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8月のアートプログラムの反省(前編)

アート教室の8月のプログラムはわたしが企画したのですが、大失敗したので、反省をここに深く深く刻んでおきます。ううう……(泣)

幼児クラス、子どもクラス(小学校1~6年生)のプログラム作りで、「影絵」を用いるものというオーダーでした。

幼児クラス「ライトで照らすと…」(50分)
1.概要
絵本『夜の博物館』(ナイト・ミュージアムの原作)の物語を踏まえて、「暗やみのなかでライトを照らしたときにどんなものが見つかったら面白いかな?」と考えながら、「オリジナルライト」をつくる。

<材料>
・懐中電灯
・紙コップ
・輪ゴム
・ラップ
・油性ペン

<手順>
①紙コップの底の中心に、キリで穴を開ける
(あらかじめスタッフがやっておく)
②開けた穴からはさみを入れて、8等分に切れ込みを入れる
③コップの口にラップをピンと張り、輪ゴムで固定する
④ラップの上に、油性ペンやアクリル絵の具で「ライトで照らして見つけたいもの」を描く
⑤コップの側面にも絵を描いたり、飾りつけをしたりする
⑥コップの切れ込みからライトを入れて、スイッチをオンにすると、ラップに描いた絵が映し出される

2.反省
作り方自体は、ここから引用しました。
このプログラムでは、絵本がハマった子にはハマりました。ストーリーに合わせてイメージを膨らませて、さまざまな恐竜の骨を描いたオリジナルライトを楽しそうに何個も作ってくれました。ライトで照らしてあげる際に、ライトを近づけたり遠ざけたりして、影を大きくしたり小さくしたり、素早く動かしたりすると、その影を捕まえようと追いかけて遊んでくれていました!

ただ、ハマらなかった子もいて、ちょっと作ったらすぐに飽きちゃっているようでした。。。

・当初、題材にしたかった絵本は、『はくぶつかんのよる』だったが、借りることができなかった。『博物館の夜』は未就学児にはやや難しい?というか、そもそも博物館をイメージすることが難しかったかも。
・絵本の朗読から、制作への誘導が上手くいかなかった。子どもたちの「作ってみたい!」というモチベーションにつながるような言葉が必要。
→絵本を全部読んでしまうのではなく、途中まで読んで、「続きはどうなるかなぁ?次はどんな博物館の仲間と出会えるかな?自分で想像して見ながら作ってみよう!」などの方が良いのかも。

・意外と、すぐに出来上がっちゃう。絵本の朗読で10分、制作に40分としたが、制作するものの内容や子どもの集中力的に30分が限界…?

・教室の方で懐中電灯を用意しないことにしたそうで、自分のスマホのライトで照らしたが、これではコップの切れ込みが意味をなさない、というよりも、むしろ切れ込みが影になってしまうので、全部くり抜いてしまった方が良かった。絵本のストーリーでは「暗い博物館をライト(懐中電灯)で照らしながら愉快な展示物たちに出会う」というものだったので、やっぱり懐中電灯が良かった。(わたしのわがまま)

・コップの口のサイズ=映し出される画面のサイズになるが、やはり描ける面積が少ない。最初、ラップに絵を描いてから、それを輪ゴムでコップに取り付けるようにしていたが、みんな大きく描いてくれるので、結局描いたものの一部分しか映し出されなくてもったいない。

・コップの外側の装飾をする子が少なかった。これは、自分の作りたいもののイメージがあまり膨らまなかったことも原因だと思う。それから、ペン以外に折り紙など貼りつけられる素材も提示しておけば良かったかも。

・いつも、終わりの5分くらいに一人ひとりの作品をみんなで鑑賞する時間を設けるのだが、心が折れてしまいそれをやらずに終わりにしてしまった。
今回のプログラムであれば、実際にライトで照らして映し出してみてみんな見る形になるので、普段の鑑賞よりも新鮮味があって良かったと思う。


「8月のプログラムの反省(後編)」では、子どもクラスでのプログラムについて猛省します。。。

サポートしてくださったら、世界が少しだけ良い感じになるかもしれません。でも今すぐっていうのは難しいです。とりあえず、わたしが元気になります。