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町田 京平
2022年1月3日 00:35
木元は、僕の質問の後に芋焼酎のロックを煽ってから、独り言の如くつぶやいた。「大して理由があってド田舎にきた訳じゃないさ。都会の居心地が悪かっただけだよ。幾分こっちの方がマシなだけ」「それだけか?」「うん、それだけだね」木元から漂う微細なかったるさと、僕の頭に次の言葉が浮かんで来ないが故生まれた、5秒にも満たない間の悪さを埋めるよう、僕は透明なグラスに注がれた焼酎を一息に呑み下した。