見出し画像

ベリーズ旅行記2023 Vol.1 ~涙の関西空港編~


こんにちは!おにぎりです。

間が空いてしまいました😭
気が付けば師走くんがそこまで来ています!やめろ!来るな!ちょっと待ってくれ!

Webrydayのデジタルマーケティング部には新しいメンバーも加わり、バタバタしつつも充実した日々を送っております。

そんななか、1週間ほどお休みをいただき
ベリーズに一人旅に行ってきました!

1991年生まれのワタクシは、今年は厄年です。
なんとも厄年らしい、ハプニングだらけの珍道中になりました。
色々ありすぎて超大作になりそうです。笑
備忘録含め、思い出として残しておこうと思います。

では、四の五の言わずにドウゾ!




ベリーズってどんな国?


「私今度ベリーズに行くんですよ~!」と言うとほぼ100%
「なにそれ?国の名前?」と言われる。
日本人にはあまり馴染みのない国、ベリーズ。

ということで、かる~くベリーズの紹介をします。

詳しいことはWikipedia先生に聞いていただくとして…


中米、ユカタン半島に位置する、小さな国です。
大きさは、四国よりちょっと大きいくらい。


ここ!ベリーズ!(CV:ゴー☆ジャス)


メキシコ、キューバ、ジャマイカ、カリブ海とかあの辺りです。
元々「イギリス領ホンジュラス」だったので、中米では珍しく英語が公用語の国です。


ベリーズはなんといっても海がきれい!
ダイビングが趣味の私にとっては憧れの国なのです…!!

特に世界最大のブルーホールは、一生に一度は潜りたい場所!
今回の目的もそれでした。


ブルーホール!船が小さく見える~


他にも民族や歴史なども面白いので、よかったら調べてみてくださいね!



11/8 出発の日


さて、旅行の日程は11/8~11/15。
関西空港(11/8)→ロサンゼルス→ヒューストン(11/9)→ベリーズ
ベリーズ(11/13)→ヒューストン→ロサンゼルス→関西空港(11/15)

こんな予定でした。


関西空港を17:50発の飛行機だったので、11/8は午前だけ仕事をして、関西空港に向かいました。
1週間の海外旅行なんて5年ぶりなので、重たい荷物を抱えながらワクワクして空港急行に乗り込みます。

それまでが割と仕事が忙しかったので、電車で座りながらふぅ…と落ち着き、ここ行こうかな~これ食べたいな~なんてことを思いながら旅行サイトやらメールをチェック。

メールをチェック。

メールをチェック…


あれ?????????



ESTAの承認おりてなくね???????????



ESTAとは、アメリカに入国するために必要なビザです。
乗り継ぎでアメリカの空港を使うため、ESTAがないと入国ができません。



ん?????????????????????



見返すと、80時間ほど前に「申請完了」のメール。

申請はしてる。
それから音沙汰が…ない????



え、これやばい?????
やばくない??????



急に動悸が激しくなり、とりあえず情報収集。


ESTA 申請🔎
ESTAは72時間前までに申請することをお勧めします。

してるしてる。
80時間前にしとんねん。


ESTA 承認 時間🔎
→「僕の場合は2時間30分でした😀」
→「ESTA申請してから1時間弱でもう承認された🙄」
→「ESTAの承認無事完了!所要約2時間⏳」


おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


え、こんな時間かかるもんなの?????
前回申請したときは4時間でできたやん?????


そんなこんなしているうちに急行は空港に到着。
さっきよりも重く感じる荷物を運びながら、一旦立ち止まり
もう一回申請ができそうなのでしてみることに。

とりあえずESTAの代行会社(怪しい)で「2時間でできまっせ👍」(怪しい)みたいなサイトが広告で出てきていたので(怪しい)、
藁にもすがる思いで再度申請。


頼む…間に合って…


この時点ですでに16時前。
再申請が完了したのでとりあえずチェックインカウンターへ。


JALのお姉さんに事情を説明。

JAL「申請はいつされましたか?」
私「80時間前くらいにしました。」
JAL「パスポートで確認しますね~…やっぱり申請おりてないですね。」
私「一応さっき再申請はしたんですけどぉ…」
JAL「さ、さっき…??」


