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【トラウマは存在しない】アドラー心理学・目的論

こんにちは、ICPS国際コーチング振興協会の高田悦子です。今回は、アドラー心理学における「目的論」についてお話しします。このテーマを理解することで、自分自身の行動や感情の根本原因を見つめ直し、より良い人生を送る手助けとなるでしょう。

目的論とは?

アドラー心理学の目的論とは、すべての行動や感情には「目的」があるという考え方です。これは、望ましい未来に向かうためだけでなく、現在のマイナスな状況にも適用されます。つまり、私たちの行動や感情の背後には、必ず何らかの目的が存在しているということです。

具体例で考える目的論

例えば、「引きこもり」という現象を考えてみましょう。一般的には、引きこもりの原因として過去のトラウマや環境のせいだと考えがちですが、アドラー心理学ではこの考え方を否定します。アドラー心理学では、トラウマや原因そのものは存在せず、引きこもりにも隠れた目的があると考えます。

例1: 引きこもっている人がいるとします。その人は無意識のうちに、外の世界と接触することで感じる恐怖や不安を避けるために引きこもっている可能性があります。つまり、引きこもりという行動には「恐怖や不安を避ける」という隠れた目的があるのです。

例2: 過去に犬に噛まれた経験があるAさんは犬を嫌いになり、犬を避けるようになりました。一方、同じ経験を持つBさんは犬が好きで、犬を飼うことを選びました。この違いは、AさんとBさんそれぞれの隠れた目的が異なるためです。Aさんの場合、「犬を避けることで安心感を得る」という目的があり、Bさんの場合、「犬と触れ合うことで癒しを得る」という目的があるのです。

目的論の活用方法

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