳ねて横断歩道を渡る。そして、どういったらいいのだろう
2023年2月2日 10:12
もうどこに書いてあったか思い出せない。とにかく村上春樹の小説のどこかで、隣のビルの窓をのぞいて、そこで働く男たちの性欲を感じ取るシーンがあったのを覚えている。 主人公の「僕」は働く男たちの胸の大きな女の子を眺めて、「他人の性欲を感じ取るのって、ふしぎだ」みたいなことを思っていたはずだ。僕がポルノハブとかを見ているとき、けっこうな頻度でその「僕」のことを思い出す。「他人の性欲を感じ取るのって、
2023年2月1日 11:09
きのう、あなたと長いこと話して、僕も日記を書こうと思った。もちろん、僕もあなたと同じ人間だ。日記を書こうと思ったことなんて何度もある。ほんとうにたくさんある。天の川の星の数とおんなじくらいたくさん。でも、ハッシュの番号が二桁を数えたことは一度もない。 今回はわからない。もしかしたらチップを積み上げるみたいに、十、二十といくかもしれない。あるいは「日記#2」を書いたあとに「こんなことをしている