お姉さんは一呼吸おいて、眉を下げた顔で、しかし芯のある眼差しで、こちらを見る。


分かる、分かるぜ、お姉さん。
その顔は「言いにくけど伝えなきゃいけないこと」を顧客にいう時の顔だ。
アンタ、接客業に就く者として100点だ。


JAL「お客様、ESTAがないと、ロサンゼルス行きの当便にはご搭乗いただけません。ESTAはアメリカの領事館が管轄なので、私たちも待つことしかできません。さっきの申請ですと、おそらく間に合いません。
チェックインの受付は45分前が最終締め切りです。それを過ぎますと、この飛行機には乗れません。17:05までは待てますので、それまでに承認されたらカウンターにお越しください。承認されなくても、17:05になりましたら一度こちらにお越しください。」



シビれるねぇ。

なんて無駄のない文章。
伝えることははっきりと、でも眉を下げた残念そうな顔で終始対応。
お姉さん、アンタやっぱりプロだよ…


(こういう時って、焦る一方で全然関係ないこと考えません?)
(心の声が謎の江戸っ子人格になっていたこの時。)



震える手とパニック状態の頭を隠しながら、
「あー、やっぱりそうですよねえ。わかりましたー。」
とカウンターを後にする私。

この時すでに16:30。



とりあえず座ろう。

ベンチが空いていないので、キャリーケースをでかでかと広げてパッキングしているアジアンファミリーの横に荷物をおいて、その上に座る。


中学生が初めて彼氏できた日ぐらいの頻度で、メールを確認。
やはり来ていない。


ここでようやく冷静になってきて、絶望感に襲われる、おにぎり。


えーーーーーーーどうしよどうしよ航空券35万もしたのに乗れないとかある?なんとかして今日中に飛べる飛行機探すか?ベリーズ行きってそんな何本も出てる?明日の飛行機取り直す?また35万かかる?35万?高!明日の飛行機になったらロスで会う人にも予定変えてもらわないとだし、え、ホテルも取り直し?直前キャンセルできるのか?そもそもESTA明日の飛行機に間に合うの?っていうかベリーズの予定も組みなおし?ダイビングできる?ダイビングできなかったら行く意味ある?いやそれは天気もあるからしょうがないわ。それより35万?高!現地で予約してる水上タクシーもドライバーさんもキャンセル?コーディネーターさんにも連絡しなきゃだしそんなことより35万(ry



私の35万ンンンンンンンンッッッッ!!!!!!!!!!!!



お察しの通り全然冷静になれてなかったですね。
とりあえず動悸と震えで目がギンギンのまま、17:05を迎える。


念のため、もう一度メールを確認。

新着メール:1件



お?お?おおお?
神はッ…いるッッッ……!!!

ドキドキとワクワク、そしてガッツポーズの準備をしながらメールを開く。





差出人:Pinterest
件名:おにぎりさんにぴったりのアイデアです😀




うっ…


うるせえええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ



ということで、
17:05ぴったりに絶望とともにカウンターに向かう。

さっきの眉下がりお姉さんが、さっきよりも眉を下げながら聞く。

JAL「どうですか?」
私「やっぱり来なかったです。」
JAL「そうでしたか。残念ですが、飛行機には乗れません。
辛いなかお越しいただいてありがとうございます。」



お姉さん、アンタ分かってるよ。
こういう時、回りくどく言われるよりも一発でグサッと刺してくれた方が救われるんだ。
やっぱり俺はアンタが好きだ。ありがとうな。



お姉さんにお礼を言って、さっきと同じ場所に座る。
もうパッキングしていたアジアンファミリーはいない。
彼らは飛行機に乗れたんかなあ。。。



飛行機には乗れません。

乗れません。

乗れません…


眉を最大限まで下げたお姉さんの顔と声が頭のなかでこだまする。

勝手に涙がぽろぽろ流れてくる。



17:05、関西空港。
おにぎりは、すってんころりんと絶望の中へ落ちていくのでした。



そうだ、東京に行こう!


人間、パニック状態に陥ると、よく分からない行動に出る。
この時の私もそうでした。

関西空港で絶望した私は、念のため航空券を取ったExpediaに連絡。


私「あの~、飛行機をキャンセルしたいんですけど…。」
Ex「飛行機のキャンセルですね。承知いたしました。」
私「ちなみに返金とかって…」
Ex「お客様の購入されたチケットはキャンセル保障のないものですので、返金はないですね。税金分くらいなら返ってくる可能性がありますが、あまり期待しないでくださいね~。」



もう今さら何を言われても平気だ。
私は光のない目で一点を見つめながら淡々と対応する。



私「そうですか。ちなみに、行きだけキャンセルして、帰りの飛行機に乗ることはできますか?」
Ex「お客様のチケットは往復で手配されていますので、どこかがキャンセルになると帰りの分まですべてキャンセルになってしまいます。」



