⑤国立西洋美術館-キュビスム展 美の革命
「パリ ポンピドゥーセンター キュビスム展 美の革命」に行ってきました。
キュビスムに焦点を当てた美術展は行ったことがなかったので、わくわくしました。
※掲載している写真は、すべて撮影可のものです。というか、大半が撮影OKでした!
ピカソ、ブラックによって起こされたキュビスムという、新たな芸術表現の革命と、そこから派生して生まれた様々な表現を知ることができました。
特に初期は、ピカソもブラックも、使用する色も限定して(茶色や黒など)キュビスムを模索していたんだそう。
キュビスムとは...
それまで、一点透視図法による構造によって、写実的に描くことが良しとされてきた絵画の考え方を覆し、複数の視点から見た際のモチーフの描写を幾何学的に描き、絵画というものにおける表現を再構築しようとしたもの。
※個人的なざっくり理解です。
ピカソの絵(キュビスムの絵)は、
「よく分からない」「子供の落書き」「これは美しいのか?」などと言われること、そんなイメージが強いのではないかと思います。
私もそんなに知識は無く、「キュビスムは絵画表現の1つ」というくらい。
ただ、以前みたジョルジュ・ブラックの絵が気に入っており、ブラックはもともと好きでした。
今回のキュビスム展を通じて、
キュビスムとは美しいとか美しく無いとか、綺麗とかの枠に収まらない、絵画の革命であり、新たな表現を求め続けた、先人たちの挑戦と試行錯誤そのものなのだと感じました。
絵そのものがどれくらい美しいか、どんな技巧が凝らされ、どんな意図やや宗教的な場面やモチーフがあるか、といったことが追求され続けてきた西洋絵画の歴史においては、とんでもない大革命だったのだろうな...と、知識が浅い私でも考えたくらいです。
あと、「名前はもちろん知っていたけれど、近代絵画の父と言われるだけあるな...えぐいな...」と思ったのはセザンヌ。
彼が追求した表現や思考は、絶大なる影響をピカソやブラックといった後世に与えていたんですね。
*私の祖母は趣味で昔油絵を描いていたのですが、色使いやモチーフがセザンヌっぽくて(恐らく祖母の好みだった)、その印象があり勝手に絵に親しみを持っていました。
「絵画」というものを考えてる上で、とても勉強になりました。
ちなみに、今回私が最も気に入ったのはこちらの絵。
色の重なりによって、シルエットの女性の動き・躍動を表現しようとしているそうです。
その表現の試みが興味深かったのと、色使いが夕焼けの街並みのようで素敵だなと感じました。
しっかり図録とポストカードも購入。
2024年は、もっと美術館や美術展に行けるようにしたいと思います。
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