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noteを30日連続投稿してみた結果

文章を書くことがとても苦手。
というより頭の中の考えや感情を言語化して表現すること、それを伝えることが非常に苦手です。

自分で事業を行う上で、発信の必要性は痛いほど感じていたにも関わらず、発信を難しいものと考えすぎてなかなか手を出せずにいました。(というより過去に何度かチャレンジしているものの持続性が乏しすぎた)

X(旧Twitter)の140字ですら投稿をなかなか継続できないそんな私が、満を持してnoteのアカウントを作成して30日連続で投稿。
30日連続投稿してみて率直に感じたことなどを備忘録としてまとめていこうと思います。


■ 文章書きが苦手な自分が30日投稿できた理由

冒頭にも書いたように私は文章を書くことが非常に苦手。
140字のX(旧Twitter)ですら、頭で考えすぎていつも投稿できずにいます。そんな私がなぜ30日連続投稿(noteマスターの方々に比べれば呼吸をするレベルの投稿日数かもしれませんが…)できたのか、自分なりに考察していこうと思います。

1.目的の明確化

「さぁ!noteを始めてみよう!」と思ったとき、まず目的を考えました。
ただ正直なところ、「ビュー数を爆発的に増やしたい!」とか「たくさんの人から共感を得たい!」というような大きな目標はありませんでした。むしろ、もっと実用的で、自分にとって意味のある目的を設定しました。

そこで、noteの記事をそのまま営業や商談、プレゼンの場面で活用できるような内容にすることを目指しました。
このアカウントでは弊社の事業であるデザインや映像、ブランディングに関する記事がメインとなっていますが、実は制作に関わるクリエイターに向けたハウツーやTipsdではなく、依頼主となる企業経営者や担当者に向けた内容がほとんどとなっています。
そのため、noteのビュー数が少なくても、他のビジネスシーンで役立てることができるという安心感があり、プレッシャーなく投稿を続けることができたのも事実です。

また、30日連続ということについては特にこだわりはありませんでした。別に10日連続でも、20日連続でも、むしろ連続でなくても一定数の記事を投稿できれば良いと思っていました。
自分の投稿したい内容の記事を作成していた結果として、30日連続投稿となっていたのです。

2.完璧を目指さない

私自身、結構「完璧主義」な性格を持ち合わせており、それが良い面にも悪い面にもよく働きます。文章を書くという点においてはその「完璧主義」な性格が大きなハードルとなっていたのです。
noteを始める前、私は「完全なオリジナルコンテンツを作りたい!」「自分にしか書けない記事を作成したい!」と思っていました。しかし、それを目指すことが負担になり、結局投稿が続かないという問題によく直面していたのです。

そこで、自分の頭の中からすべてを出して言語化することにこだわらず、これまでに得た知見やインプットした内容をまとめる形でコンテンツを作成するようにしました。これは、他の情報源からのインスピレーションや参考資料を取り入れ、それをシンプルに整理していくアプローチです。こうすることでオリジナリティに対する過度なプレッシャーを感じずに、投稿を続けることができました。

2.生成AIの部分的な活用

noteの30日連続投稿を達成するために、生成AI(ChatGPTとClaude)を部分的に活用することで、文章を書くことのハードルを劇的に下げることができました。ただし、ゼロから100まで生成AIに任せてしまうと、自分が本当に伝えたい内容やストーリーがうまく構築できないことも理解できました。

そこで私は、次のようなステップでAIを活用しました。

1.書きたい内容を箇条書きでまとめる
まず、自分が伝えたいポイントやアイデアを箇条書きで整理。これにより、文章全体の骨格を作る。

2.生成AIを活用して構成を作る
次に、その箇条書きを基に、生成AIに文章の構成や一部の内容を提案してもらう。AIによって提案された構成はアイデアを整理する上で非常に役立つ。

3.手直しで自分の文章に直す
最後に、AIが作成した構成や文章をベースに、自分の言葉で修正・追加を行い、最終的な文章を仕上げる。このステップで、自分らしい表現やストーリーを取り入れることで、オリジナリティを維持していく。

このように、生成AIをうまく活用することで、文章作成が驚くほど効率的になり、無理なく投稿を続けることができたのです。

■ 30日連続投稿してみたアクセス状況

ビュー数を一番の目的にしないと言いつつも、それでもアクセス状況は気になるもの。
今後のnote投稿の方針を決める上でも30日連続投稿のアクセス状況を簡単に分析していきたいと思います。

