【HSP】「あなたの強みを伸ばしましょう」じゃあないんだよ【INFJ】
抜け出せないヘラ期。
睡眠不足の夜勤明け。
超苦手な会議の進行役。
わたしの司会進行に答えてくれない周りの同僚(他人を巻き込む力がないわたしが悪い)。
クソみたいな勤務を組むクソ上司(クソ上司が悪い)。
わたしに不利なことがいくつも組み合わさって、いろーんなことがうまく行かなくて、心がボロボロで消えてしまいたいと強く願うきょうこのごろ。
はあ。
わたしの個人的な要素が悪いのか、環境が悪いのか、それともどっちも悪いのか。
お仕事に就いてから早数年、「わたしの能力なんてこんなものか」と自信がなくなって、なんだか以前はできていたことすらできなくなっている。
どこかの記事で「自分の能力がわかってくるからあんまり落ちこまなくなる」みたいな文章を書いたことがあるけど、全然そんなことなかった。
どんどん伸びていく同期や同年代の同僚。ぐいぐい伸びてくる後輩。
はたして、わたしがいる意味は?
落ち込みすぎて、なーんにもやる気が出なかった。
食事すら喉を通らないし、かろうじて食べた夕食の食器を片づける気力もなし。液晶に映る人間を観てしまうと「この人はきっとお仕事ができて、絵に描いたような幸せを手に入れているのに……」と自分を卑下してしまうから、テレビも動画も観ていられなかった。
でも、まったくの無音にしてしまうとお仕事での失敗を思い出すことからはじまり、自分の未来とか、自分のいる意味とか、こんな人間だったらさっさと死んでしまいたいとか際限なく思考がはじまってしまい、最終的によくない結論に辿りつこうとしてしまう。
それもそれで精神衛生上よくないので、Youtubeの動画は垂れ流しにしていた。無理やり思考を縛りつける感じ。
ね、不健全でしょ?
こんなこと書いている時点で、心が元気じゃないのがわかる。
こういう、わたしみたいな豆腐メンタル人間がよく見かけたり聞いたりする言葉として、次のようなものがあります。
「あなたは、あなたの強みに目を向けて、それを伸ばしてあげましょう」
いまのメンタリティでこういう手垢にまみれた言葉たちを読むと、わたしは次のように思います。
うるせえ。
わたしだって人間でそこそこ頑張って生きてきたんだから、強みのひとつやふたつ掲げているつもり。
でも、社会ってクソ広いわけでして、わたしと同じ強みを、わたしより効果的に発揮している人間がごまんといるわけですよ。
よくない言い方をすると、上位互換と下位互換。プレステみたい。
RPGでたとえると、ヒャドが使えるわたしのパーティーに、後からマヒャドが使える超強い魔法使いが加入してきた感じ。
そういうとき、わたしは圧倒的な無力感に襲われ、そのパーティーから疎外されたような感覚を覚える。
で、魔法アタッカーのお株を奪われたわたしは、まったく適性のないうえに超苦手な物理攻撃を鍛えはじめる。うまくいくわけないよね。
いまのわたしがまさにそういう状況。
いくらわたしが「わたしの強み」に目を向けたところで、マヒャドを使える魔法使いが後から加入してしまったらどうしようもないのだ。
それにこれはわたしの個人的な要因なんだけど、わたしの強みって数字につながらないものばっかりなんだよね。
就活の自己PRで使ったものをあげれば、文章力。人当たりが柔らかい。責任感がある。何事にも粘り強く取り組む。
ね、数字に見えないものばっかり。こういう、生産性がなくて、お金や利益にならないものを世間では人間性と呼んだりするんだけど。
ああ、わたしは良い人間性をしていると言いたいわけじゃない。ふつうにカス人間だし。あの手この手で無理やり見つけた自己PRなので目を瞑ってほしい。
で。
そんなお金にならない強みをいくら持ち合わせていても、いくら目を向けて伸ばしていったとしても、お金にならないからお仕事のうえでは意味がないでしょ?
そうなると、強み以外を伸ばしていかないといけなくなる。
いまのお仕事で数字になる能力は、わたしにとっては苦手な分野のものが多くて、てんてこまいになっているというわけ。
「あなたの強みを伸ばしてあげましょう」じゃあないんですよ。
社会では、わたしの強みなんて意味がないんです。
苦手なところを鍛えないとついていけないんです。
はぁ、お仕事できないし、めちゃくちゃ社会不適合者……。
こうして悩んでいるのも、noteに愚痴を垂れ流しているのも、全部バカらしくなってきた。
ところで。
わたしが落ちこんでYoutubeを垂れ流しているときにたまたま流れてきた動画から、こんな言葉が聞こえてきた。
「自分と比べて他人がどうだからって、個々のポテンシャルが変わるわけじゃない。ただ、そういう事実があるだけ。何の影響もない」
「他人と自分を比べて落ちこむ人って、『自分も頑張ればあれくらいできる』って思っている。これって、おごり高ぶった考え方なんじゃない?」
(超要約)
とある芸人さんが言っていた言葉だったんだけど、ちょっとだけ腑に落ちた気がする。
落ち込む人、緊張する人、自己肯定感が低い人。
総じて「自分への理想が高い人」なのでしょう。
落ち込むのは、自分は頑張ればできると思っていたから。
緊張するのは、「想定どおりにやらなければ……」って強迫観念めいたものが自分の中にあるから。
自己肯定感が低いのは、「自分はこうであるべき!」って理想がどこかにあるから。
なるほどねえ。
現状維持は緩やかな下落ととらえるわたしがいるいっぽうで、「これ以上頑張れないなら頑張らなくてよくない?」と思うわたしもいる。
「ここで頑張るのをやめたら、何事も成せないダメな大人になるぞ!」と心のどこかで厳しいわたしがいるのも、確かに事実。
うーん。どこで折り合いをつけるべきか。
まだまだ成長を諦めるような年齢じゃないのに「もとから能力はなかった」と諦めてしまうのは、なんだかわたしがかわいそうだ。
それとも、そもそもお仕事が向いていないとか、社風に合っていないとか?
全部を環境のせいにはしたくないけど、ここらへんの要素もいくらかあると思う。
他人の目に怯えて言いたいことを言えずに、学生時代は歌をうたってお酒を飲んでいただけのわたしと、子どものころから血気盛んで若いうちからクソみたいなお仕事を続けてきた職場の人間とはあきらかに人種が違う。
人間から逃げてきた吟遊詩人と人間と競い戦ってきたゴリゴリの武闘家。
そりゃ、相容れるわけがないよね。
はあ。
まだまだヘラ期から抜け出せなさそうなので、しばらく愚痴っぽく湿っぽい記事が続きますが、そのうち元気になります。たぶん。
今回はこんな感じ。おつかれサマー。
みなさま、よき自分の強みライフをお過ごしください。