【おすすめ本の紹介】感動する脳

こんばんは。遊びにきてくださった時間によってはおはよう?
それともこんにちは?

今日はおすすめ本の紹介です。
読書後のアウトプットのためにnoteをはじめたのに
結局全然してないやん…(;^ω^)
ということで面白かった脳科学者である茂木健一郎さんの
著書『感動する脳』についての紹介です。

人間の脳は、感動することで活性化されていきます。そういう意味からすれば、感動なき人生は、生きていないのも同然。人生の中にはたくさんの感動があるからこそ、それは豊かなものになっていくのです。
感動を味わった時には、大いに涙を流すことです。面白いと思ったならば、大声で笑うことです。感動する気持ちを抑え込んではいけません。抑え込むことばかりをくり返していたら、やがて本当に感動しなくなってきます。脳が感動しなことに居着いてしまいます。そういう状態を「老い」と言うのです。

脳に寿命ってものは存在しない。
生きている限りたとえ100歳になっても成長し続けるそう。
年を重ねても知らないことは限りなくある。学びの姿勢や感動する心を持ち続けることで脳はどんどん活性化されていくらしい。
50歳を過ぎても年を感じさせないエネルギッシュで魅力的な方々がたくさんいる。総じて見た目も若い。
そのような方々は自分の持っている知識だけでは満足せず
常に新しいチャレンジをし続けていて、素直に感情表現をされている方が多いように思う。
いつでも新鮮な気持ちで子供のようにワクワクする気持ちを忘れないって、アンチエイジングにもなるなと感じる。

意欲のないところに創造性は芽生えない。そして創造性のないところに、感動というものはやって来ない。

【意欲】が湧く源って、人によっても違うと思う。私にとっては「子供が喜んでくれること」で意欲が湧くことが多い。喜ぶ顔が見たくて不器用なのにキャラ弁作ってみたり、喜びそうな遊びを考案してみたり。
仕事・友人との関わりの中でも「私が能動的にしたことで誰かが喜んでくれるであろうこと」に対して意欲を持って取り組める。おそらく誰もが「自分のしたことで相手が喜んでくれること」に対して意欲が湧くのだと思う。
それが一人の大切な人なのかもっと広範囲なのかはその人による。それが少人数であろうがなかろうが、大した話ではなくて、そこに創造性が生まれることで感動がやってくる。

そう考えるとやはり「感動」というのは独りよがりのものではなくて、
「人の気持ちを分かろうとする努力」が大切なのかもしれない。
脳科学的にも人間だけが他人の気持ちを分かる能力を身につけているそう。
でももちろん心の中までは100%分かりようがない。
人間はやっかいなもので動物と違ってポーカーフェイスを装うこともできる。だから人の気持ちを慮るだとか、簡単なようでとても難しい。
笑顔でいても心の中は泣いている人もいる。

読み進めていて思ったのはやはり感動って人と人が交わった時に高ぶるものだということ。一人でみる景色よりも大切な誰かと一緒に見る景色の方が感動する。「感動を共有する」ことで脳がさらに刺激されて活性化されるんだと思う。感動を共有するには言葉も重要。平坦な言葉だけでなく語彙力も必要なんだろうな。いろんな言葉のカードをそっと脳から取り出せる人ってすごいカッコいい。私は「すごい!」「感動!」「良かった!」「最高!」みたいな幼稚な感想しか言えないことが多いから(笑)、やはり言葉の力を磨いていきたいなと改めて思った。自分のこの高ぶった気持ちを表すふさわしい言葉、ピタって腹落ちする言葉。これからもっと磨いて「感動」の解像度をあげていきたいなと思う。

世の中にはいろんな人間がいます。決して善意のある人ばかりではない。(中略)勝手に悪意や敵意を持つ人間もいる。(中略)だから、常に何人かの拠り所をつくっておく。(中略)そして自らも、誰かの安全基地であること。(中略)それが理想の形なのかもしれません。
相手との関係を良くする努力はするけれど、後は勝手に判断してください。心のボールを投げたら後は相手が受け取るまいが相手の勝手。

ネガティブ脳に染まらずポジティブに物事を捉えることが感動することには不可欠。ただ、昨今のSNSでの誹謗中傷をみていても、他人からのいわれのない非難により、心が蝕まれていく人たちが多発している。その時に「心の安全基地」を持っていることが大切なんだと思う。子供の時であれば、親に頼ることができた。でも大人になると自立しなきゃという思いで強くあろうとしたり、心から許せる家族や友人、相談場所がなく、命を絶つ人もいる。逆も然りで、ストレスのはけ口が他人への攻撃だけなのだとしてら、それこそ、「心の安全基地」を作るべきだと思う。
大人こそ、誰もが積極的に複数の心の拠り所を見つけることが、視野狭窄にならず、もう少し他人を思いやることのできる社会の第一歩なのではないか、そんなことを考えた。

感動することをやめた人は、生きていないと同じことである

このアインシュタインの名言。めちゃめちゃ好き。

感動なんて大それた出来事じゃなくていい。散歩している途中にみつけたお花や、見上げたきれいな青空や、だれかの小さな優しさや、布団で今日も寝れる喜び。つまらない毎日だと思っていた中にも些細な幸せは転がっている。
感動することへのアンテナをはることができれば、もう少し日常が彩られ、人生が好転していくのかもしれない。

とても前向きになる本だった。
茂木さんの本また読みたい。脳科学面白い!

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