30記事投稿後のアクセス状況は以下の通り。

■ 全体ビュー:1,184
■ コメント :0
■ スキ   :122

■ 平均ビュー:1記事につき約40ビュー
■ 平均スキ :1記事につき約4スキ

この結果を見ると正直大したことのない数字ですね。
それでも知名度ゼロかつ文才ゼロの自分のnoteを1記事につき平均約40人の人が見てくれていると考えると、それはそれで凄いことではあります。
この記事を含め読んでくれている方々、本当にありがとうございます。

30記事の中で一番読まれた記事は以下の2記事でした。
どちらも73ビューでした。

前者の記事は会社紹介の記事であり、「自己紹介」タグからの流入が比較的多かったのではないかと推測します。
他の方の投稿を見ても、1記事目の自己紹介記事から爆発的に伸びている方もいますもんね。

後者のデザインに関する記事については、ビュー数としては同率で一番多くなったものの、会社紹介記事に比べるとスキの数が少ない結果となりました。
これはデザインの記事に興味がある人は多い一方で、記事のターゲットとした会社経営者や広報担当者にあまり届かなかったと推測することもできます。(もしくは記事内容のインパクトに欠けた可能性も)

どちらも100ビューにすら届かない結果となっており、30記事の中で爆発的な閲覧数を得た記事はない結果となりました。
ビュー数だけに焦点を当てれば、投稿内容が幅広いテーマを扱っていたことにより特定のテーマに対するターゲットが絞りきれていなかったことがビュー数が伸びなかった一因と考えられます。

ただ、自分の中ではビュー数よりも自分のターゲットにしたい層にいかに届けるかが重要なポイントではあるので、そのターゲット層にどう届けていくかが今後の課題になりそうです。

また、その中で人気が高かったテーマや内容に焦点を当て、よりターゲットに響くように記事の質を高めていくことの必要性も感じます。
スキ率(ビュー数に対するスキ数の割合)にも、それぞれ個性が出ていたので、スキが多くついた記事のテーマや視点を改めて洗い出し、今後の投稿内容に反映していければと思います。

■ 今後のnote投稿の方針を考える

30日連続投稿を達成し、ひと段落ついたところで、次は今後の投稿方針について考えます。
まず正直に言うと、30日間の連続投稿は予想以上に負担が大きい作業でした。比較的仕事が落ち着いていた時期であったことや、記事のネタとなるテーマや内容のストックが元々あったことが幸いして、何とか達成できましたが、常にこのペースを維持するのは現実的ではありません。

そこで、今後は連続投稿にこだわらず、1記事ごとのテーマの絞り込みや質の向上に重きを置く方針に転換しようと思います。これにより、ターゲットとなる読者にとってもより深く価値ある情報を提供できると考えています。
自分や弊社にとって価値ある記事になってこそ、はじめてターゲットとなる読者に響く内容になるのです。

1.知見およびインプットベースの記事の継続

まず、これまでと同様に知見およびインプットベースの記事を継続します。主に、弊社の事業であるデザインや映像、ブランディングに関連するテーマを中心に、クリエイター向けのハウツーやTipsではなく、依頼主となる企業経営者や担当者に役立つ内容を発信していきます。

ここを重要なポイントとするのには大きな理由があります。
多くの法人と仕事をさせていただく中で、依頼主となる企業経営者や担当者の中でもデザインや映像をはじめとしたクリエイティブの解像度や理解に大きな差を感じることがよくありました。

依頼時に「デザインはお任せで!」「かっこいい感じに作って!」なんてと言われることも少なくありません。これでも表面上には整ったものを制作する自信はありますが、制作の先にある目的やゴールに達成するための手段としてのクリエイティブには決してならないと確信しています。
専門家ではないですし、他業務もある中でなかなか難しいことではありますが、企業経営者や担当者がクリエイターと同じ目線や情熱をもって、制作に取り組むことが、本当に価値のある、かつ効果の出るクリエイティブを作る上では欠かせないことだと考えています。

弊社としても金銭のやり取りが発生する以上、単なる消費物としてのクリエイティブではなく資産として残るクリエイティブを目指しているため、自分のデザインスキルや映像制作スキルを向上するだけでなく、クライアントとなる企業経営者や担当者のクリエイティブに対する解像度や理解度を少しでも引き上げることのできる発信をしたいと考えています。

