見出し画像

Z世代から見た、Z世代への向き合い方に対する違和感と解決方法について

こんにちは、One Panasonic幹事の根本です。
私は今年で入社2年目になりました。最近職場に配属された新入社員を見て「自分も去年はこんな感じに見えていたのかなぁ」と感慨深い気持ちです。

先輩社員として、少しでも後輩の力になりたい!と意気込む私ですが、ひと回り以上、年齢が上の先輩たちは少々不安げな様子。話を聞いてみると

「Z世代が何を考えているのかわからない」
「今の子にとってはこれってパワハラになるのかな?」

など、年の離れた後輩への接し方に悩んでいました。どちらかというと新入社員側の年齢に近い私としては、

「なぜ先輩方はそんなことに悩むのだろう?」
「私たちにとって当たり前の価値観が先輩たちとは随分違うな…」

とこちらがカルチャーショックを受けることもしばしば。
そこで今回は2年目社員が中心となって企画・運営を行った、新入社員歓迎イベントについてご紹介しつつ、世代間の価値観の違いやどうすればお互いの思いがすれ違うことなくコミュニケーションがとれるのかについて考えたことをご紹介します。採用や職場での若手社員の育成に携わる方、そして「Z世代よくわからん!」とお悩みの皆様にご覧いただけますと幸いです。

新歓イベント当日はMCを務めました
(これから紹介する画像は、上記を含め当日のプレゼンスライドの抜粋です)

Z世代から見た違和感

まずZ世代ど真ん中である自分が違和感を抱くのは、「当事者である私たちは、このような自分たちの特徴をとらえ、Z世代だとくくって話したりはしない」ということです。同じ世代だから言葉でくくったからといって、全く同じ共通する価値観があるわけではない。

あえていうなら「人は一人ひとり異なる存在で、言葉でくくることはできない」という共通認識があるのではないか、と感じています。
私は小さい頃から「多様性を重視しよう」ムーブメント真っ盛りの時代で育ち、多様性という言葉が常に身近な環境にいました。このような環境で育った私は、「人と自分を比べないのが当たり前。簡単に人を特徴でくくるのは良くないことだ」と感じていました。

しかし、実際社会に出てみると、この前提が無い状態のコミュニケーションが頻繁に起こり、カルチャーショックを感じることも…。このような「個人を何かしらのカテゴリや集合で無意識にくくることに対する違和感」がこれから紹介する新歓イベントの中でも垣間見られたので、エピソードと合わせてご紹介します。

先輩社員との懇談会でのエピソード

新歓イベントは入社式から2週間経った2023年4月16日。100名を超える新入社員と先輩社員をZoomでつなぎ、完全オンラインで実施しました。その中の先輩社員との座談会にて、こんな場面がありました。

新人「○○ということが不安で、、」
先輩「あ~それね、新入社員がよく言ってるやつだよ」

一見問題ない会話のように思えますが、このような会話が続くのはあまり良くないかもしれません。先輩社員としては「皆が悩むことだから深刻にならなくていいよ」といったニュアンスでの発言だと思いますが、言われた本人にとっては「よくいる新入社員の1人としてしか見られていない。個人として見られていない。」と感じてしまうかもしれません。

ではどうするのが良いのか。
別ブースでの2年目社員の返答をご紹介します。

新人「○○ということが不安で、、」
先輩「それ不安だよね、自分もそうだったよ!

意識していないと気付かないようなささいなやりとりですが、このように一度共感し、あくまでもその人個人の悩みとして回答することですれ違うことなく円滑なコミュニケーションができると思います。

ただでさえ新しい環境に不安を感じる新入社員だからこそ、同じ目線で会話したいですね

キャリアプランの時間軸

新入社員の疑問を解消すべく行われた座談会では、彼らから沢山の質問をいただきました。内容は大きく分けると以下の4点でした。

・ 会社制度:福利厚生、フレックス制など
・ 1年目にできること:マナー、配属先の仕事内容、貯金額など
・ 会社生活の不安:服装、1日のスケジュールなど
・ キャリアプラン:昇格制度、異動の時期など

タブーをなくしてなんでも聞ける雰囲気づくりに挑みました!

悩みの多くは正直毎年の新入社員と大きな違いはなく、ほとんどが会社生活のイメージをより具体的にするための質問です。ただ1点注意するとすれば4つ目のキャリアプランについてです。

私は配属後、様々な上司との座談会で多くの同期がキャリアプランについて質問した際に「自分たちが新入社員の頃はそんなこと考えてなかったよ!」と先輩社員に言われる姿を見ました。中には「そんなことよりも目の前の仕事に向き合う方が大事だろう」とアドバイスされることも。

確かに目の前の課題に集中することで成長に繋がることはわかっているのですが、それと同時に未来に向けて何も動けないことに不安を感じる人が若手には多いと感じています。加えて学生時代にも就活アドバイザーから「就職がゴールではないのだからしっかりキャリアプランを面接で答えられるように」と口酸っぱく言われていたという人も周囲には多くいます。

つまり基本動作として「現在のために今やるべきこと」と「将来のために今やること」を並行して行う若手社員が多いと私は感じます。
このことを知らないとせっかくの新入社員のやる気に水を差してしまったり、指導の意図が伝わらないことがあるかもしれないかもしれません。

キャリアに迷うことがあれば有志ネットワークを活用してね、と団体の紹介も行いました

ロールモデルのとらえ方が違う話

キャリアプランに関しては、比較的年が近い5.6年目の社員ともイメージが異なることがわかりました。5.6年目の社員にとっては絶対的なロールモデルが存在し、その人のようなキャリアを歩みたい、なれるものならその人になりたい、といった目標でした。

これは私の個人的な考えですが、私の同世代の仲間たちは先輩のように特定のロールモデルを掲げることが少ないかもしれないと感じます。先輩たちの良い部分を組み合わせて、自分なりのキャリアを作り出すことが目標です。

前述したように、個性や自分らしさといったものを大事にすることが最善という価値観の中で生きてきた私たちは他の誰かにはなりえないことを知っているからです。もちろん憧れる気持ちはあります。でも全く同じはありえない、ならば真似できそうな部分だけでも真似しよう、ということを繰り返すことで自分をベースにした憧れの姿を目指すという考えが近いのかもしれません。

最後に、Z世代との向き合い方について

100名を超える参加者とともにぱしゃり


Z世代との向き合い方をお伝えしましたが、これだけは押さえてほしいことを最後に1点、お伝えします。
この記事の内容もZ世代の一部の意見でしかない」ということです。

しかしどの世代と向き合うにしても、大事なのは目の前の人と良い関係を築くことです。
そのために必要なのは端から決めつけるのではなく、対話を繰り返し相互理解を深めることという普遍的なことです。

Z世代だから、新入社員だから、と気負うのではなくその人個人と向き合うことができれば全く問題はないと思います。
新歓イベントでマナーに関する質問が多かったことからもわかるように、私たちも上司、先輩という関係性以前に1人の個人として関係を築きたい、築くために何を気を付けたら良いのだろうと悩んでいます。
ぜひフラットに温かく迎えてくださると幸いです!

最後に、当日のスライドはここから閲覧できます!
皆さまのイベント運営の参考になれば幸いです。
ご意見、ご感想、「一緒に何かやりましょう!」というお誘いはFacebookのメッセンジャーにてお待ちしています!
https://www.facebook.com/OnePanasonic


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?