私の「トラウマ」体験 その4ー③

 前回の「その4ー②」では、私が就労移行支援Sで受けた「同性支援」における『挨拶程度』を巡るトラウマ的出来事を評細に語りました。「その4ー③」では、その『挨拶程度』の翌日に起こった出来事を中心に振り返りたいと思います。
 では、「その4ー③」を始めたいと思います。
 「同性支援」の説明時の男性サビ管の言動や交渉女性支援員の電話での対応、『挨拶程度』での若い女性調理師や男性サビ管、男性調理師の言動により、私は相当衝撃を受け、心身共々疲弊していました。私の疑問にまともに取り合わず、自己責任として「同性支援」を押し付けられただけですから。そんな状況下、私は『挨拶程度』の翌日、就労移行支援Sに行きました。
 飲食店ですから、朝の仕込みがありました。私は8時ちょっと過ぎに厨房に入り、ネギの小口切りをしました。9時ぐらいに終わったと記憶しています。その時の心身の状態は最悪でした。本当に身体が鉛のように重かったのですから。なので早退しようと思いました。そこで、男性調理師を呼んで印を押してもらいました。この就労移行支援Sでは帰る時に、タイムカードに加えて、利用者本人に時刻や仕事内容(厨房、ホール、その他のどれかに〇をつける)を書いてもらい、その日の支援の中心になった支援員の印を押してもらうことになっていました。私の場合は「同性支援」ですから、その印を押せるのは男性調理師や男性サビ管、交渉女性支援員だけでした。ただ不幸中の幸いと言いますか、この日の9時台は男性調理師以外、利用者の迎え等で職員が誰もいなかったので、男性調理師に印を押してもらえたというわけです。
 ふつうならここで終わりでしょう。しかし、話はその後の男性調理師の言動から新たに展開します。『お金がほしいんだろ⁈』と言い放ったのです。その唐突な一言に私は混乱しました。なぜこんなことを言うのか、よく理解できなかったからです。そこからでしょうか、この男性調理師と口論になりました。気持ちが昂っていたのでしょう、私は思わず言いましたー『なぜ若い女性調理師に近づいてはいけないんですか⁈』と。すると、男性調理師は『そんなの関係ねえだろ⁈』とブチ切れた様子で言い放ちました。それから厨房に戻りました。その様子を見て私は心底怖くなりました。早退を取り消して再度厨房に戻り、その日の仕事をしました。
 以上の男性調理師の言動を「支配」「暴力」と捉えても不思議はないでしょう。本来、この人は支援員の立場であり、職員の1人です。利用者が早退したいと言ったら、その事情を聴いてからどうするかを判断することが仕事であり、支援員(職員)としての責任であるはずです。そこに利用者の言動の是非は関係ありません。しかし、この男性調理師は「支配」「暴力」を選びました。人の足元を見てお金をちらつかせ、将来への恐怖感や不安感を煽り、仕事場に戻そうとする。しかし私がそれに従わないので、『そんなの関係ねえだろ⁈』とブチ切れて不機嫌により従わせようとする。後1年しかないんだから、就労できるよう仕事場に戻って黙って仕事をしろという「命令」としか捉えようがありません。「支配」であると同時に立派な命令ですから、当然男性調理師の責任になります。それから「暴力」です。言葉はもちろんですが、早退させず強制的に仕事場に戻したという点では社会的暴力に相当します。これは人の社会的行為を著しく制限するというものです。そして間接的になりますが、同性である男性からの性的暴力とも言えます。これらの「暴力」もまた全て男性調理師の責任です。
 ここまで男性調理師との関係で起きたトラウマ的出来事を評細に語りました。「支配」「暴力」を駆使して仕事させることは厳禁であると考えます。
 ここまで読んでいただいた方に深く感謝申し上げます。
 

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