また、届け方にもついても再考していかなければならないと強く感じました。
この30日連続投稿の記事は、外部からの流入を特に意識せずにただただnoteで公開するだけという対応でした。
やはり他SNSをしっかり育てて、連携することはターゲットに届けるためには必要不可欠なことだと、当たり前なことですが改めて感じました。

また、メールの署名文などにnoteのURLを記載するなど、noteを通して既存のクライアントに改めて自分の考えや視点を知ってもらう機会を少しでも増やしていきます。
もちろん爆発的な効果が見込めるわけではありませんが、こうした地道な活動を行うことで、既存のクライアントとの仕事でも新しい展開が開けてくる可能性があるのではないかと考えています。

もちろん、始めから全てが上手くいくとは思っていないので、トライ&エラーを繰り返しながら、noteの価値が最大限に活かせるような施策を打っていきます。

2.体験ベースの記事の追加

30日間の連続投稿を通して、他の方のnoteもたくさん拝見しました。
その中で、特に伸びている記事には、その人の実際の体験が基になっているものが多いことに気づきました。自分自身も、そうした「その人しか体験できない内容」を中心に書かれたnoteを読むことで、深く共感できることがありました。

この気づきから、今後は私も「体験ベースの記事」を書いていこうと考えています。
つまり、私個人の「人格」の出る記事です。

これまでの「知見およびインプットベースの記事」は、どうしてもきっちりとした固い文章になりがちでしたが、「体験ベースの記事」では私個人の感情や想いをもっと前面に出し、読む人に対して私個人の「人格」を感じてもらえるような、親しみやすい表現を意識してみたいと思います。

では自分の体験ベースの内容とはどんな感じになるのか?
今のところざっくりですが、以下のような内容を考えています。

・起業に至った経緯
・経営や制作における気づきや失敗談
・ひとり社長の生き残り術
・日々の体験や過去の体験から得られた視点や考え方

会社としての考え方や方針というよりも私個人の体験や感情を表現できればと思います。(とはいえ現在は代表一人体制での会社のため、ほぼ「代表個人=会社」の思想や見解ではありますが)

そして、もちろんこの「体験ベースの記事」のターゲットは「「知見およびインプットベースの記事」のターゲットとは異なる層を想定しています。
こちらのターゲットは完全に同業のクリエイター(デザイナーや映像クリエイターなど)であり、フリーランス(もしくは独立を目指している人)や自分と同じ小規模の会社経営者(もしくは法人設立を目指している人)を想定しています。

目的としてもいろいろと考えてはいますが、最終的な目的としてはズバリ「仲間集め」です。

現在は、まだ従業員は雇わずに代表一人体制の会社としてやっています。もちろん一人で取り組むのには限界がある仕事については数少ない信頼できる仲間たちに業務委託として参入してもらっています。ただ、専門分野が限られていたり、そもそも信頼できる仲間が少ないという問題もあります。

もちろんnoteの中だけで仲間集めをするわけではないですが、発信を通して自分の視点や考え方に触れていただいて、それに共感してもらえる人が1人でもいてくれたらとても嬉しいことです。
そして、縁があってそういう方と一緒に仕事をすることができたら、これ以上に面白いことはないでしょう。

自分は不特定多数の人と絆を深めることが苦手です。(一度心を開いてしまえば一気に距離は近づきますが、それまでが大変な道のり)
その理由の1つとして、自己開示が下手だからという結論に至りました。
だからこそ変なプライドを捨てて、恥ずかしい自分も全てさらけ出す。そんな気持ちで、「体験ベースの記事」も書いていければと思います。


このようにnoteを30日連続投稿してみた結果、思ってたよりもそこから得られた知見や気づきが多くありました。
パッと記事にまとめようと思っていたのですが、気づけば5000字オーバー!生成AIの貢献が非常に大きいのですが、それでも文章を書くという苦手意識が少し和らいだ感じもします。

あとは持続可能なnote投稿を目指して、日々の仕事や生活の中で自分の心に残ったことや生まれた感情に対して敏感になり、それを言語化して発信する習慣をつけていければと思います。

ここまで読んでいただいた方、本当にありがとうございます!
ぜひぜひ今後ともよろしくお願いします。

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