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退職者は裏切者?アルムナイコミュニティの価値

はじめまして!One Panasonic幹事の本田です。
普段はパナソニックの人事部門で企画やマネジメントを担っています。

突然ですが、みなさんはアルムナイという言葉をご存じでしょうか
アルムナイとは「卒業生」という意味で、定年を前に会社を退職された方のことを指します。最近話題にあがることも多くなり、聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。

先日、2023年8月26日にパナソニックとOne Panasonicが共同で、同グループのアルムナイをお招きして交流会を実施しました。交流会は過去に数回One Panasonic主催で行っていましたが、会社との共催は初めてでした。

70名を超える参加者と社内幹部で記念にパチリ

退職者は裏切り者?


みなさんの会社では、退職された方とはどのように関わっていますか?
多くの日本企業では退職を区切りに、会社としての公式な接点がなくなることがほとんどではないでしょうか。

もしかすると一部の企業では、退職者=裏切者として捉えていることもあるかもしれません。確かに、残されたメンバーからすると「せっかく育てたのに…」「これまで一緒にやってきたのに…」といった悔しさや残念な気持ちがあるかもしれません。

こうした風潮は終身雇用が前提だった日本の労働慣行から生まれてきたのではないかと思います。しかし現代においては正規雇用労働者の半分に転職経験があり一生一社が当たり前ではない世の中になってきています。

退社を機に関係が断絶してしまうよりも、別の形での繋がりにシフトすることの方が、退職者にとっても、会社にとっても有益だとも考えられます。

例えば、社外に出ることで自社を客観的に見ることができ、外と中を知った上での協業・共創の可能性、もしかすると出戻りで再入社することもあるかもしれない、私はこのように捉えています。

また、このように思うのはパナソニックの創業者 松下幸之助の「企業は社会の公器である」という言葉に着想を得ています。人材というのは会社の所有物ではない、社会からお預かりしているもの。故に、パナソニックを経験し外でさらに活躍することは、結果として社会にとってよいこと。また、活躍し、互いにレベルアップした状態で再び一緒に仕事ができるのならば、さらによいことではないでしょうか。

退職後も「信頼」でつながれる関係については名著「アライアンス」でも紹介されています。

今後のアルムナイ活動について


アルムナイの活動は今後も継続して行えるようにしていきたいと考えています。一度で終わってしまうのではなく、年に2度、大阪・東京を順に開催を目論んでいます。

さらに、今は時代も進み、様々な技術を用いることで継続的なつながりを持つこともできるようになりました。オンラインコミュニティを構築し、アルムナイ同士のつながりもつくりたいと思っています。さらには、アルムナイの皆さまの力をお借りし、外に出てわかったことを共有いただいたり、現社員との対談をしたりするのも面白いのではと考えを巡らせています。

退職後のキャリア、挑戦について語る「アルムナイピッチ」をイベント内で開催!会場は大いに盛り上がりました。

最後に


アルムナイに関する想いを述べさせていただきましたがいかがでしたでしょうか。アルムナイは裏切者でしょうか、もしくは成長の可能性でしょうか?

互いに不幸な辞め方をしてしまった方もいるかもしれませんので、この主張を押し付けるつもりはありません。ですが同じ時間を過ごし、同じ釜の飯を食った仲間でもあるアルムナイとの縁が退職を機に断絶するのは少しもったいないのではないでしょうか。

実は、私自身がパナソニックを一度退職した、まさにアルムナイでした
退職当時はパナソニックとの接点が一切なく、関係が途切れた期間を過ごした後、ご縁があってパナソニックに再就職しました。この期間を振り返り、「自分を育ててくれた会社と繋がりが途切れてしまうのは寂しいな。」と感じた私は、退職後もつながり続けるコミュニティを作り上げ、アルムナイ同士、パナソニックと一緒に社会をより良くできればと考えて今回のプロジェクトを企画しました。

最後に、パナソニックアルムナイの皆さまでこのnoteをお読みいただけた方がいらっしゃれば、パナソニックでは今後もアルムナイの皆さまと継続的な接点を構築していきたいと思います。もし卒業生の方で接点を持っておきたいという方がいらっしゃれば、下記のメールアドレスへ気軽にご連絡ください。
one.panasonic000@gmail.com
alumni@gg.jp.panasonic.com


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