なんだかもうこのあたりの記憶がない。
ただ絶望して、このまま家に帰って1週間寝込んでやろうかと思っていた。

そして記憶も曖昧だしどういう経緯でそうなったのかは覚えていないが、東京に行けば何とかなるような気がしていた。(根拠ナシ)



そうだ、東京に行こう。



そう思い、早速ネットで一番早い東京行きの航空券を予約。


そうだ。関西だから便が少ないんだ。東京に行ったらきっと何本も出てるから。みんなロサンゼルスとか行きたいやろ?ビッグシティーTokyoには何でもあるんや。ああこれで救われた。



今思えば、無意識のうちに自分で自分を守っていたのかもしれない。
人は精神的に追いつめられると、ユートピアのような世界を空想し、その世界を信じることで自分を守ろうとする。
そんなことをどこかの何かで読んだような、読んでないような。(あれ、これも自分で作り出してる?)



なにはともあれ、私はユートピア行きの航空券を購入するのであった。



18:25発の飛行機。
国内線のカウンターに移動して、チェックインに向かう。

Jetstarのお姉さんがニコニコと対応してくれる。
新卒かな、お肌がつやつやで、笑顔がかわいらしいお姉さん。



お姉さん、知ってるか。アンタがこれから歩む人生は決して平らな道ばかりではないんだぜ。



お姉さんとは対称的に、土みたいな顔色のわたし。



ESTAがいらないってすばらしいな。
とりあえず関西から一刻も早く抜け出したいんだ、頼むぜ、お姉さん。



Jet「ご予約入ってないですね…。」
私「はい???」
Jet「本日のフライトに、お客様のお名前入ってないですね…。」



勘弁してくれよお姉さん。よく見てくれ。
ついさっき買ったからきっと更新されてないんやわ。
最新情報で確認してくれよ。
仕事ってのはな、焦っちゃダメなんだよ。
報連相の前にしっかり確認。スマートに社会人やっていこうぜ?



私「私さっき間違いなく購入して、ちゃんと予約完了のメールもきてます!」

そういってメール画面を見せる。

メール画面を見せた瞬間に気づいた。

いや、本当はどこかでそんな気がしていた。


予約日時:2024年1月8日(月)


私「…」
Jet「…」


2か月後のフライトを予約していた。


2ヶ月後のフライトを予約。。。


そりゃあ予約されてないわ。
ごめんなお姉さん、疑って。


こんな時もいつだって空港のお姉さんは優しい。
空港のお姉さん一人残らず全員幸せになってほしい。


Jet「あ、日付が違っちゃってますね。今から取り直すと間に合わないと思いますので、次の便をご案内しますね。公式サイトからとっていただいた方が安いのでご自身で取ってみてください。」


お姉さんの話に適当に相槌をうってお礼を言い、一旦カウンターから離れる。


座ろう。


えーーーーっと、整理。

ベリーズに行こう→ESTAの承認おりない→飛行機乗れない→東京行こう→航空券とり間違える→飛行機乗れない(イマココ



え、

アホやん。(今さら)



とりあえず。
とりあえずだ。
今からやること。
さっきの航空券をキャンセル。
東京行きの航空券をとる。
よし。


とりあえず行く予定のない1/8のフライトをキャンセル。
キャンセルはすんなりできる。予約はできないくせに。


キャンセル料:19835円


ほぉ~~~そうですか。
へー、そういうことするんだ。へー。(100%自分のせい)

もう痛くも痒くもないんですよ。
なんてったってさっき35万が飛んで行ってるので。
2万いかなかったかー、よかったー。
ぐらいの気持ち。


さて、私はここを抜け出してユートピアTokyoへ向かうんだ!
新しく航空券を予約。


運賃合計:28810円


あれ、値上がりしてない????
急激に円安進んだ????
さっきより1万円高いんやけど?????


まあでも今の私には痛くも痒くもない。
なんてったってさっき35万が飛んで行ってるので。
それに比べたら1万円なんて35分の1だ。

大きなショックがあると、そのあとのショックが小さく感じる。
パニック状態と絶望を経て、完全にハイになっている私。


とりあえずTokyo行きの航空券は確保できた。
話はそれからだ。

待ってろTokyo。


こうして、私は羽田行きの飛行機に乗り込むのであった。




次回は「ベリーズ旅行記2023 Vol.2 ~修羅の国・羽田編~
近日公開予定です。お楽しみに!


思った以上の超大作になりそうです!
ごゆるりとお付き合いください☺


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?