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【質問】「自炊するんですか?」という質問にどう答えるか悩む

悩みません?
わたしは悩みます。

そもそも自炊の定義がわからないので、なんでも知っているインターネット大先生に訊いてみることにした。

じ‐すい【自炊】

[名](スル)
自分食事をつくること。「外食をせずに自炊する」「自炊生活
手持ちの書籍雑誌を裁断・解体し、各ページをイメージスキャナーで読み取り、電子書籍化すること。→スキャン代行サービス

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自分で食事をつくること、だそうですね。
その意味を踏まえて、もう一度「自炊するんですか?」という質問に答えようとすると、もちろん「自炊しています」と答えることになる。
学生時代はさておき、社会人になってからのわたしはもっぱら自炊派の人間だから。
理由については、日常的に飲食店に通うほど外食に興味がないとか、コンビニのごはんは魅力的だけどお財布に厳しいとかいろいろあるんだけど、とにかく自分で食事をつくる人間なのだ。




「自炊をしています」と答える人を見ると、なんとなーく「自炊するってことは、お料理が好きなんだなー」と思っちゃうことありません?
わたしは思っちゃいます。

完全にわたしの偏見なのかもしれないけど、「自炊=お料理好き」という式が成り立っている。
でもでも、その式を自分にあてはめてみると、そうでもないことがわかる。
わたしは自炊こそするけど、別にお料理が好きなわけじゃない
具材とか調味料とかにこだわりないし、たまにしか手の込んだことしないし、そもそも名前のあるお料理をつくることもあんまりしない
たとえば、鶏肉のトマト煮をつくったときの余りの材料で、適当に野菜炒めをつくったり、コンソメスープをつくったり、ほんとうに初歩的で初心者もできるようなお料理しかしない。
さすがに、こんなていたらくで「わたし、お料理が好きなんです!」とは言えない。

よくあるのよ。
「おにのすけさん、自炊するんですか?」
「自炊はしますよ。でも手の込んだことはしないかも……」
「えー、でもお料理できるってことですよね?」
みたいに言われることが。
たとえ相手にとっては、何も考えていなくてあくまで場をつなげるためだけの言葉で、わたしのお料理事情なんて興味がなかったとしても、わたしは考えすぎてしまううえに、たまに自意識過剰なので、そういう言葉にも誠心誠意答えなければならないと思ってしまう。

確かにお料理はする。それは生きていくうえで必要なことだから、好きなことというよりは、生活していくなかで身につけたスキルというほうが意味が近い。だから、お料理が大好きというわけじゃない
でも、そんなことを正直に言ってしまうと、相手からどう思われるのかが気になる。小さく見栄を張るというよりは、当たり障りのないことを言うように心がけてしまう。
でもでも、そこまでお料理と誠実に向き合っているわけじゃないし……。
このジレンマ。いや、ディレンマ。

正直な話をすれば、お料理に興味はある
お仕事で利用者が食べる食事を観察しながら「あ、この手があったか」とか、勝手に分析して自分で同じものをつくったこともある。
身内に料理を生業にしている人間がいるから、わたしにお料理好きの血が流れていることは間違いない。
ここまで生きてきたなかで、それが開花しなかったってだけ。
開花していたとしても、わたし絶望的に手先が不器用だからその道を選んでいたかはわからないけど。




結論は「自炊はするけど、特別お料理が好きというわけじゃない」ということ。
あれ、別にこう答えればよくない?
そう言っているのに、「得意料理は?」とか「こだわった食器とか使っているの?」とか聞いてくるほうが悪い
わたしがしているのは、あくまで自炊なのでお料理にこだわりを持っているわけじゃない。
他人に自分をよく見せたいからとか、そういう目的で自炊をしているわけじゃないじゃないか。
生きていくために必要だったから身につけた。それでいいじゃん。
今度からそう答えることにしよう。
そのいっぽうで、興味を持ったことは積極的に追及していくことにしよう。
そうしよう。

今回はこんな感じ。おつかれサマー。
とうとう腰を痛めました。「余裕でしょ」ってお仕事していたせいだと思います。
みなさま、よき自炊ライフをお過ごしください。