読書日記「風の帰る場所-ナウシカから千尋までの追跡-」
こんにちは。ノリノリ子です。
皆さん、ジブリ最新作映画『君たちはどう生きるか』は観ましたか?童心を失った大人たちから賛否両論ありましたが、子供達の意見を聞いてみたいものですね。わたしは10代前半のころに観たかったなぁとしみじみ思いました。
さておき、この間『風の帰る場所-ナウシカから千尋までの追跡』という本を読みましたので記録します。
宮崎駿監督作品である『風の谷のナウシカ』から『千と千尋の神隠し』までの5つの作品にまつわるインタビュー5本、その全てがノーカットで収録されている本です。
この本はなんというか、とにかく宮崎駿の話がものすごく面白い。ダークユーモアもそうなんですが、手塚治虫や庵野秀明の話にしても、政治や世界情勢の話にしても、思想や生き方にしても、他の人の語るそれではないのです。そして、宮崎駿の話にここまでついていけるインタビュアーの方もすごい。なかなかにして頑固、もはや噛み付いて離さない、まるで2人の対談を見ているような本でしたね。どの言葉も取りこぼしたくなくて反芻しながら読んでいたので普段読むペースの2倍くらいかかってしまった。
「ニヒリスティックになるのが1番簡単な時代」
「大震災でも起きたらいいんだ」「人は不幸の中でしか幸福を見つけられない」
この本の中に書いてあった宮崎駿のこの言葉がすごく好きです。
飽食な国に生きるニヒリスティックになりがちな現代人なので…安易な道はいつも人を気付かせずに下にある。まぁ、気付いたからといって人は簡単には変わりませんが…心の純度は少しだけ、高くなったような気がします。
たまには人に期待して生きていきたいもんさ。
では、これからナウシカを読み返さなくてはならないので…。
ウフ☺️
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?