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日帰りバスツアー(鷹島編) 其の参

鷹島で明治元年創業の「吉乃や」という旅亭でトラフグコースのランチ

 ホークスのモニュメントを後にしたバスは、モンゴル村がそう遠くはなけれていない旅亭「吉乃や」に到着した。明治元年創業ということで建物もかなり古くいい味が出ている。今日はここでトラフグ三昧の昼食である。添乗員さんによるとフグ刺し(てっさ)は二人分の量もあり、その他色々種類が多く、大抵食べきれないのでおはぎをお持ち帰りになる方が多いですよという案内があった。果たして実態はいかがなものか。

 善に並んでいたのがこの写真である。この後、トラフグの唐揚げ、お吸い物が追加で出て来た。ご飯の代わりに握り寿司が乗っている。これもフグとマグロ。そして添乗員さんが言っていたように、てっさは二人前だ。横にある刺身が少ないようにも見えるが、結構器も大きく刺身一切れが大きいのだ。タイ、マグロのトロ、イサキ、が入っていた。刺身の右斜め上に揚げ出し豆腐のようなものが見えるが、これは呉どうふと呼ばれるもので、胡麻豆腐に似ているご当地名産である。佐賀県、長崎県で愛食されているものだ。コンロの上の蓋が開いていない鍋にはてっちりが入っている。手前右は茶碗蒸し。そして、問題のおはぎはてっさの後ろに控えていた。我が家ももれなくお持ち帰りとなった。

トラフグ三昧のランチ

 ふぐ料理に合わせるお酒といえば、これしかない。定番のヒレ酒だ。注文してからしばらく時間がかかったので忘れられたのかと思っていたら、蓋を開けて納得。なんとヒレが3枚も入っていた。焼くのに時間がかかったとのことだった。ヒレ酒を飲みながら、刺身をつまむ。なんという贅沢なひととき。

ヒレ酒

 大変美味しくいただいたのだが、できればフグはもう少し薄造りのほうがよかったかなと贅沢な小さな不満を胸に秘めてランチタイムが終わっていった。お腹いっぱいだったこともさることながら、旅亭の中居さんがテキパキと動かれているのがとても気持ちよかった。食べ終わって、バスに乗るとスタッフ全員で見送りをしてくれて、日本っていいなと思った瞬間だった。

「鷹ら島」に戻り購入した品物を回収し佐世保の道の駅SASEBOX99へ

 お腹がいっぱいになり、バスに乗り込んだが、一旦鷹島肥前大橋の袂の「鷹ら島」に立ち寄らなければならない。そう、みんなが購入したマグロとお土産の冷凍アジフライを受け取るのだ。一旦はまとめてバスのトランクへと運び込まれた。そしてバスに全員が乗り込み出発する際は、なんと鷹ら島の店長がバスでご挨拶。そして、道の駅スタッフ総出での見送りをしてくれた。なんともほっこりする対応だ。

 その後鷹島肥前大橋を渡り、今度は一路佐世保に向かうことになった。鷹島は長崎県だが、一度佐賀県に入り焼き物で有名な伊万里を走り抜け再び長崎県の佐世保に入る。当然一時間以上の道のりである。当たり前のように眠った。ほんの少し霧雨のような天気になっている。風は相変わらず強い。道の駅、SASEBOX99についた、この名前の99の由来は九十九島からつけたそうだ。実施際には200以上の島々から成り立っている九十九島だが、「多い」意味を表すために九十九という名前をつけたそうだ。そして、この道の駅にもたくさんのお土産品を置いてあるという意味合いで99を最後につけたとのことである。

 ここでは、お土産用として小さなカステラを購入した。もちろんクーポン利用である。

道の駅、SASEBOX99の外観

 ほんの少しの時間立ち寄ったこの道の駅では、さっさとお土産だけを購入して終わった。楽しみはこの次である。


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