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勉強ってのは”伏線回収”だ!~物理編~

数学、化学、生物と続き、今回は物理。
予め申し上げますが、物理は一番苦手です。。。
というか勉強科目としては不得意かもしれません。
そんな私が感じる”物理”を学ぶことの効用を綴っていきたいと思います。

(前回までのシリーズ)


■物理学ってそもそも何?

物理(Physics)は元々自然科学一般の知識を表す言葉でした。
19世紀ごろから徐々に”物理現象”を表す言葉として使われています。
他の理系科目よりも数学との親和性が高く、”物理≒数学”と捉えている方も多いかもしれませんね。

ざっくり言ってしまえば、
物理=実際に起きていることを数式で表現する学問
と捉えて差し支えないと思います。

「そんなのに何の意味があるの?」
と思われる方も多いかもしれません。

そんな物理の世界を起点に深堀りしていきましょう。。。


■前提条件の設定

物理を語る上で重要なのが”前提条件”です。
数学的表現を使うのであれば”仮定”ですね。

多くの物理公式の場合、前提条件がガチガチに設定されています

・摩擦が存在しないとするならば~
・空気抵抗が無いとするならば~
・存在する気体が理想気体であるならば~
・この考察系が閉鎖系と仮定するならば~

”活用”という観点で見れば、
「そんな前提を考える意味あるの?」
とすら言いたくなるようなものばかりです。

ただコレが如何せん重要なのです。

前提条件をガチガチに設定する、ということは、
理想的な条件であるならば」ということを想定していることになります。
実際の条件は当然コレよりも複雑になるだろうし、複数の要因が絡んできます。

つまり、

最も都合が良い条件で考えたとしても、コレだけの要因があるよ

ということを表していることになります。

この考え方は日常生活でも十分応用可能です。

大抵、”最悪を想定して~”というアプローチを取ることが多いと思います。
しかし、”最悪の想定”には限界があります。
どこかの段階で「そこまで想定したら何もできないよ!」という段階が来るはずです。

物理学的思考をベースにしたアプローチの場合、
理想的な展開の場合”から徐々に現実に近づけていく
というパターンになります。
なので、起点は「コレはさすがに都合良すぎでしょ笑」になります。
そこから徐々に悲観的にシミュレーションしていくわけですね。

このアプローチって意外と試したことない方多いと思うので、おススメです。


■変数と定数

上述の通り、物理は数学と親和性が高く、物理現象を数式で表現する学問です。

数式で表現する”ということは、必ず”変数”と”定数”が存在することを意味します。

・変数:状況によって変化する数値
・定数:何があっても変わらない数値

アインシュタインが提唱し有名になった
「質量エネルギーの公式:E=mc^2」を考えてみましょう。

・E  = エネルギー (KG・km^2/s^2)
・m = 重さ(KG)
・c   = 光の速度 (300,000km/s)

この場合、"E"と"m"が変数で、"c"が定数になります。
(細かいことをいうとちょっと違うのですが、今回は勘弁してください。。。)

この”変数と定数”についても活用できる考え方です。

・変数:状況によって変化する数値 → 考慮しなきゃいけないこと
・定数:何があっても変わらない数値 → 気にしてもしょうがないこと

と捉えることが出来ます。

ビジネスでも私生活でも、上記の区別をすることは非常に重要になります。
気にしなくてもいいことを気にしたり、考えなきゃいけないことを無視してしまったり。
そういったことがたくさんあると思います。

つまり、日常生活でも”何が変数で、何が定数か”を明確にしていくことは非常に重要なアプローチなのです。
そして、これこそが正に物理学のアプローチに他ありません。


物理、というとどうしても敬遠しがちな学問になりがちですが、
上記のようなことを考えると、結構身近な存在だということに気づけると思いますよ!


おにぎり紳士🍙

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