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学校事務の仕事と自作解題 ~自転車通勤のみなさんは保険加入を忘れずに~

中高生の間で最も影響力があるメディアは地上波TVではなくTik Tokかもしれません。自転車のヘビーユーザーでもある中高生にも観てもらいたいテーマなのでショート動画にしました。


学校で教えてくれない自転車の乗り方

日本国内どこの学校に通っても教わる内容が同じなのは、編成される教育課程が学習指導要領に基づいているからです。これが非常によくできたもので、これに従った教科書を使って教えたら子どもの発達段階に応じた最適な教育ができるようになっています。時代に応じて内容はその都度カスタマイズされます。ちょっとずつ内容が増えているのは仕方がないとはいえ、子どもも大変です。
そんなよくできた学習指導要領に私が唯一不満に思っているのが、「自転車の乗り方」が入っていないことです。交通安全について教わることは生活指導のなかでもたびたびありますが。

(2)小学校安全に行動することの大切さや、「生活安全」「交通安全」「災害安全」に関する様々な危険の要因や事故等の防止について理解し、日常生活における安全の状況を判断し進んで安全な行動ができるようにするとともに、周りの人の安全にも配慮できるようにする。また、簡単な応急手当ができるようにする。

『「生きる力」をはぐくむ学校での安全教育』文部科学省

小学校では警察の方が講師をする「交通安全教室」が開催されたりもしますが、あくまでも子どもが「自転車に乗れる」ことが前提です。「歩く」「走る」といったおよそ自然に身につく技術の延長線上に自転車に乗ることと理解されているのに違和感があり、自転車は自然に乗れるようなものではないのでこれこそ乗り方を学校で教えるべき。と昔から思っています。もっとも、小学校では遅すぎるかもしれませんが。幼児教育の段階で導入できないものでしょうか。

ヘルメット着用努力義務

とはいえ、見渡せばほぼ自転車に乗れるor積極的に乗っている人ばかり。
この20年で電動自転車もかなり普及し、移動手段における自転車の占める割合は以前より増えているのではないでしょうか。
そこで懸念されるのが事故。自転車は道交法上でも弱者側なので保護されているものの、自転車どうしもしくはさらに弱者の歩行者との事故があとを絶ちません。なので上記の交通安全教室でも「安全な乗り方」について実際に自転車に乗りながら教えてもらいます(余談ですが、子どもの頃、自分の自転車を学校に持って行ける交通安全教室がとても楽しみでした)。
ソフト面の対策が安全指導。ハード面の対策としてはヘルメット着用があります。これも努力義務化されて以来、着用率がずいぶんと高まりました。
はるか昔、原付はヘルメット不要でしたが自転車もいずれ同じ道を辿るような気がします。自分が通っていた中学校は自転車通学OKの代わりにヘルメット着用が必須でした。よくある白いやつです。いかにも田舎めいていて好きではなかったのですが、今だともっとスタイリッシュなものを採用しているところもあるかもしれませんね。

自転車保険はゼッタイ加入

自分を守るものがヘルメットなら、相手を守るのが自転車保険。自分のケガは自己責任の部分もあるかもしれませんが、相手にケガさせてしまったらそれこそ「ごめんでは済まない」事態になります。なので、自転車保険は努力義務ではなくふつうの義務になっています(自治体によります)。
ようやく学校事務の話ですが、学校事務職員は先生たちの通勤に使う交通費、「通勤手当」の計算をします。電車なら定期券代ですが、自転車で通勤する場合はその距離に応じた金額が支給されます。
学校は市町村の至る所に立地していて、必ずしも交通の便がよいところばかりでもないので自転車通勤は割とメジャーな通勤手段です。それこそ今は電動自転車も一般的ですからね。
この、通勤手当の仕事は一度金額を決めたら終わり。ではありません。そのあとも毎年、きちんと届け出た手段で通勤しているか。という確認をします。その際に、「自転車保険に入っているか」ということもあわせて聞いたりします。もし、うっかり自転車保険が切れていたりしたらえらいことです。自動車の場合は車検制度もあるので知らないうちに自賠責保険の有効期限が切れたりすることはそうそうないと思いますが、自転車保険については普段意識する場面がないので、うっかり期限切れは容易に起こり得ます。
事故なんて起こしたくないものですが、万が一の時に備えるために。たまたまご覧いただいたみなさんはぜひご自身の保険加入についてご確認ください。

これからの音事検にご期待ください!