ぼくとまとめサイトさんの3650日戦争②〜ドはまり編〜

2ちゃんねるまとめサイト、そう、それは陰キャを惹きつけて止まない魅惑の電子麻薬。

というわけで私がまとめサイトにはまっていった過程をつらつらと書き連ねます。

わたしとインターネットとの馴れ初め

まずはわたしとインターネットとの出会いをお話しします。

小学生の時の私はまだ携帯を持っておらず、中学生になって初めて携帯を買ってもらいました。そのため、小学生の私はかなりの世間知らずでした。どれくらい世間知らずかというと、「嵐のメンバーは？」と聞かれたときに「...松潤？」としか答えられないくらいです。圧倒的箱入りチルドレンです。

友達とずっとポケモンや遊戯王をやって最高にキャッキャしてた平和なピュアボーイ時代が懐かしいですね。小学4年生にした初恋は、想い相手が引っ越してしまい、告白できないまま終わりました。大西さん、どこかで元気にしてますか？私はこんなにも立派なダメ人間に成長しましたよ。

さて、中学生となり、携帯を買ってもらった私は意気揚々とインターネットの海にダイブしていきます。そこは魑魅魍魎が渦巻き、果てしなく広がる大海原、13歳の未熟な脳が持つ知的好奇心を刺激し続けてきます。私の航海は昼夜を通して行われました、疲れを忘れて漕ぎ続けます。興味の赴くままに検索し、フラッシュとか見て夜更かしをしました。ペリーは「開国してください」と来航するし、千葉！滋賀！佐賀！とか謎の掛け声でなぜか爆笑した思い出があります。今思うと何がおもしろかったのでしょう、ノリって怖いですね。

余談ですが、純朴少年だった私は1度エッチなサイトのワンクリック詐欺に引っ掛かり、送られてきたメールに記載されていた電話番号に馬鹿正直に電話して、泣きながら許しを乞うた経験があります。電話越しの兄ちゃんに「今回は仕方ないからいいよ、今後は気をつけな」と許してもらえました。詐欺師にも優しさを持った人はいるんですね。

そして出会ったまとめサイト

インターネットの海で泳ぎ始めてから2年ちょい、とうとう出会ってしまいます。

私とまとめサイトとの遭遇は中学3年生の夏くらいでした。

いつまとめサイトの存在を知ったのかは明確には覚えてないのですが、ここら辺の時期からは見ていたと思います。

当時はぶる速、Vipperな俺、ハムスター速報、ゴールデンタイムズ、Vipper速報などを巡回して見ていました。

「〇〇なやつにありがちな事ww」
「クリスマスイブに〇〇駅前で朝まで正拳突きやるから集合な」
「警察署の前で小麦粉を落として全力ダッシュした結果ww」
「gifで笑ったら寝ろ」
「お前らのおすすめのアニメを教えろ」

など、学校という狭いコミュニティで生きていた子供の私には、普通に過ごしていたら絶対に知れないような（そして知る必要なんてない）世界がそこには広がっていました。

何だこれは、わろたぁぁ！！！！！！！！

はい、私の持っていた穢れなき心は瞬時に汚染されました。

ここから私とまとめサイトの哀しき3650日戦争が始まります。

汚染された高校・大学時代

まとめサイトの記事というのは定期的に毎日更新するサイトが多いです。例に漏れず私の見ていたサイトも1日に何件も更新してました。

そりゃあ見ちゃいますよね。果てしなく下らなく、ウェットにとんだジョークや皮肉が至るところで飛び交っている、たまにはきれいなお姉さんの画像も流れてくるまとめサイト。

愚かな青年がドはまりするのは必然です。学校や部活のある日は帰宅後から0時くらいまで、夏休みの部活もない日には明け方の5時まで見る生活が続きました。5時過ぎに寝て、昼過ぎに起き、アニメを見て、また寝て、夕食を食べ、明け方までまとめサイトを見以下略...

さぁさぁ！とんでもないくず野郎の爆誕です！

幸か不幸か私は学力試験用の頭はそれなりに持っていたようで、定期試験は一夜漬けでもそれなりの点数が取れるくず野郎でした。部活も引退し、なんだかんだで大学にも進学し、更なるくず生活に突入していきました。

大学生になると高校より自由度は圧倒的に広がります。自己研鑽を行い成長をしていく充実キャンパスライフを夢見ながら、充実したまとめサイト閲覧生活を送り、自己研鑽は夢のままどこかへ消えました。

このころは暇人速報、ライフハックちゃんねる、カオスちゃんねる、思考ちゃんねる、イケイケ速報などをレギュラーとして、ほかにもリンクを踏んで多くのまとめサイトを巡回していました。リンクって恐ろしいですよね、あのシステムを考え出した人を尊敬します。気になる記事のリンクをクリックして、更にとんだ先のページの気になる記事のリンクをクリックし、気づいたらタブが何十個にもなってるなんてことがありませんか？

多分中高大学の7~8年間でまとめサイトを閲覧していた時間は1.6万時間を超えると思います。

（4時間/平日×5平日＋10時間/休日×2休日）/週×50週/年×8年＝16000時間

この時間があれば私は何にでもなれたしょう、今でもこの数字を見るたびにとんでもない後悔にさいなまされます。

大学4年生になった頃には、流石に自己嫌悪に陥ってきました。薄々勘付いてはいたが、こんなことは一過性の楽しみで、後には何も残らないぞ。ただ年をとったニートが誕生するだけだぞ。学生時代1番力を入れた事は？まとめサイト閲覧です‼︎..君は本当にそれでいいのか。貴重な若い時間に草を生やして続けることが君の人生でやりたかったことなのか？

大学院に進学した4月、私は決心します。まとめサイトを見るのをもう辞めよう。

しかしこの時の私は知りませんでした、インターネット依存症の怖さを...

次回、まとめサイト依存症克服編前編