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海辺の山菜を食す。「あまくさんパセリ」

海浜植物を山菜と言っていいのだろうかと少々疑問に思うが、山菜とは、山野に自生し、食べられる植物の総称で、 山野に限らず、海浜に自生する食用植物も「山菜」に含む...............らしい。


私の住む天草の魚貫崎では春になるとツワやボウフウ採取のウオーカーが多くなります。これは地区外から春の味覚を楽しむため採取に来るパターンと、地元の高齢者が健康のために歩きながら今夜のおかず一品を作るための採取があります。

私はどちらかというと山手で育ったので、ツワもボウフウも知りませんでした。フキは両親がよく好んで食べていた記憶があります。
今日ご紹介する「あまくさんパセリ」とは「ボタンボウフウ」のことです。
「ハマボウフウ」ではありません。



移住してきたばかりのころ、(10年くらい前)ボウフウは天ぷらが美味しいよと近所の方が教えてくださったのでやってみました。


引っ越してきたのが6月だったので夏だったと思います。本当にこれが食べられるのだろうか???みたいな葉っぱです。

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あまくさんパセリキアゲハ

夏は白い小さな花が咲きキアゲハの幼虫が美味しそうにむしゃむしゃ食べていました。


で、てんぷらにして食べたのですが、結構おいしかったのを記憶しています。葉っぱは水分が少ないのでパリッと揚がって良い感じでした。


所が、よく聞いてみると旬はやはり春先、新芽のころが一番薫り高く美味しいのです。オーマイガー!
山菜は春です。そう、今が一番おいしい時ですよね。
この海辺に住んで10年が過ぎ一番おいしい時期に美味しく食べることができるようになりましたのでご紹介します。余りの美味しさにボタンボウフウをあまくさんパセリという名で商標登録したほどです。(笑)


そこで、おすすめの食べ方をご紹介できればと思います。
九州や沖縄などでは海岸に行けば普通にありますので是非是非食べていただきたいです。


1)シンプルに生食

なるべく朝摘みの柔らかい新芽がベストです。小さく刻んでサラダにトッピングしたり、酢味噌に混ぜたりセリ科特有のさわやかな香りが楽しめます。私は、アオリイカのお刺身を卵黄で食べるとき刻んだあまくさんパセリとともに頂くのが一番好きです。
お吸い物に浮かべるのも生の葉を刻みます。

あまくさんパセリイカさし

2)茹でる、和える、炒める、揚げる。

お浸しにしたりとか、混ぜご飯、白和え、てんぷらなど本当ににおいしいです。

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炊き込みご飯よりは混ぜご飯にしたほうが色も香りも楽しめます。

    

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天ぷらは生地に少々塩を入れてカリッと揚げるとビールのおつまみに最高です。

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卵料理との相性が良いです。手前は卵のみで、中央より後ろがあまくさんパセリをいれたものです。上に載って邪魔してる葉っぱがあまくさんパセリの葉っぱ。食べるのは新芽ですが、料理の下敷きにしたり彩にしたり、香味野菜として使ったりできます。セリ科ですからパセリのイメージでOKです。

卵料理で使う場合、生を刻んだほうが色がきれいです。茹でたやつを使うと卵に色が混じりやすく汚く見えてしまいます。青さを保つなら生がおすすめです。茎の部分も小さく刻んで入れたほうが香りが楽しめます。
朝の忙しい時間は、あまくさんパセリとチーズでスクランブルにしちゃういます。。。

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あまくさんパセリスクランブルエッグ

春の我が家の定番朝食です。


3)海辺の山菜もあるんです。

こんな感じの海辺の山菜「あまくさんパセリ」。
ボタンボウフウと言いますが、なんかメジャーじゃないのですよね。こんなにおいしいのに。
山菜と言ったら山野のイメージですが、海辺にもあるんです。セリ科ですから、卵やチキン料理にもよく合います。トマトとの相性も抜群。きっと若い方々の嗜好に合ってる気がします。
他にはツワブキもあります。
来年の春はコロナもきっと終息していることを祈り、
「海辺の山菜取りに行きましょう。」というお話でした。

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