文芸集団おにがしま

物語を紡ぐことが大好きな現役高校生による文芸集団ここに参上! 高校生だからといって侮ることなかれ。個性豊かなメンバーが創り出す世界は、きっとあなたを虜にさせることでしょう。

文芸集団おにがしま

物語を紡ぐことが大好きな現役高校生による文芸集団ここに参上! 高校生だからといって侮ることなかれ。個性豊かなメンバーが創り出す世界は、きっとあなたを虜にさせることでしょう。

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文芸集団おにがしま参上!

はじめまして。「文芸集団おにがしま」、note管理人のハヤトです! 我々、「文芸集団おにがしま」は物語を紡ぐことが大好きな現役高校生の集まりです。ショートショートから中編小説、ファンタジーからシリアスまで、日々様々な文章を書いています。 高校生?大したことないだろ、と思ったそこのあなた!侮ってもらっちゃ困ります。個性的な面々がそろったこの「文芸集団おにがしま」、とにかく創作意欲がすごい。半端じゃない。年がら年中書くことだけを考えている輩だっているのです。まあ、私のことです

    • 自己紹介作品 パート4:揚げる前のがんもどき

      自己紹介作品。今回で最後になります。揚げる前のがんもどきの作品です。お楽しみください! 『5PM』 「てってれれーん」 呑気な聞きなれた音が僕の心を揺さぶる。パパもママも頑張って働いてるなぁ。僕のために。 僕の家は貧乏だからママもパパと同じ現場で住み込みで働いている。段ボールが沢山積まれた、危ない現場だけど給料は他よりは良い、と言って無理ばっかりしている。僕はそれを応援する役。パパとママの好きなドラえもんのアニメを見ているだけだけど。それでも「いてくれるだけで元気、出るよ

      • 自己紹介作品 パート3:ハヤト

        前々回から始まりました、自己紹介作品。今回は私、note管理人のハヤトの作品をお届けします! 『屑星』  山のふもとから続く緑のトンネルを抜けると、開けた視界が広がる。ここは僕の秘密基地。誰からも文句を言われず、注意もされず、自由でいられる僕だけの楽園。僕は学校をさぼって、毎日毎日ここで空を眺めている。人工的に作られた真っ青な空の外側を想像しながら、規則的に流れる雲を見る。約200年前に、人類が地球温暖化や大気汚染、伝染病から逃れるために作った、膜の外側の世界を想像するだ

        • 自己紹介作品 パート2:夜空

          前回のメンバー自己紹介作品に引き続き、今回は夜空の作品です。実はこれ、夜空の作品の中で管理人一番のお気に入り。ぜひ、楽しんでください! 『吾輩は猫である三世』 “吾輩は猫である。名前はまだない。” これは僕の祖父の名言だ。 僕は、吾輩はネコである三世。こんな恥ずかしく、かわいそうなネコもそうそういないはずだ。 祖父はどうやらこのセリフが好きだった。だからよく息子、つまり僕のパパに言っていたらしい。何しろ、最初に覚えさせた言葉がこれなんだとかいう話だ。 残念ながら、いや

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        文芸集団おにがしま参上!

          自己紹介作品 パート1:仙人掌

          各メンバーの自己紹介の代わりに、今回からそれぞれのメンバーが書いた作品を上げていきます! まずは、我らが発起人仙人掌の作品です。 『テトラポッド』 「ずんずくずーん、ずんずくずーん」 りっちゃんがでたらめに歌っていた曲をくちずさんでみた。 なぜそんなことをするのかと言ったら、きっとりっちゃんはそうするから。 側から見たら自分がかなりおかしいとことは分かっている。思春期真っ只中の中学生男子が、ボロボロになったウサギのぬいぐるみと手をつないでいること。ましてや今は立ち入り禁

          自己紹介作品 パート1:仙人掌

          ヒガンバナ

          作:文芸集団おにがしま  セカイが眠る病室には、いつも柔らかい光が差し込んでいる。その部屋は広くてゆったりとしていて日当たりがよく、ぽかぽかしている。その部屋はまるでセカイそのものだった。寒いギャグだと失笑されるかもしれないけれど、セカイの世界だった。  セカイは二つ年上の近所の「お兄ちゃん」だ。小学生のころはソラもダイチも一緒に三人で毎日遊んでいた。セカイの体調が悪くなり入院することになったこと、ソラは私立の女子校、ダイチは近所の公立中学にそれぞれ入学したことが重なり、こ