【HSP】無駄なことを楽しみたい【INFJ】
はっきり言って、無駄なことはやりたくないじゃん。
やらなくていいことなら、やらない。
やらなければならないことは手短に。
いつぞやの小説で読んだような考え方ですな。
その時代に流行ったというヤレヤレ系無気力主人公みたいなことを言うつもりは一切ないんだけど、人間誰しも無駄なことはやりたくないでしょ。
誰が何を決めたいのかわからない会議、別に仲良くもない相手との会話、話しても通じない人間とのやりとり、暖簾に腕押し、糠に釘、豆腐に鎹。
日々を生きていれば「これ、真面目にやる意味ある?」と思うことなどたくさんあることでしょう。
日常(特にお仕事面)のほんとうのほんとうに無駄なことを楽しみたいわけじゃなくて。
他人から言われたり、自分に世間一般という物差しをあてたりしたときに出てくる「無駄」ってあるじゃん。
わたし自身は「別に無駄じゃなくない?」って思っていても、他人から言われたり、自分を客観的に見たりしたときに「やっぱりこれって無駄かも……」って思っちゃうことない?
わたしはよくある。
たとえば、わたしが実際に言われたことを挙げてみると。
「そんなに映画観て、何か意味ある? 映画監督にでもなるの?」
「そんなに高いコーヒーメーカー買ってどうするの? 高い豆使うわけでもないのに」
「そんなにぬいぐるみ集めても無駄じゃない? 捨てるの大変そう」
怖い怖い他人様から射竦められてふるふる震えるわたしは「……やっぱり無駄だよね」と、知らず知らずのうちに自分の想いに蓋をしてしまっていたのです。
でもさ、うるさくない?
あなたたちがお金払っているわけじゃないじゃん。
わたしがわたしの意思でやっていることじゃん。
もしわたしがあなたたちに「そんなに子どもつくってどうすんの? お金大丈夫?」って言ったとしたら、「おまえには関係ないでしょ」って怒るでしょ?
あなたたちがやっていることはそれと同じレベルだよ。
前置きが長くなったし、愚痴っぽくなったけど、今回はそんなお話。
無駄なことにまつわるエトセトラでございます。
他人から見たり、世間の物差しをあてたりしたときに、たとえ明らかに無駄なことだったとしても、無駄か無駄じゃないかはわたしの心が決めたいんだよね。
わたしが無駄じゃないって決めたら、それは無駄じゃないのよ。
一見、転職やキャリアアップには役に立たない資格をとろうとしていても、わたしにとってそれは必要だし、何より興味があることだから無駄じゃないのよ。
大事なのは、わたし自身がそれに興味があるかどうか。
わたしが「おもしろそうかも……」と思ったことは、わたしにとっては何事も無駄じゃない。
挑戦した結果、最終的には無用の長物になったとしても挑戦する前のわたしに何かが上乗せされているから。
それに、誰かと資格について話をするときに、ひとつエピソードにもなるじゃん?
まったく資格をとろうとしなかったわたしよりも、何かひとつ経験しているわたしのほうが、一歩深いところで話ができるはず。
これを積み重ねていったものが、教養だったり知識だったりするんだと思う。
わたしの個人的な考え方だけど、どこかでおもしろさを感じる人間って、こういう無駄や余計なことをちゃんと経験してきたんだと思う。
社会的にも力があって、誰が見ても成功していたとしても、話がめちゃくちゃおもしろくなかったり、つまらなそうな顔をしていたりする人間っているじゃない?
そういう人は、無駄なことは無駄と切り捨ててきたのでしょう。
映画や小説にいっさい触れないで勉強してきたとか。
浪人や留年をしないで、成績優秀者として学校を卒業してきたとか。
そういうスタイルは正しいし模範として尊敬されるべきだとは思うけど、おもしろくはないよね。
感受性の貯金がないというか。否定するつもりはないけど。
わたしは、おもしろい人になりたい。
若さは失いつつあるけど、まだまだ感受性を鍛えていきたい。
いろんなものに触れて、見て、経験して、自分の生きる糧としていきたい。
たとえ、それが無駄なことだとしても。
いつか年を取って若いころを思い返したときに、自信を持てるものにしたい。
無駄か無駄じゃないかは、二の次でよくて。
おもしろそうかおもしろそうじゃないかを大切にしていきたいね。
だからこそ、転職に使えない資格をとろうとしちゃうし、ふだんやらないような食材でお料理も作っちゃうし、カビゴンやヨーギラスのおっきいぬいぐるみも買っちゃうし、行きたかった植物園にも行っちゃう。
「自分の感性を育てるため」なんてたいそうな理由は、この記事を書くために後付けしただけで。
やりたいことをしようよ。やりたい理由を見つけようよ。
HSPやアダルトチルドレンのみなさまのnoteを拝見していると、インナーチャイルドに聞いてみようとか、やりたくないことはやらなくていいよとか、やっぱりやらない理由を探そうとしがちなんだよね。
そりゃね、やらない理由が必要なこともあるさ。
たまにはね、同じ物事だとしても見方を変えてみて、やりたい理由を探してみると、思いのほか気分転換になるしモチベーションにもつながると思う。
「あれ、やりたくなかったけど、こういう考え方をするとけっこうアリなんじゃ……?」みたいになることもある。
実際、わたしがそうだったし。
騙されたと思ってやってみてくださいな。
無駄なことが、無駄じゃなくなるかもしれませんよ?
今回はこんな感じ。おつかれサマー。
梅雨が明けましたね。暑すぎます。
みなさま、よき興味があることライフをお過ごしください。