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美容室内でプリンを販売するまでの物語 (後編)

前回からの続きです。
美容室でプリン製造をするようになった理由はこちら。

体にいいものにこだわる。

いよいよ商品開発です。
プリンづくりでこだわったのは、美味しさだけでなく健康にもいいものであること。つまり、内面から綺麗になるプリンをつくるということです。
外見を綺麗にする美容師が、内側からもお客様を綺麗にするものを提供できたら最高ではないかと思いました。
 
だから、味を考える前にまずは健康にいい材料を厳選することにしました。悩みましたが多少、値が張っても栄養価が高くて美味しい “純国産食材“を使用することに決め、さらに添加物や保存料も一切入れないことにします。
 
そして、牛乳をつくる牧場や、卵をつくる養鶏場におもむき、育て方や考え方に共感できる生産者の方と直接取引をすることにしました。
プリン先生の濱口さんにも教えていただいたのですが、「アニマルウェルフェア」といって動物にストレスがかからない環境を整え、健康的な飼育を行っているところと契約しようと思ったのです。そうした飼い方をしている生産者さんの材料を使うことで、私たちもお客様に自信を持って販売することができます。

そう考えて、いくつかの生産者さんとお話させていくうちに、素晴らしい考えの牧場、養鶏場とお知り合いになることができました。こうして内面からお客様を綺麗にできる完璧な材料(平飼い有精卵、低温殺菌牛乳、てんさい糖)が揃いました。

スタッフと牧場を見学

泊まり込みでの商品開発

材料が揃い、あとは美味しいプリンを開発するだけとなりました。
最初にプリン先生に基礎的なプリンのつくり方を教えていただき、そこから自分でさらなる研究を行っていきました。美容師がつくったプリンだからといって、味に妥協したものは絶対につくりたくありませんでした。

やってみて分かったのですが、プリンづくりは本当に繊細なものです。蒸す温度が1度変わるだけでも、味が変わる。また、焼く時間が1分長いだけでも、砂糖が1グラム多いだけでも全く異なります。ものすごく奥が深いと思いました。

この頃は、毎日美容室に寝泊まりをして、完璧な材料の配合、蒸す温度、時間を見つける試行錯誤を重ねていました。
この時の僕の生活は以下のような具合です。 

①. 朝から晩まで美容師として仕事
②. 夜から明け方までプリンの商品開発
③. 美容室にヨガマットを敷いて少し仮眠
④. ①に戻る

こうした異常なスケジュールの商品開発を支えてくれたのは、美容室のスタッフたちです。朝になるとつくったものを必ずみんなに食べてもらい、感想を教えてもらいました。
私は社長なのですが、スタッフたちはこういう時に一切の遠慮がありません。一生懸命つくったものに対して、「まずい」「味がしない」「これ、茶碗蒸しみたいな味ですね」など、結構ボロクソなことを言われていました(笑)。

でも、ストレートな意見ほどありがたいものはないものです。内心では少し落ち込みながらも、仲間たちの感想を参考にして商品開発を続けました。
こうして試行錯誤を重ねたある時、自信作といえるプリンが5パターンほどできました。その5パターンもスタッフたちに食べてもらい、「この中でどれが一番美味しい?」と聞くと、全員が同じものを指差したのです。それは、私も一番美味しいと思っていたものだったので、 心の中でかなりガッツポーズしました。
こうして満場一致で、とうとう理想のプリンが完成しました。

プリンづくりの最後の壁

プリンづくりで最後の壁になったのが、消費期限の問題です。保存料や添加物を入れないものにこだわったため、自ずと消費期限が短くなってしまいました。
消費期限が短くなると、フードロスが増えます。食品を廃棄するというのは僕がやりたいこととは反しました。なんとか健康にいいものでかつ、消費期限を延ばすものはできないのか。さんざん考えた結果、ある解決策がでてきました。

と、書いていて申し訳ないですが、ここから先は企業秘密になります。とにかく伝えたいのは、サンスマイルのプリンは美味しくて健康にいい上に、消費期限も短くないものを完成させることができたということです。

まとめ プリンを販売するようになって

こうして最後の関門も突破し、無事にプリン事業をスタートさせることができました。
製造所をつくりプリンを販売するようになると、お店にはまた新しい活気が生まれました。今ではプリンだけを買いにいらっしゃるお客様も多くいらっしゃいますし、カットの帰りにプリンを買っていく方もいます。また私たちもより多くの方に食べていただこうと、デパートや駅の催事に出店したり、配送を始めたりという取り組みを始めました。

美容師はお客様が来店されるのを待つ職業ですが、僕らはプリンの事業ができたことで、お客様が来なくても、日本中どこへでも笑顔を届けられるようになったのです。

長くなりましたが、以上が美容室内でプリンを販売するまでの物語でした。
今度またプリンの製品紹介を詳しく書かせていこうと思いますが、興味を持った方はぜひ商品ページからご購入いただけると嬉しいです。

また、今後も、「会社のこと」や「働く人」を伝えるnoteを随時更新していきますので、よかったらこのnoteのフォローをよろしくお願いします!