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セフレを待ってる間にセフレができて得た者と失ったものを考えていたら外が明るかった

久しぶりのnoteだ。

八月に差し掛かろうとしていた頃、久しぶりセフレに合った。
その時にふと思ったことを週末のひとりガストのテーブルでつらつらと書こうと思う。

彼とは四月に合ったきりで会うのは辞めていた。
たまに彼から連絡があるけれど、私はずっと断っていた。
その理由としては、距離や時間の問題だと言えるけれど、本当は日常が充実していたからなのだと思う。

失恋は時間が解決すると巷では言う。
私は、本当にそうだと思う。
私の場合、失恋ではないけれど。好きのボルテージ100が時間が経つにつれて減少していったのだと思う。

でも、この時は違った。
彼の活躍する姿をみることが多くなって、遠くなっていくのが嫌だった。
どんな時間でも、どんな日でもいいから会いたかった。
会って、もうこれで終わりだと思いたかった。

彼に会いに行く日、終電くらいならいいと言われた。
私はこの言葉を鵜呑みにして、終電までと、友人を飲みに誘った。
この友人は中高の同級生で私のことなんて何でも知っている。
私のくそみたいな恋愛観をすべて話を聞いてくれるいいやつだ。私のこの状況を受け入れはしない。こいつは正常なやつだ。
そんな友人と格安の居酒屋で終電まで飲んで、彼の最寄に向かった。

向かっている途中に私は彼に終電で向かっていることを伝えた。
すると、彼から終電で帰れないと返信がきた。

私は行く宛てが無かった。
酔った勢いだった。
終電の時間じゃなくても大丈夫だと言ってしまった。

私は永遠に彼を待っていた。
あの街を一周した。
ネカフェに向かおうとも思った。
蚊がたくさんいる公園で待ったりもしてみた。
なるべく交番の周りは歩かないように。
彼にはあまり連絡しないように。
あの時間はどんな時間よりも長く感じた。
心が弾けそうになった。
深夜に東京の街をひたすらに歩いた。これは7月の下旬でジメジメしていた。汗をかきながら歩いた。もう来ていいよ、その返事を待ち続けて永遠に歩いた。辛かった。

彼に出会ってしまった時のことを思い出して、切なくなって、こんな形で会うべきじゃなかったと、純粋に彼の活躍を応援できていないことにも腹が立った。

何かが巡り巡って、私を好きになってくれないか。
彼の周りの女は私だけで、私だけを女として見てくれないか。
名前を呼びあって、笑いながらデートをしてくれないか。
この先ずっと、私の事だけを考えてくれないか。

思ってはいけないのことをたくさん考えた。

たくさん考えて、たくさん考えていたら空が明るくなっていた。日付が変わったどころか、新聞屋の音が聞こえていた。

4時になって、やっと彼から連絡がきた。

スムーズに家にいってシャワーを浴びてまた夜が来た。

この日は昼過ぎまで寝ていた。
私の頭の中では色々考えていて、全く寝れなかった。いや、寝れなかったのではなくて、目をつぶってしまったらもう会えない気がして、怖かったのかもしれない。
そんなことを考えていたら、あっという間に昼過ぎだった。

彼は先輩と予定があるようで、出て行くように促された。

私はこの後、彼のライブを見に行く。
彼に伝えた。
ありがとうございます。
その一言だけだった。
私はいつかのディズニーのお土産と彼に似ているキャラクターのぬいぐるみキーホルダーを渡して出た。

ライブまで時間があったら、マックにいた。

私は彼に出会って何を得たのか。
快楽と優越感があったのは確か。あとは、嘘を平気でつける術と彼だけが喜ぶこと。
それと比較して、私は彼に出会って何を失ったのか。
お金や時間は当たり前だけれど、あとは、嘘はついてはいけないという気持ちと純愛。人を心から愛するということだろうか。

もっともっと得たものも失ったものもあると思う。信頼も失ったかもしれない。どこかで誰かを傷つけているかもしれない。誰にも気付かれていなくて、誰のことも傷つけていないかもしれない。

あ、ごめんなさい。
外が明るくなってから得たものと失ったものを考えていた。

こうして私は永遠に嘘をつくのだろうか。


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